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異世界から来た人格  作者: 狼狐
第三章:壊れ出した世界
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潜在的心理

[サム]

新人の助手になったこのクソ女は3日以上前から共に仕事をしているというのに今日になっても慣れない。

毎朝のように遅刻を繰り返して理由は寝坊、仕事もサボり気味だ。

最初の自己紹介で彼女が自分の名前を「サラ」と名乗った時も焦りからかコーヒーをこぼして僕の服にぶちまけてきた。

何かある度にぶちかましてくる所を見るとその内コップごと投げつけてきそうで怖ぇ。

けどこんな奴とも仕事をするのが社会的常識になってくる、こんな世の中ではね。

嫌な上司の"飲み"に付き合うようなものさ、重り付きのリレーみたいなものだよ。

さて、あの仮面の殺人鬼についてだが、気になる事がある。

どうやら監視カメラに写った映像ではここの所2人で行動を共にしていないようだ。

最後に二人で殺しに入ったのが数日前、ノースゴースト24番街でのラブホテル強襲事件だ。

そしてその事件から新規の殺戮まではやや長い間個別に行動している所を発見された。

エリックが、近隣の住宅街の裏等人目の届かない場所各地で発見されているんだ。

それが仲間割れだか独り立ちだか知らないが、以前謎の怪死を遂げたエリック一家に纏わる資料から面白い事が判った。

あの家族の猟奇的殺人事件の首謀者は今まではマークという男だという事で落ち着いていたが今になってデニスさん自身が自作自演をしていた説が有力になってきた。

だけど僕にはそれが信じられない。

あの人にしてはやる事が派手すぎるし、そもそも証拠の一つもないからだ。

周囲の監視カメラ等は全て映像記録が遮断されていて、中には破壊されているものもあった。

よほど時間がなかったか、焦っていたんだろう。

そこについてデニスさんは用意周到なやり方をする人だ。

あの手口からして第三者が協力しているとしか思えない。

だけど一体誰が?周囲の住民は?本当にあり得る事なのか?

僕はこれからこの事件について最善を尽くし、真相解明に取り組むつもりだ。

ああ、この役立たずな助手とな。


[サラ]

「なる程...警察の捜査網はかなり広く張り巡らされているわね...。」

この街の警察は役立たずだと思っていたけど、やっぱり警察は警察、馬鹿には出来ない。

今日も勤務前の"仕事"を終わらせて署へと出向く。

仕事中は当然のように偽りの焦りを作り出してわざとサムと話す時にぎこちなくしたり、転ぶフリをしてコーヒーを服にぶちまけたりしている。

流石に後者は頭おかしいと思われるかもしれないがそれも身を偽る良い方法だ。

今の所彼は何も知らない。

勤務時間の30分前に持ち場につき仕事を開始している。

仕事しか頭にない馬鹿真面目な奴だけど、それなりに他の事に気が散らないから簡単に欺ける。

私の本業はこれじゃない。

あくまで刑事助手稼業は副業で本業はまた別のもの。

私にはこの仕事が合う、だから今日もまた殺戮事件の捜査の妨害をする...。

私は悪魔を抑止する神でも天使でもない。

この世は地獄、だから悪魔だけにしか縋れない。

だから私は...悪魔を後押しする事しか出来ない。

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