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潮騒  作者: うえのうえ
1/2

生業

やばい、もれそう・・・。

心の中の悲痛な叫びに、誰も気付かない。

スマートフォンのほかに、関心を寄せるものがない空間。

人々は無表情で、何やら画面を操作している。

満員電車はきょうも、人々を吐き出してはのみ込むだけだ。


もう限界・・・。つり革を持つ手が汗ばむ。

暑い。朝方とはいえ真夏、全身から汗がふきだす。

渋谷まであと2駅。代々木で降りるか、いや、遅刻する。



思えば幼少期からお腹が弱かった。前の晩に食べすぎると、必ず翌朝に後悔する。

「ちくしょう」

絞ったはずの声は、思ったよりも遠くまで届いた。

座席を占領する女子高生たちが、汗だくの中年を侮べつの表情で見る。

「あのおっさんきもくない?」

肛門を閉じる筋肉は疲労し、限界が近い。


「代々木~代々木~」

あと少し・・・。いや、ダメだ・・・。


ブシャー!やっちまった・・・!


to be continued...



中年はこの後どうなるのか。超大スペクタクル長編の幕が開ける!

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