表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

エピローグ

あの事件があってから、もう何日もたちました。

ユマはまだ、グラースが死んだことを信じたくないようです。


お父さんとお母さんは、また仕事で村を出ると言っていました。

「一緒に来ないか?」と聞かれましたが、ユマは村に残ることを選びました。


村の人たちはもう、ユマを嫌うことはありませんでした。

グラースが、みんなを説得してくれたからです。



ある日の朝、村の長がユマの家にやって来ました。


「ユマ、あの氷竜がいた場所へ行こうと思うのだが……」


「グラースの……?」


「これを、持っていこうと思うのだ」


そこにあったのは、「冬の結晶」でした。


「我々は場所をよく知らんのだ。案内してくれんか?」


ユマは、なにも言わずに頷きました。



洞窟の入口に着くと、そこは全く違う場所のように感じました。

もう、ここには誰もいないのです。


「こんな所があったんだな……」


長は関心したように言いました。


「あとは……わたしがやりたい」


「大丈夫なのかい?」


「うん。わたしが運びたい」


「それじゃあ、任せるよ」


長から結晶を受け取り、ユマは洞窟の奥へと入って行きます。


洞窟の奥に結晶を置き、出口へ向かおうとした時、まるでグラースがそこにいたような感覚を感じました。


――これからも、ユマを護るからな。


グラースの声が聞こえたような気がします。


ふと、洞窟の端を見ました。

天井からの光が当たるその場所には……



二匹の雪うさぎが、寄りそうように置いてありました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ