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第六話

PVが今までにないスピードで伸びている件について。でもありがとうございます!

 さて、ようやくイリアスさんが仕えている『アルカディア王国』の王様に会う(というか謁見する)ことになり、今その謁見の間でイリアスさんと一緒に玉座の前でひざまづいている訳なんですが。


 「(視線半端ねぇ……!!)」


 王様からの視線が異常としか言いようのないほどに痛い!!ものすごく痛い!!多分剣山とアイスピックを同時に直接投げられてもここまで痛くない気がする!!そんな物騒な経験今まで無いから、分からないけど!!


 といった感じで一人無駄にテンションを上げていると、王様が「アヤネよ」と、突然私の名前を呼んだ。あれ?以外と声が若い?


 「顔を上げよ。」


 「は、はい。」


 ここで初めて、この国の王様の全身を見ることが出来た。何というか、さっき思った通りではあった。


 外見は斜め前にいるイリアスさんより若く、20代前半ぐらいにも見える。髪はプラチナブロンドでオールバックにしており、小ぶりだけど上品な王冠が乗っかっている。顔の彫りは深めで、瞳はアメジストでたれ気味、口元は今は真一文字に結ばれていて愛想がないが、肌は今まで見たことがないぐらい白い。服はゆったりとしていて、青と白を基調としたローブの様なものの上から控え目な飾りのついたマントを羽織っている。


 一言でまとめると、十人中十人がイケメンだと答えるような美形である。誰だこの王子ルックス!!この国の王様だよ!!


 「そなた、報告に会った草原のグランドールを1人で倒したというのはまことか?」


 「…はい、そうです。」


 「私もイリアスや部下らからの報告から聞いていたため、あの魔物の脅威は知っていた。到底そなたのような何の実戦経験もないような女性が1人で倒せるようなものではない。」


 そりゃ神様パワーで半ばチートになってますから。なんてことは言えるはずもなく、(言ったら何をされるかわかったものじゃない)ここは静かに王様の言葉を待つ。


 「…そなた、どうやら独学で魔法を習得しているようだな。この世界の魔法は必ず魔法陣と言霊を必要とするが、イリアスから聞いた分だと魔法陣も展開せずに言霊だけで魔法を発動させたようだ。」


 …ここでも、私の作ったオリジナルの話の世界観設定と似たようなのが出てきた。何かあのデウスに会ってから、ずっとこんな感じだ。


 「(…まさか、そんなわけがあるか。)」


 「アヤネよ、今ここで何か披露できるものはあるか?確証を得るためにも是非、何かしてほしい。」


 「は……?」


 私が頭の中である仮説を立てていると、急に困った展開になった。というのも、私が覚えている能力関係は確かに強力なものばかりではあるが、それと同じぐらい戦闘、ひいては攻撃に関係するものばかりだ。ここでそんなものぶっぱなすなんてことできるはずもないし、かといって他のことをやろうにもしょぼすぎてインパクトがない。


 「(どうしよ……。そうだ!)あの、イリアス…様、少し手伝ってくれませんか。」


 「私にか?」


 「はい。王様、構いませんか?」


 「よい、何か証明できるのであれば他者の手を借りても構わぬ。」


 「ありがとうございます。それでは……『三天結盾』!!」


 少し考えた結果、防御系で何かすればよいのではないかと思い付いたため某死神漫画の巨乳娘が使っていた盾を自分の前に展開させる。本来ならこの後に口上を付け足さなければいけないのだが、それはちょっと自分なりにアレンジしているため、その辺が無くても十分問題がない仕様にしている。第一作中でも異様な防御力を誇っていた盾である。私がどうこうしてもそうそう簡単なことでは壊れない筈だ。


 「……物理、魔法耐性付きの盾か。」


 「ではイリアスさん、この盾に何か攻撃をして下さい。」


 「…なるほど、承知した。我が王よ、少し荒れますのでご注意を。」


 そう言ったあと、イリアスさんは帯刀していた大振りの剣を右手で持ち、何か空中に描き始めた。しかし私には想像していた通りの現象が起ころうとしているので、それに興味をとられはしたものの油断するわけにはいかなかった。私の推測が正しければ、多分この盾でも少し力を込めないと耐えきれないような事態がこの後起こるはずだからだ。


 「おい!団長のあの魔法陣は…!」


 「しょっぱなからあんなのとばす気かよ…失敗したらどうすんだ?」


 「安心しなさいな、そんな時は私と一緒に土の下に行くだけよv」


 「うわぁぁっ、やめろケツを触るな!!」


 ……どうやらこの世界でも、オカマはいるらしい。というか、どっかで聞いたことがあるようなやり取りだな……。そうだ思い出した、どこぞの牛とブルジョワだ。これで顔もあの2人と一緒なら完璧だな…あとであの兵士たちの顔見れたら見とこう。


 「はぁっ!!」


 ――――ドシュアッ


 そんなことをしていたらイリアスさんが最後の仕上げにかかりだしたらしい。たったいま描き上げた魔法陣の中心に剣を突きたて……魔法陣を剣に吸収させている?すると今まで単なる両刃剣だった物が、みるみる間に赤く燃えだし、やがてイリアスさんの背ほどもある大きくてゴツイ大剣に変化した。


 「……身構えろ、本気で行く。」


 「わ、わかりました……どうぞ!」


 「では……ぜありゃぁぁぁぁっ!!」


 その直後、玉座の間に大爆発が起こった。

よし!今回は何とか区切りのいいところで終われた!!(なんのこっちゃ)


というか何気にイリアスさんのやっていることが危険すぎますね、まあ次あたりでなぜ彼がそれほどのことをしたのか分かる…はず、です。(えー…)



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