表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

プロローグ

というわけで何の考えも無しに書き始めました。


いつ終わるのかも何がどうなるのかもその場その場で考えたものになる可能性大なので、あまり期待はしないでください。

 「んー…やっぱりここが何がゆがんでるなー。」


 私、如月絢音きさらぎあやねは現在18歳になる一時間前、自宅にあるパソコンにペンタブを接続してオリキャラの絵を描いていた。将来はイラストレーターとして生計を立てて行こうと考えているため、デジタルでの絵描き訓練ついでにオリキャラを描いていたというわけである。


 「よし、とりあえず左右反転して…あぁなるほど、そりゃゆがんで見えもするわ。」


 今描いているのは苦手な部類に入る右向きの顔のドアップで、たった今使ったのを除くと今まで全く左右反転せずに一からデジタルで描いていたものだった。で、なんで私が左右反転を使ったとたんにこんな反応をしたかというと、


 「また後頭部が削れた人みたいになったいたのか…そりゃこうなりもするわ。」


 というわけである。この手の間違いはしょっちゅうやらかすのでそれを直すための練習でもあったのだが、どうやらあまり意味は無かったようである。


 「じゃあとりあえず後頭部をかさ増しして…あ、なんか目の形まで変なことになってるや、えーい消去!!」


 まぁ、いつもこんな感じで色々描いている。そしてそんなことをしばらく続けてふと時計を見ると、もうあと2分もしたら18歳になるというところまで来ていた。


 「わー…結局こんな時間まで起きてたか。まいいや、このまま18歳の瞬間まで起きとけ。」


 言いつつ時計を見ていると残り1分を切った。


 「……34,33,32,31,30」


 気がつくと勝手に口がカウントダウンを始めていた。特に何も意味はないが、なんとなく気分的な問題である。


 「19,18,17,16,15,14,13,12,11,10」


 なぜだか数字を数えているとプッチ神父を思い出した。まぁ彼は数字というより素数の方が正しいので、今のこれとは絶対的な何かが違うとは思うが。


 「5,4,3,2,1,0……ハッピーバースデー、自分。」


 さよなら17歳の自分、そして初めまして18歳の自分。少しは成長できると良いなぁー、色々な意味で。


 ――――ゴッ


 「っ!?」


 急に何処からともなく妙な感覚が身体を襲った。体の中身だけが強風にあおられたような、竜巻が突然発生して自分を持ち上げて行くような。とにかくそんな感じの感覚が突然訪れた。


 「(なんっ…何ぞこれ!?)」


 しばらくしてその感覚はおさまりほっとしたが、それと同時にどうも私はあることに気づいてしまった。


 「…どこだこれ。」


 何かわけのわからない、極彩色の空間に一人で座っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ