宇宙的な解釈とそもそもにして現実解ってる仕組みなんてわけのわからないモノであり、詰まるところ人類とは…… 3
宇宙的な解釈とそもそもにして現実解ってる仕組みなんてわけのわからないモノであり、詰まるところ人類とは…… 3
「――ってまたそれですか」
「今日のあたしは一味違う!」
「はぁ」
その魅力的な笑顔と眼鏡でかちゃかちゃ。
どうやら絶好調らしい。
……僕は絶不調だよ、アレルヤ。
頭の中身がシェイクされて、二日酔い的な。
目の玉が裏返るような。
乾く。
つーか僕からすれば、オマエはいつも一味どころか二味違うぜ、て。
まぁいいや。
そういう事って口に出さないと意味ないし。
言わないことには始まらないんだけど。
目の前で眼鏡をくいっと上げる奈字見を見て、一瞬、頭痛を忘れる。
「つまりアレだ。宇守くんはメイド萌えと」
「なんでその話題に!?」
「ところでどうしたの?自分の存在意義がまるで実はただの『電池』だったんじゃないだろうか、と心配してるような顔をして」
「そういう事言うなよ!?」
「マリィ……脚本家の悪意が聞こえるようだよ……」
「それ解る人居るのかなぁっ!?」
「少なくとも宇守くんには通じてる」
「確かに大好きだけれども!」
「ゆるさねえ!ゆるさねえぞ!アロウズぅうううう!(肩で笑ってみる)」
「スーパー茶番タイムの真似もしなくていいよ!」
「狙い撃つぜ!狙い撃つぜぇ!」
「かなり気にいってんじゃねぇか!」
「確かに大好きだけれども!」
「やかましいわ!」
「メイド萌えは無理難題を仰る」
「何も言ってねぇよ!ひとっこともやれと言ってねぇよ!」
「私はただ……幼女を間違った方向に進ませたくないだけだ!」
「何処のロリコンの詭弁だぁ!」
「宇宙世紀」
「ホントにやかましいよ!仮面の人を馬鹿にするなぁ!」
「実は1.3倍?」
「3倍速いことにしてあげてっ!ていうかそれはカエル型の宇宙人のネタだよなぁ!?」
「目をくいしばれぇ!」
「無茶だよ!?」
「気をつけ―!後ろへ前転っ!」
「どうやって!?」
「だから言ったじゃないか」
「何を!?」
などとやりながら今日も大学が終わる。
まぁ正確に言えば、授業やらなんやらがあって、自称名探偵さんと会ったりもしてたんだけどさ。
でもまぁ、特筆すべきことじゃなく、そもそも、確かにかけがえのない日常なんだろうけど、僕にとってみれば、
まぁ、奈字見さんと居る方が余程、意味があるというか。
今日はサークルはなし。
確率研究と点数計算のお役ご免だ。
二人で友人を集めてしてもいいのだけど。
僕がそういう気分じゃない。
どんな気分かと言えば、
ねぇ?
それが否定であったとしても、
僕は望まずには居られない。
彼女の手を握りたいと思うし、
その眼鏡の奥で光る魅惑的な一重に凄く惹かれる。
彼女は、
「うーん。気になる」
といい、アイプチをするが、
僕としては、
彼女がアイプチをしてようが、してまいが、変わらず可愛く思う。
ちなみに僕はしてない方が好みだ。
でも彼女はしてる方が好みらしい。
ならどっちも可愛い。
そんな結論。
二人で家路につく。
まぁそうだなぁ。
今日は……コンビニでも寄るかなぁ……。
などと考えながら、駅までの道を二人で歩く。
僕は軽く頭を振りながら、
さて、どう切り出したものかと悩む。