やる僕
中学二年の夏、僕は明桐学園に転校してきた。
「今日から同じクラスで勉強をする
柿崎慎弥君です。」
先生が僕の紹介をする。
「さあ、柿崎君クラスの皆に挨拶をしてあげてっ!」
挨拶をするのも、めんどかったけどちゃんとする事にした。
「柿崎慎弥です。」
僕は教室の後ろの空いている席に座った。
「・・・柿崎君挨拶はもう終わり?」
先生がそんなことを聞いてきた。
まあ、そうだろ。名前を言っただけの挨拶だったのだから。
「他に言うことはありますか?あるとしても、言ってなんの意味があるんですか?」
クラスの皆がなに言っているんだあいつという目でみてきたり、キョトンとした目でみてきたりしていた。
「ほ・・・ほら、趣味とかがあって友達ができるかも知れないじゃない。」
そう言っても友達なんて、この学校で友達を作る気なんてなかった。
だってめんどいもん。
「僕は友達を作る気なんてありません!。」
「そう言わずにね!友達を作ろう?
楽しくなるよ中学校生活!」
めんどいなこの先生
「先生。」
「何?」
僕ははっきり言った。
「もうすぐで、HR終わりますよ。」
僕はにっこり笑って言った。
キーンコーンカーンコーン
今ちょうどチャイムが鳴った。
「えっ・・・・・あっ!こっこれでHRを終わります。」
よく漫画とかで、HRが終わった後って質問責めにあうことあるらしいけど、僕の場合はあんなことを言ったせいか誰も近寄ろうとはしない。
まあ、当たり前か。
この方が楽だし、まあいいか。
そう思った瞬間に、一人の女子が来た。
「私の名前は、上川桜って言うのよろしくね。
転校生の柿崎慎弥君♪」
なんだこいつ、めんどくさそうなやつ僕はそう思った。「ねっねっ友達になろうよ。」
「朝、僕が言ったこと聞いてなかったのか?」
「聞いてたよっ♪
でも、そんな悲しいこと言ってないで、私と友達になろうよ♪」
ほんとめんどいやつだな。
「僕はもう誰とも仲良くするきはないんだよっ!」
「その言い方だと、前の学校では仲良くしていた子がいたみたいだね♪」
っん!・・・・・・なんだ、こいつ結構鋭いな。
見た目では、ドジに見えるんだけどな。
まあいいか。
「まあ、ほどほどによろしく、上川さん」
こうして、僕の新しい中学校生活が始まった。