表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

眠り姫

彼女は遥か昔、『黄昏の果て』(たそがれのはて)の時代から眠り続けてきた。

―――終わらない夢を見続けてきた。


そこは世界の中心―大樹が鎮座する森。

彼女―ルークレイシャンは大樹を寝床にして眠りについていた。

ルークレイシャンの眠りは罪の証。

ルークレイシャンは聖なる森で罪を洗い流していた。

彼女が目覚めたとき・・・それは彼女の罪が洗われたということ。


―――そして、その時はやってきたのだ。


少しずつ、夢に囚われていた意識が現実へと戻り始めたのだ。

かたく閉ざされていた瞼がピクリとふるえ、ゆっくりと瞼が開いていく。

若草色の瞳が瞬く。


―――その瞬間、一筋の光柱が空に走った。

まるで、女神の目覚めを世界へと伝えるかのように。

夜の(とばり)へと光の矢が放たれ、そして消えた。

それと同時に、目覚めかけていたルークレイシャンの意識は再び眠りの海へと沈み、彼女の瞼も閉ざされた。

けれど、彼女はたしかに目覚めたのだった。

―――彼女―――時の女神の完全たる目覚めのときは近い・・・


次回、ようやくメインキャラが出てきます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ