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ヘタレの対処も一苦労です!!(後編)


=イオ視点=


「これでよし…。」


ボク様の前には、ボーッと虚ろな顔をしている友樹がいる。

まったく、このヘタレは世話がやけるんだから。

とはいえボク様が友樹にやった事は、そんなに変な事じゃない。

ただーーボク様の権能で『催眠能力』を再現して、友樹を催眠状態にしただけだ。

ボク様の権能は知識にある事象なら再現可能だから、漫画などの空想の中の事象でも再現可能なのだ!

さっき言ったように、告白するようにお願いはしないよ?だって命令するんだからね!

正直あまりに友樹がヘタレ過ぎて、ボク様への信頼を積み重ねていくなんて時間のかかる事をしてたら、いつ結婚するかが分からないし…確かに天使として人間を支えたいとは思ってるけどーーそれはそれ、今回はボク様の役目優先で進めさせてもらうよ!


「それにしても…。」


友樹は一体なんで、初美が課長とやらを好きになってると思ったんだろ?

友樹の会社に行った時は、下手に近づいたら友樹に姿を見られると思って窓の外から見てただけだから理由が分かんないんだよなぁ…。

家に帰ってきた時は凄い落ち込んでみたいだし、下手に理由を聞いたら更に落ち込みそうだから聞けなかったし。


「うーん…どうしよう。」


ボク様は顎に指を当てて考える。

催眠で聞き出しても良いけど、それだと友樹の主観の話になるから、本当の事か分からないんだよなぁ…友樹の記憶違いって可能性もあるし…。

…うん!これはやっぱり友樹の記憶を読み取るしか無いな!本当は本人の許可無しに記憶を読み取るのは良く無いけど、これは友樹の為だから!!仕方なくだから!!


「それじゃあ友樹、ベッドに座ってじっとしててね〜♪」


「…うん。」


ボク様は友樹に命令して動かないようにさせてから、友樹の頭に手を置く。

さーて、一体どんな会話してたのか見せてねー♪

そうして友樹の記憶を読み取ろうとした時ーー


「痛ぁ!!!???」


ボク様の手に電気が走ったような痛みが走り、思いっきり手を弾かれた。


「いっっっっったぁぁぁぁぁ!!!!なになに!?何が起こったの!?」


あまりの痛みに絶叫したボク様は、弾かれた手を摩りながら友樹を見る。

相変わらず友樹は虚な眼をしてベッドに座っていて、友樹自身に変化は見られない。

一体どう言う事!?友樹自身がなにか特別な体質持ってるとか!?でも最下位の天使の力を弾くならともかく、智天使であるボク様の力を弾く程の何かを持った人間なんて、あらゆる情報を記憶している智天使のボク様の知識にも無いよ!?

ボク様は原因を探る為、友樹の全体をジーッと見る。

すると、友樹の体を半透明の6枚の天使の翼が包み込んでるのが徐々に見えてきた。


「な、なんで友樹が天使の加護を受けてんのさ!?それに6枚の翼って…熾天使からの加護じゃん!!」


な、なんで?熾天使からの加護なんて、そうそう受けれる筈は…!

…いや、この容赦の無い防御性能から考えて、1人だけ思い当たる天使がいる。


「に、兄様〜!!」


ボク様の兄であるーー熾天使の長、ミカエルだ。

前から天界では、ボク様に触られたくない物とかに加護を付けてバシバシ弾いてきてたけどさ!よりにもよって友樹にまで付けるとか酷くない!?

たぶん兄様の事だから、ボク様が友樹の記憶を許可なく読み取ろうとするのを読んでたからだとは思うけど!!

だからってボク様の手をバシバシ弾くような強力な加護を付けなくても良いじゃん!人の手をハエか何かと勘違いしてない!?


「くっそー…!兄様めー…!」


あっ、そうか!友樹にボク様の可愛さが通じなかったのも、兄様の加護があったからか!まったくボク様に楽させる気無いじゃん!兄様のアホッ!鬼畜メガネッ!


「…ふ、ふっふっふっ…けれど兄様は甘いなぁ…!」


けど…結局友樹を包んでる翼は半透明でしかない。

と言う事は、部分的に友樹を護るだけで、全てから護る程には本格的な加護じゃないって事。

現に、ボク様の権能でかけた催眠は効いてるしね。


「それなら問題無いもんねっ!兄様めっ!ボク様を侮った事を後悔させてやる!」


ボク様がやる事は変わらない。

このまま友樹を初美に告白するように命令すればいいんだ。

とりあえずは兄様の加護の所為で、『可愛さによるお願い』『許可の無い記憶の読み取り』この2つが友樹には効かないとだけ覚えてればいい。


「さーて、それじゃあ友樹ー♪さっそく初美に告白しに…いや、ちょっと待てよ?」


ボク様は友樹に命令しようとして思い留まる。

果たして、友樹に告白させてそれが成功したとして…友樹はそこから先に進めるのか?

先程の友樹との攻防で、ボク様が思ってる以上に友樹がヘタレだと分かった。

だとすると最初に想定していた、恋人になってから結婚まで4,5年で行くのは友樹には無理なんじゃないの?

だって相手が自分の事を好きと分かっても、100%成功しないなら嫌とか言う奴だよ?下手したら死ぬまで結婚せずに一生恋人関係で終わるんじゃない?

かと言って、初美も積極的じゃないから、初美からの告白も期待出来ない。

それなら初美以外の結婚相手を探す?もっと結婚に積極的な相手なら、友樹を引っ張って行ってくれるかもしれない。

けど、その相手を探すのも面倒くさいんだよなー…。

うーん…どうしよう、どうするのが一番良いのかな?

ボク様を頭を悩ませる。


「…うん!もう面倒くさいし、さっさと繁殖行為させちゃおう!そしたら2人とも踏ん切りつくでしょ。」


繁殖行為をすれば人の良い友樹の事だし、責任を取る→結婚まで一気に行けるかもしれないし。

初美にもボク様からお願いしたり、催眠かけるなりすれば大丈夫でしょ。

最悪、2人が結婚するまで催眠をかけたままにすれば良いや。

とりあえずは、やれる事をやってから後の事は考えれば良いや!


「あとは懸念点があるのが心配だけどー…そこ気にし過ぎたら先に進みにくいしね!」


結婚した瞬間に役目が終了となれば良いけど、友樹の成長含めての結婚だと色々面倒な事になってくるなぁ…そこは催眠じゃどうしようも出来ないし。

あとは、友樹が役目の対象に選ばれた理由が分からないのも不安だ。

もしかして、天使に注目されるような何かが友樹にあった場合、今回の催眠した事がバレると更に状況が悪化する事になるけど…。

まあ、友樹にそんな才能とか無いでしょ!昨日から見てたけど、特別な何かは感じなかったし!


「さーて、気を取り直して…友樹ー♪ボク様の眼を見てね♪」


「…うん。」


ボク様は友樹の頬を両手で掴んで、しっかりと眼を合わせると、再度催眠をかける。


「友樹は初美と、今すぐ繁殖行為したいよね?」


「…そういうのは、先に恋人になってからの方が…。」


「うるさい、口答えしないで。友樹は今すぐ繁殖行為がしたいんだよ。」


「…うん、したい。」


「じゃあ、今から初美の家に行こっか?」


「…うん、行く。」


よーし!これでOK!

初美の家は本人から住所を聞いてるし、今から初美の家まで瞬間移動して初美にも繁殖行為をお願いすれば大丈夫!その後の事は2人に任せよう!


「むふふっ!ボク様にかかれば役目なんて楽勝だなー!ほら行くよ、友樹!」


ボク様は友樹の手を握ると、初美の家に瞬間移動した。

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