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第七章:春の意図
翌年の4月。
結衣のバスケ部の練習試合が、
茨木市の体育館で開かれた。
家族三人で応援に行くことになった。
試合会場は、昔の安威の近く。
車で高速を降りて、街並みを走る間、
淳也は少し緊張した。
彩花は隣で地図アプリを見ながら道を案内し、
結衣は後部座席でユニフォームに着替えながら
興奮して喋っている。
試合は接戦だった。
結衣はスタメンで出場し、ディフェンスで活躍。
最後は逆転勝ち。
結衣がコートでチームメイトと抱き合って喜ぶ姿を見て、
彩花と二人で拍手した。
試合が終わって、
結衣は部活の仲間と片付け。
淳也と彩花は先に駐車場へ向かうことになった。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
淳也はそう言って、体育館の外へ出た。
桜並木が続く歩道を少し歩く。
風はまだひんやり冷たく、コートのポケットに手を入れた。




