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6.

「サイアーズ家も優秀な魔法一家なんだけどなぁ…」


…メイリンを除いてはね。



王国魔法師団団長である父と、

後に、最年少で王国魔法師団に正式に所属することになる長男、

繊細な魔法操作が必要な魔道具の精製に長けた次男、

そして天才肌の三男。


貴族の中でも特に魔力量が多いサイアーズ家は、

帝国随一の名門公爵家だ。


それだけでなく、魔道具と呼ばれる魔力を持たない人間でも

魔法が使えるアイテムを作る事ができる

数少ない家門でもあるため、

王都の中でも抜きん出た財産を所有している。



つまり、王家に並ぶほどのお金持ちってこと。


…お金持ち、って事と、

家族が超イケメン揃いって所は最高なんだけどね。



まさかその中で唯一の汚点と言われていた

悪役令嬢に転生するなんて。


…こんなことなら、サイアーズ家の侍女とか、

安心して過ごせるモブキャラに転生したかったな…。




それから、三男であるメイリンの双子の弟は、

ヒロインを取り巻く主人公の1人でもある。



確か名前は…



「ロナルド・サイアーズ…」


彼は幼少期からメイリンと一緒に育ってきたから

言い換えれば、我儘メイリンの1番の被害者。


最初の頃は双子ということで許していたけど、

ヒロインをいじめるようになってからは

メイリンに嫌悪感を抱いていた。



まぁ、好きな子にあんなことしてたら

誰だって嫌になるよね。


そしてあろう事か、

メイリンの死刑が執行される決め手となったのは、

ロナルドの供述だ。



「…死なずに生きていくためには、ロナルドとの仲は必須ってことよね」



もちろん、悪役令嬢にならない事が最優先ではあるけど、

何が原因で断罪されるかは分からない以上、

保険は多いに越したことはない。



転生してすぐ死ぬなんで御免よ。



しかも、魔法でじわじわと痛みを感じながら殺されるなんて…!


誰よ、あんな酷い刑を設定したの!…あ、私か。



冗談はさておき…

私は何がなんでも生きてやる。

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― 新着の感想 ―
 元の小説ではデッドエンドなんですね……。  作者が自分の書いた作品に転生とは面白いですね。
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