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バケモノが愛したこの世界  作者: 一一
第3章 色欲花柳編

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加速する戦い

はいどうもニノハジです〜

本確戦闘に入りましたね!

何度も言いますが戦闘シーンは苦手です!

読み苦しかったら申し訳ない!

そんなお話ですが楽しんで貰えたら嬉しいです!

ではどうぞ!

 流石に嘘だと信じたかった。

 しかし現実と共に思い知らされる。


 英雄と呼ばれる者の恐ろしさを――


(たった1回、それも目で追えない様な速度だったのに……たったそれだけで対応してきた。そもそも雷に追い付くなんて、人間に出来る芸当じゃ無いのだけれど……)


 いくら100%の『雷装』(ほんとうのぜんりょく)では無かったのだとしても、この技はレイにとっての切り札。

 速度も、本物の雷に劣るが決して並の人間が捉えられる速度では無い。

 身近に師匠(バケモノ)が居るから錯覚してしまうが、英雄と呼ばれるブレイズとマーガも、バケモノになる事を選んだレイも、本来なら人類では最強格なのである。


(そういえば、いつだって御伽噺ではバケモノは退治される側だったわね)


 幼い頃、妹と共に読んでいた御伽噺を思い出すレイ。

 世界各地で伝えられている物語は様々で、ある者は怪物を、ある者はドラゴンを……

 そしてある者は神すらも屠り、英雄と崇められていた。

 レイ達はそのどれもが好きであり色々と読み漁ったものだが、思い起こせばそのどれもが、人間がその上位の存在を打ち破る話だった。

 だからこそ人類は絶望に負けず希望を見出し、ここまで繁栄して来れたのだろう。

 その希望の象徴たる『英雄』の称号を与えられた人間が弱い筈は無く、その相手はバケモノ未満であるレイ。


(御伽噺なら私がやられて終わりなんだろうけれど、これは私の物語なのよ!)


 王道を外れても尚、自身の物語を紡いでいく為に、レイは主人公達へと立ち向かうのだった。



「ぐうっ!」

 雷速で突っ込んで来たレイの剣を受け止めながら、苦悶の声をあげるブレイズ。

 身体強化の強化、マーガ曰く『真強化(ハイブースト)』のお陰で状況は五分五分に持ち直したかに見えているがその実、未だに2人の不利が続いている事を彼等は察していた。

 理由は幾つか挙げられるがまず、レイには先程の回復薬がまだあるかもしれない、そして今以上の切り札が有るのかもしれないという精神的重圧。


 次に『雷装』を捉えたといってもそれはブレイズが反応出来るというだけであり、こちらも同等の速度を常に出せるという訳では無いという事。


 現在、ブレイズはその強化された知覚と身体能力、そして今までの戦闘経験を活かしてレイの猛攻を防いでいる。

 ブレイズが剣を振り抜く、又は攻撃を回避する等一瞬だけならその速度に追い付けるが、その速度のまま移動したりは出来ないのだ。


 そしてこの高速戦闘に付いて来れるのはブレイズのみ。

 マーガはこの領域の戦いに、完全に反応出来ないでいた。

 そもそもブレイズに強化魔法を掛け続けている時点で、その他の複雑な行動を取れる訳も無く、人数有利を活かしきれない状況というのも、理由の1つであろう。

 現状マーガが行えるのは、ブレイズの呼吸に合わせて魔法を発動する、罠の様に魔法を仕掛けてブレイズに有利な環境を生み出す、ブレイズを無視して無差別に魔法を放つ、位のものしか無かった。

 その魔法も強化魔法を優先している為強力な物は生み出せないが。

 つまりレイはブレイズ1人に集中出来るという事でもあった。


(『真強化(ハイブースト)』を使えば圧倒出来ると考えてたからこういう状況を想定してなかったけど、まさかこんな所で改善点が見つけられるとはね!)


 ブレイズに強化魔法を付与しながら、必死に2人の戦闘を目で追おうとするマーガ。

 しかしブレイズの剣閃は見えず、レイに至っては補足することすら出来ない状態だった。


(今は完全に五分、この戦況が崩れた時僕が出来る事を考えておくんだ!)

 そう思案するマーガの目の前で、まさにその状況が今崩れようとしていた。



「ハア!」

 速度を活かし、縦横無尽に駆け回り攻撃を繰り出すレイ。

 目にも止まらぬ速さであらゆる方向から繰り出される剣撃、普通の人間なら(たちま)ち細切れにされるであろう猛攻に……


「シッ!」

 両手の剣でもって受け止め、或いは受け流し、その全てを捌いていく。

 そしてそのまま的確に反撃を行い、レイはその雷速で無理やり回避、又は受け流していた。


 全体での速度はレイが圧倒的に上、それを活かした手数の多さで翻弄するが。

 ブレイズの剣速はそれに並ぶ。

 更にその重さと『剣聖』たる技量で、間合いの中ではブレイズが有利という状況だった。


(速度なら私が上。でも彼の一撃は鋭く重い。まともに受け止めてしまえばこちらの動きは止められ、致命的な隙を生んでしまう)

(間合いの中ならこちらが上。だが一撃離脱されるせいで間合いに留めておくことが出来ない。しかも厄介な事に、攻撃を防いだとしても剣に纏わせている雷魔法だろう、あれのせいで痺れる程では無いにしろ体力を削られていく)


 お互いがこの高速戦闘の中次の一手を模索する。

 現状は均衡を保っている様に思えるがレイは魔力を、ブレイズは体力を、かなり削りあっている。

 先にどちらかが尽きれば勝敗は決してしまうだろう。


「だった……ら!」

 攻撃を弾かれた反動を利用し距離を取るレイ。

 ブレイズへと踏み込むと同時に『雷装』を『95%』に引き上げ突貫する。


「甘い!」

 先程よりも更に速くなったレイだったが、今までの剣戟で慣れたブレイズはその速度に完全に対応し、カウンターを狙い剣を振る。


(今!)

 しかしブレイズの間合いに入る寸前、『雷装』を一気に20%にまで落とし、急激な速度の緩急(チェンジオブペース)を生み出す。


「しまっ!?」

「ここ!」

 高速戦闘中は、ほんの一瞬のタイミングが全てを左右する。

 タイミングを狂わされたブレイズの剣は虚しく空を斬り、致命的な隙を生み出してしまう。

 その隙を逃さないレイは、再び一気に95%まで『雷装』を引き上げ、ブレイズへと剣を振り抜いた。


「がぁ……!」

 反射的に下がって回避を行うが間に合わず魔法障壁、更にはその下の鎧すらも再び貫通し、ブレイズの肉体に切創(せっそう)が加わる。

 身に着けていた鎧も砕かれ、後方へと吹き飛ばされるブレイズ。

 この好機に、一気にブレイズを攻め落とそうと地を蹴ろうとしたレイだったが。


「させるか!」

 マーガが生み出した大量の魔法に阻まれ、距離を取らざるを得なくなる。


ブレイズ(かれ)に魔法を付与しながら、まだこれだけの魔法を使えるなんて。でも威力も精度も先程より劣るわね)


 数こそ多いものの、脅威度は低い弾幕の嵐に、レイは『雷装』の出力を下げ回避に専念する。

 よく観察すると魔法の種類は3種類、風の魔法で行く手を阻み、火と雷で足止めと攻撃を行うというもの。

 しかもその全てが単純な低級魔法のみだった。

 やはり今まで通りのパフォーマンスは披露出来ないのだろう、しかしその数は今までと引けを取らない。


ブレイズ(かれ)との戦闘中にこんな弾幕に晒されるのは流石に不味い、ここは無理矢理にでも突っ切るべき?)


 この魔法の嵐を避け続けても消耗するだけ、少しの逡巡の後レイは振り切る事を決意する。



「ぐうううううう!魔力の減りが半端ないぃぃ!早く起きてくれブレイズ!」

 ブレイズに強化魔法、レイの周囲に足止めの為の魔法を展開しマーガは叫ぶ。


「ぐふっ!後ほんの少し持ち堪えてくれ!まだ痺れて上手く動かんのだ!」

 何とか起き上がろうとするブレイズだったが、その手足は小刻みに震え、立ち上がるにはまだ時間が必要そうに見える。

「早く!この足止めも長くは持たないし僕の魔力も尽きるぞ!」

「分かっている!」


 現在、レイの足止めの為マーガが魔法を展開しているが、あまり効果が有るとは思えないとマーガ自身考えていた。

 なにせあれだけの速度の持ち主である。

 一瞬でも隙を見つければ、マーガでは反応出来ない速度で斬り伏せられてしまうだろう。

 その為に大量の低級魔法を生み出しているのだが、これにも仕掛けが存在する。


 本来、他人に強化魔法を施しながら他の魔法を使おうとするとならば、簡単な魔法でも大量に用意する事はマーガには出来ない。

 これを可能としているのは『複製』と呼ばれる魔技を用いているからである。


 これは比較的簡単な魔技として、ある程度の魔法師達が使っているのだが、この技術は作り出した魔法陣と全く同じ物を複製する、という物だ。

 どんな難しい魔法も一旦完成させてしまえば、魔力が続く限りいくらでも一瞬で同じ物を生み出す事が出来るという、習得が難しい『略式』が廃れる原因ともなった技術である。

 魔法陣の変数も丸ごとそのまま複製するのでニイルやレイが使用する事は殆ど無いが、この様な魔力消費量の少ない魔法を大量に生み出す際はとても有用な魔技であった。


真強化(ハイブースト)』との併用等想定していなかったのでぶっつけ本番の戦法だったが、何とか足止めには成功した様だ。


 しかし並の相手ならまだしも相手はあのレイである。

 この程度の魔法では心許ないのが実情……


「っ!」

 そんな悪い予感は的中し、周囲の魔法を斬り裂き一瞬の隙を作り出したレイの体から魔力が吹き出すのを()()マーガ。

「まずっ!」

 足止めに使っていたリソースを、全て魔法障壁に変え対応するが……


「何とか間に合ったな」


 一瞬にして全ての魔法障壁が破られるも間一髪、マーガに届くはずだったレイの剣はブレイズによって防がれた。

 なんとかレイを弾き飛ばし距離を作る事に成功するも、未だに少し痺れを残し、ふらついている状態のブレイズ。


 奇しくも先程と同じ状況、そして今度はレイが口を開く。


「さぁ、そろそろ決着をつけましょうか?」


 と、切っ先を向けながらそう宣言するのだった。

如何でしたでしょうか?

文章にすると戦闘シーンって長く書けないんですよね...

脳内ではめちゃくちゃ戦ってるのにwww

長ったらしくグダグダ書いてると読むのだるくなりそうで...

50話超えてもここら辺の塩梅は難しいですねwww

今後も精進します!

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