今後の方針
はいどうもニノハジです〜
遂に1週間連続更新となります!
久しぶりに頑張った笑
取り敢えず自分の中での区切りまでちゃんと書けて良かったなと一安心しています。
そんな7日目ですが楽しんでもらえれば幸いです!
ではどうぞ!
城を後にしたレイ達一行は、アドバイス通り早速冒険者ギルドへと足を運んだ。
まずはどんな仕事内容が存在するか確認する為である。
少しこの街を散策し、冒険者のマークが掲げられた建物を発見する4人。
扉を開け中に入ると、一瞬だけ注目を集めた後、何事も無かったかのように全員の視線が元に戻る。
(やはり認識阻害は効いてはいる。あそこだけ魔法を阻害するナニカが有る?それにしては何も視えなかったが……)
その反応にニイルが思案する。
この建物内だけで無く、街に入ってからも確実に認識阻害が効力を発揮していたのは間違い無い。
しかし門番達が居た城前では約半分以下の効力しか効いて無かった様に思える。
(十中八九スコルフィオの能力だろう。だが、全く視えないとなるとかなりマズイ状況だな)
「いらっしゃいませ?本日はどの様なご用件でしょうか?」
「ごめんなさい、私達初めてここを訪れた冒険者なの。何か私達でも出来る仕事って有るかしら?」
受付嬢が座るカウンター前に辿り着き、レイが話を進めてくれている事に気付き、思考を中断するニイル。
意識を現実に戻している間にも話は進んでいく。
「かしこまりました。では確認の為ギルドカードの提示をお願いします」
受付嬢にそう言われ、各々が自分のギルドカードを差し出す。
「これは……」
すると段々と受付嬢の顔が渋くなっていくのが目に見えて分かった。
最後、レイがカードを提示してようやく表情が晴れ、こちらに話し掛けてきた。
「あ、この方はCランクですね。そうしましたらいくつか仕事がございますよ?」
その態度に疑問を持ち、テーブル上に並べられたカードを確認するレイ。
その結果、受付嬢の困惑顔の理由が判明する。
「何これ?貴方達Fランクだったの?今までそれでよく不審がられずに済んだわね?」
そう、レイの言う通りレイ以外の3人のランクが最低ランクのFだったのである。
これではかなり簡単なクエストしか受けられず、対人関係のクエストばかりのこの街では、ランクが低過ぎて仕事がほとんど受けられない。
受付嬢に不審がられない様に小声で問い詰めるレイ。
「今まで人目を避けて行動してましたからね。かなり昔に作ったは良いものの、使い所が無かったので困らなかったんですよ。いざとなれば相手の認識を書き換えてましたし」
と、悪びれも無くそう言い放つニイル。
確かに、あの魔法さえ有ればやりたい放題だな、そう考え溜息をつき、この件は諦める事にしたレイ。
ちなみにレイはセストリアのダンジョン攻略の際、こまめにギルドへ報告していた為にランクが上がっていたのだった。
「ではこの中からお選びください」
そう言われ受付嬢から渡された紙を見る4人。
国の中でもかなり小さく、周りも他の国に囲まれている為モンスター討伐等のクエストはほとんど無い。
代わりに護衛や荷物の運搬、果ては奴隷の調教という、他の街ではあまり見られない依頼まで存在した。
「奴隷の調教や奴隷出荷の護送、ここら辺はあまりやりたくないわね」
眉をひそめながらレイが所感を述べる。
「それには私も同感です。この街で名を上げるならやはりここら辺でしょうか」
そう言ってニイルが指さしたのは、娼婦が集まる娼館の警備依頼だった。
「これはダメ!お兄ちゃんはそんなとこ行っちゃヤダ!」
しかしこれにはフィオを筆頭に女性陣からの反発が起こる。
「しかしそうは言っても誰かが彼女達に接触しなければ意味が有りませんよ?」
「うぅ〜!でもぉ〜!」
ニイルに言われ、言葉に詰まるフィオ。
代わりにレイが代替案を提示してきた。
「じゃあ各々別のクエストを受けるのどう?そうすれば誰かがその役割を担って、ニイルは別のクエストを受けれるじゃない」
しかしそれには受付嬢が苦言を呈する。
「申し訳ありません、流石にFランクの方達がそれぞれ受注するのは遠慮していただきたく……危険度も信用度もかなり変わりますので」
「う、確かに……」
受付嬢の言う事はもっともで、ニイル達が高ランクならまだしも、それがまかり通るならそもそもランクでの受注規制はしないだろう。
「では二手に分かれるならどうですか?仮にも私達はCランク冒険者が率いるパーティ。連携は出来ていると自負しています。それを活かしつつCランクパーティの信用もあまり失わず、後は依頼主が直に見て判定してもらうという形は如何でしょう?」
そのニイルの提案にひとしきり悩んだ後。
「分かりました、それなら許可しましょう」
苦渋の決断を迫られたかの様な顔で受付嬢が頷いた。
「であればこの2つを受注しますので、手続きをお願いします」
その後、手続きを済ませ一行はギルドを後にするのだった。
その夜、散策にて宿屋を見つけ、そこを拠点として動く事を決めた一同。
今はその一室、例の如くニイルの部屋に集まり、明日からの流れを会議しようとしていた所である。
「という訳で明日から私達はこの街で仕事をこなしつつ、街の人々から信頼を勝ち取り、スコルフィオへの接触を図る為行動していきます」
ニイルの言葉にフィオが拍手をし、囃し立てる。
それを無視してニイルは話を続けた。
「私とフィオで、この街の自警団が発注した見回りの依頼を、ランシュとレイで娼館の警備任務を行います」
それにレイが手を挙げ発言する。
「不満では無いのだけれど、その人選の理由は?」
その問いにまずそこから説明しましょうか、と前置きしてからニイルが話し始める。
「まず、私は貴女達が反対するせいで娼館には行けません。その時見つけたのが、この街の自警団からの依頼です。内容は人手不足故のこの街の見回り。ならばランクが低くても実力を見せれば雇ってくれる筈。であれば私はそちらに行って、情報収集も行えるフィオを伴い、この街の更なる情報を集めます」
それにフィオは頑張ります、と返事をする。
「娼館の方にはCランクの信用を持つレイが適任でしょう。そしてランシュは無口なので護衛任務ならこなせると判断しました」
「分かったわ。私もそれで良いと思う」
ニイルの説明にレイが同意し、全員が頷く。
依頼の方はそれでこなして行けば良いだろう。
本題はここからである。
「そして明日からはレイの『神威付与』の訓練を行います」
「『神威付与』の?」
そう、1番の課題の話である。
ここでその話題に触れると思わなかったのであろうレイが、不思議そうな顔で聞き返す。
「そうです。先のルエルとの戦いで分かっている通り、今の貴女では本来の『神威付与』の力を発揮出来ません」
それはレイも理解している所なので頷く。
ニイルは続けた。
「今後十全に『神威付与』が使えなければ、彼らには太刀打ち出来ません。今日それを強く実感しました。レイ、貴女は今日訪れた城で何か視えましたか?」
話を振られ、先程の出来事を思い返す。
あの時、ヴァイスという女性が現れた時、少し眼に痛みが走った。
そして『神性付与保持者』という事が判明したが……
「あのヴァイスという女性以外、おかしな所は視当たらなかったわ」
というレイの返答に頷くニイル。
続けてそのまま問い掛ける。
「ではあのヴァイスは何か不審な動きをしていましたか?」
その問いには直ぐに頭を振っていいえ、とレイは答えた。
「そうです。あの時、あの場で不審な行動をする人物は見受けられなかった。しかし、あの時私達の認識阻害魔法が妨害されていました。つまり貴女の眼でさえ捉えられないナニカがあの場に有ったという事です」
あの城の後から、ニイルが何か考え込んでいるのはレイも見て取れた。
しかしその内容が検討もつかなかった為、驚きを隠せないでいるレイ。
ニイルは続けた。
「本来であれば、貴女の眼は全てを視透す眼です。それが効かないとなると、今の私達では訳も分からず殺される可能性も有るという事。なので貴女には一刻も早く力を付けてもらわなければ困るのです」
レイがニイルから授かった力の詳細は、あまり説明してもらえていない。
まだそれを扱える段階では無いからだ、とニイルに言われたからである。
しかしかなり強力な力なのでは?
と感じるレイ。
更にそれを現状上回っているスコルフィオの凄さにも、改めて気付かされる。
確かに、ルエルと同じ位の相手と考えなければと、改めて気を引き締めた。
その時、1つの疑問を覚えたレイは、ニイルに問い掛ける。
「そういえばニイルでも何も見えなかったの?以前貴方の眼にもまだ力は残っているみたいな事を言っていたけれど」
そう、2年前の力を授ける際、レイに力を渡したが、ニイルにもまだ力は残っていると言っていた。
ならばニイルには何か視えていたのではないだろうか。
そう思っての質問だったのだが、レイの想像以上の返答が返ってきた。
「今の私には、今の貴女よりほんの少し良く視える程度しか力は残っていませんよ。『神性付与保持者』の相手ならまだしも、それ以上の相手には太刀打ち出来ません。今まで騙し騙しやってきただけです。ついでに言うなら今の私はこの2人よりずっと弱いですよ」
「えっ!?」
そう言ってランシュとフィオを指さすニイルに、思わず驚きの声を上げてしまうレイ。
まさかそんなに弱体化しているとは、思いもよらなかった。
もしルエルが逃亡する際、2人がかりで攻められていたなら……
そう思うと、本当にあの時は博打をしていたのかと改めて驚く。
「それってやっぱり、私の所為……よね?」
責任を感じ申し訳なさそうに言うレイだったが。
「貴女が強くなれば大丈夫ですよ。とにかく私の事は気にせず、貴女は強くなる事だけ考えれば良いのです」
軽く話を流され、それ以上質問する事は出来なかった。
しかし実際問題、早く強くならなければいけない事には変わりない。
気持ちを切り替え、気合いを入れ直すレイ。
「分かったわ。じゃあ明日からどんな特訓をすれば良いのかしら?」
その問いに笑顔を浮かべるニイル。
しかしその笑顔は何故か見覚えが有り、そして恐ろしく感じて。
「簡単です。魔力と同じ様に限界まで酷使しましょう」
「……え?」
それはトラウマを呼び起こす言葉。
「貴女はこれから暫く、頭がイカれるギリギリまで、毎日眼を使い続けてください」
その言葉に頭が理解するのを拒むが……
「……ヒュッ」
自分が発した、息を呑む音だけは明瞭に聞こえたレイ。
それは地獄の特訓の再来を告げる音でもあった。
如何でしたでしょうか?
1週間書き切りました〜!
これからは普通の更新頻度に戻ると思います!
大体1週間に1話位ですかね?
今後はXのアカウントも作ったので、そちらでも現状報告していくと思います!
今後ともよろしくお願いいたします!
Xアカウント
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