蒼い世界
私は光だった
遠い遠い昔、輝く光の存在だった
私の星は美しく、全ての調和はとれていた
近くの星へ行ったり、遠くの宇宙を眺めたりしていた
私はある時旅に出た
その蒼い星のゲートウェイをくぐると、私は二つに別れた
その蒼い星のルールだった
二つの私はそれぞれ行きたい所へ向かった
帰る時にまた一つに戻る約束をして
蒼い星では光ではなく人の形になった
珍しいものや見たことのない景色
私は楽しく過ごしていた
すると、ゲートウェイが突然消えた
途方に暮れて、ただ時が流れた
長い時間が経った
私は人の形をして
元は光だったことも
二つに別れたことも
全て忘れた
蒼い星に再びゲートウェイが現れた
私は思い出した
私は光だった
私は別れたもう一つの私を探した
もう一つの私は私を忘れていた
光だったことも忘れていた
ゲートウェイが戻っても
私が一つにならなければ帰れない
私だよ
もう一つの私に呼びかけた
私たちは一つだったのだよ
もう一つの私は思い出さない
私は私なのに
ゲートウェイが現れたのに
私は私を忘れている
私だよ
何度も呼びかけた
もう一つの私はしだいに光りだした
私ともう一つの私は光輝き
一つに戻った
人の形から光になりゲートウェイへ
美しい宇宙の星に
一つの光になった私は帰っていった




