舞台世界設定
第六部を前に普段記載する機会がない作品設定を披露するコーナー。
最終回は世界設定の紹介です。
おっさん冒険者ことガリウスが過ごす世界――
そして作者の脳内妄想が少しでも伝われば幸いです。
【世界設定】
数多くある並行世界でも地球に近い世界線、琺輪世界リャルレシス。
そこは自然発生する妖魔が徘徊し神秘的な魔術が日常にあるファンタジー世界。
琺輪という創造神的な存在によって世界が創造され精神生命体である真族という種族によって栄えました。
しかしあんまり急激に発展したので受け入れ可能な霊的容量が限界を突破。
世界全体が霊的終末【エントロピー】を迎えそうになります。
この際、
自分達以外を全てを滅ぼす事で霊的に進化し延命を図り生き永らえよう派と、
自分達が招いた結果なんだから自然に任せ世界を見守ろう派で真っ向から対立。
前者が魔族、
後者が神族と呼ばれるようになります。
よくあるような神話ですが、結果としては両者共倒れ。
神々は現界する為の肉体を失い12の神担武器にその身を宿し、
108柱の有力貴族を含む魔族らは最北の地にある永久氷壁に封印されました。
その後世界は徐々に平和を取り戻し繁栄【古代魔導帝国時代】しますが……
この世界は豊かな上に人型種族がベースとして栄える様に設定されているので、
異界から実りを狙った悪魔や人族廃絶主義者である魔神らに侵攻を受けます。
世界の危機、百連発ですね。
まあ危機も多いけど救いも多いのがこの世界の特徴で、他の世界に住まう神々の助力を得て侵攻を防ぐ障壁(世界結界)を張り何とか魔神皇を封印する事に成功。
しかし魔神達は諦めず自らの皇を復活させようと、あちらこちらで暗躍中。
ガリウスは恋人が【守護者】と呼ばれる一族の者だったのせいか魔神と会敵する機会が多く最終的には想い人を喪いました。
飄々としているように見えますが、おっさんにとって魔神は憎むべき仇敵です。
【舞台】
ガリウスが活躍するのは世界最大の大陸レムリソン。
その西部地域(有り体に言うとヨーロッパ)をメインに話は進みます。
物を測る単位はメートルで重さはキロ。
これはまれに迷い込む【客人】と呼ばれる地球からの訪問者によってその単位が広められたからです。
一年の周期も365日でほぼ地球と変わりません。
違うのは魔術を基礎にした魔導文明が科学の様に繁栄していること。
飛空艇や大陸横断魔導列車が開通しようかという境でイメージは18世紀前後。
丁度、産業革命が起きる前くらいです。
各地で王政が崩れ、有力都市による共和制へと緩やかに移行中。
資源も多いけど採掘を妨げる妖魔も多いのが統治者にとって悩みの種。
【冒険者ギルド】
大陸各所の街や村にある統治者からは独立した行政機関。
迷い猫の捜索からドラゴン退治まで請け負う、基本何でも屋の互助会であり依頼に応じてランク付けがされるファンタジー定番の箇所です。
最下級のF級から出発し在野最高はA級、最高位はS級。
例外として規格外である当代最高の冒険者にはEXランクが叙せられます。
では力自慢の乱暴者でもすぐにランクが上がるかというと、ギルド側と顧客側が評価する【貢献点】制度があり、依頼をただこなすだけでは昇給しない。
心身共に等級に相応しくない者を簡単にランクアップさせない為です。
「凄い! 登録前に〇〇を倒すなんて!
(あるいはこの凄まじい魔力~技量など)
特例だが君はCランクからスタートだ!」⇒×
各冒険者に【冒険者証】を配りネットワークで管理しています。
【冒険者証】
都市間移動時の身分証明や依頼発注・受注書も兼ねる優れもの。
偽造防止や所在探知の魔術が付与されています。
冒険者ギルドで登録すれば即日発行可能。
しかし悪用防止の為そこそこ値段が掛かる上、所属する冒険者に対する強制依頼などもあるので、結局商人や職人らは自身の職工ギルドへと登録を行い同様のライセンスを受領することが多いです(身分証明効果はほぼ同じ)。
【魔現刃】
武器を媒介とし属性魔術を纏う刃と化すエルフ族の奥義。
ガリウスは術師としての才能が無い為、あらかじめ事前にスキルでストックしておいた魔術を同時解放する事により疑似的な【魔現刃】として再現。
汎用性こそ劣るものの威力では本家を大幅に凌駕するようになる。
発生としてシアの扱う【魔法剣】がある。
【魔法剣】
ガリウスに教わった魔現刃を基にシアが至った極致。
発動した魔術そのものを具象化し刃とするだけでなく闘気術を融合させた絶技。
単体で通常に放つよりも数十倍の威力を誇るだけでなく属性や特性変化が可能。
シアの異名である【魔剣の勇者】の由来ともなっている。




