登場人物紹介
<第五部終了時点のキャラクター紹介①>
定番のトーナメントものを書こう! という構想で始まったこの第五部。
設定としては『王都のトーナメントへと参戦したおっさん、無双する』という、あるんだかないんだかレベルのプロットでした。
勿論それだけではお話にならないので、魔神と手を組んだ魔族の襲撃や彼の過去を匂わせる因縁を絡ませていくことになります。
ただトーナメントものをやる上で一番の問題は参加者です。
これが魅力的でないと面白くないし話が弾まない。
なので無い知恵とネタ(過去作)を絞り出してみました。
即興で作成したキャラ達もいますが……
良い仕上がりになったのではないかな~と自負しています。
……実際は〇キ! の選手入場をしたかっただけですけど。
>不動の巨人! 【壊士】リーガン(23)
気が優しくて力持ち、を地で行く巨人族の青年。
朴訥で真面目、謙虚な人柄であるが練磨されたその肉体はまさに鋼の塊。
クラスチェンジを経て彼が授かったのは【壊士】という物を壊す事に対し大きなアドバンテージを得る事が出来るクラスである。
自慢の膂力のみならず【大地烈震】という、対象物に超振動を与え万物を破壊するスキルを用いて、ありとあらゆるものを解体してのける。
何もかも壊してしまう故に臆病になっていたが、ガリウスの技の前に感服。
生まれて初めて全力を出せたこともあり、心底彼を師事するようになった。
才気に溢れたその力はこれからの魔族戦において欠かせないものとなる。
また天然の頑強さ故に優秀な壁役としての才能も有する。
ガリウスを慕う弟子が欲しいな~という構想で生まれたキャラでしたが、最初は小人族だった。でも見栄え的に巨体を自在に手玉に取るシーンが浮かんだので巨人族に変更。良い判断だったと思います。
これからもおっさんを一途に慕う弟子となるでしょう。
>絶界の魔女!! 【魔女】マドカ・ペテルギウス(29)
元ネタは魔術協会の皆には内緒だよ、のあの娘……ではなく、自作の魔法少女シリーズ、プリティ☆スターより一部抜粋。
日曜朝に活躍する魔法少女よろしく肉弾戦で敵をタコ殴りするのが得意。
ド派手なピンクの髪を子供っぽいツインテールにしており魔術協会の幹部のみが着衣を許された豪華絢爛たる純黒のローブを纏った豊満な美女。
若い身の上ながら女帝と称されるのは伊達ではない。
黙っていればその魔力量もあり威厳があるが、喋ると本性が出て台無しに。
時折「視聴率」や「撮れ高」など、謎の言語を呟くことから第四の壁を突破している可能性がありますね。
今迄は本音をぶつけ合える人に恵まれなかったが故に我儘だったのだが……本編でジェクトに出会ってから豹変、しっかりものの姉御となる。
彼女の得意とする【流星乱舞】の術式は、己の膨大な魔力量に物を言わせた数の暴力であり、人類サイドにとって貴重な対空迎撃戦力の一人。
ジェクトとの関係は良好でもし告白されなければ自分から告白していたとの事。
>蛮人の狩人 【燎師】ズール(25)
一見するなら上半身裸に腰蓑姿という粗末な身なり、それ以外は見るべきものがない貧相な外見の禿頭の小男。
しかし彼を冴え際立たせているのは、黒く焼けた肌に施されている全身に渡って刻まれた謎の文様。世界でも希少な【領域】遣いの一人である。
領域とは魔術師の最秘奥とも呼ばれる絶技の一つであり、文字通り世界を自分自身の得意とするエリアに書き換えるもので、基本この領域内では主の全能力にバフが付きそれ以外にはデバフが付与される。
通常では数秒がやっとというそれを、ズールは安定して展開する。
何故なら燎師は猟師であり領域を司る【領司】である故に。
領域内なら貴重な霊薬も使い放題(ただし持ち出しは不可)だわ、通常攻撃は効かないわという、まさにチート能力。
しかし理不尽の化身マドカとの相性は悪くトーナメントでは撃沈。
思うところがあったのか以降はマドカの鞄持ち、というか付き従う様になる。
ガリウスが作中で述べていた通り今回の戦いのVIPは間違いなく彼(と領域)。
急造された彼がいなければ犠牲者の数はもっと増えていたでしょう。




