登場人物紹介
<第四部終了時点のキャラクター紹介>
>ウォルター・ドルトムント(35)
この若さで別荘の一切を取り仕切っている凄腕の執事(家令)。
立ち振る舞いに隙はなく、何をしても様になるイケメン。
元ネタは英国吸血鬼退治で有名なあの漫画の執事から。
沈着冷静を旨とし、礼儀正しいものの……
しかしその裏では言葉で相手を攻め詰める鬼畜ギャルソン(フィーナの妄想)。
放っておくと、すぐ山無しオチ無し意味無し展開になる固有結界持ち。
深淵を覗く時、深淵もまたお前を覗くのだ――を地で行くから恐ろしい。
料理の腕前は専属コックを凌ぐかなりのレベルで伯爵が彼を贔屓にする理由。
美味い飯に美味い酒が社交界では何より重視されるからである。
>クレア・バートン(41)
上品な顔立ちをした別荘専属メイド。
控えめな性格で元は商人の出という事もあり先読みが得意で気遣いの達人。
結婚をしており二児の母。子供が自立してからは別荘住み込みとなる。
特に美人という訳でもスタイルが良いわけでもないのに何故か目を惹く。
いったい何が男を狂わせてしまうのか。
男性客には未婚だと勘違いされアプローチを受けるので、随時説明をしている。
未亡人っぽいというか妙な色気を持った魔性の人。
夜闇の様に黒く地獄のマグマの様に熱いコーヒーを淹れるのが得意。
>レティス・ウルズ・スティア(15)
静寂の祠へ繋がる神殿を司る媛巫女。
海底ダンジョンの下りは作者自身も設定を決めないで書いていたのでどこまでがダンジョンなのか境界が曖昧であり、その被害者である。
(広義の意味として海底ダンジョンは隠れ里である白亜の都全体を指すが、伯爵らが制覇を望むのは【龍の宮】を意味している)
レイナによく似た(というかウルド一族は皆似ている)華奢な少女。
楚々たる外見にそぐわぬ、結構やんちゃな娘である。
前々から台座を暴走させたいと思っていたが、今回その願望が叶って大満足。
以前から姉の事は大好きだったが本編後はさらに好きになったらしい。
実は酒乱で飲むと暴れるタイプ。宴会時には周囲が必死に引き留めている。
>酒場の主人と冒険者達
脇役サイドを引き締める、よくいる気の良いマスターと冒険者達。
海底ダンジョン【白亜の都】に住む皆の生活を描きたくて出したら大当たり。
奉納点システムや唐揚げ屋さんの下りは彼ら無しには語れない。
しかしプロットでは最後の魔神襲来で都市を守って全員死亡の予定だった。
皆の死を前に己の無力感に打ちひしがれるパーティ……というのが本筋。
だがガリウスが【神魔眼】でなく【神龍眼】を手に入れた事で未来が分岐。
負担の少ない【神龍眼】なら精度は落ちるものの、より先の未来の物語を読み取れるようになったので惨劇を回避できた。
基本気立ての良い奴等であるが仲間意識は高く余所者には排他的。
閉塞的で親しくなるには漢気(火酒一気飲みなど)を見せるしかない。
逆に身内にはかなりの甘々で大概の無茶も聞いてくれる。




