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プロローグ~ミスラウ軍の英雄譚~
――昔々あるところに、サイエンスクリーチャーという生き物達がマイクロアニマルという生き物達をいじめにいじめ。その生き物の住む世界で好き勝手暴れていました。
困り果てたマイクロアニマルはラーニウスという少年に助けを求め。そのマイクロアニマル達の呼び声に応えラーニウスはサイエンスクリーチャーを退治しに向かいました。
そのラーニウス、という少年はとても強大な力と信頼のある仲間がおり。それらを駆使してサイエンスクリーチャーに罰を与えていきました。
やがてサイエンスクリーチャーたちは降参し、マイクロアニマル達と平和協定を結びました。めでたしめでたし。
・・・さて、読者諸君。上の話は虚偽の話か、真実の話か。それを見抜けるだろうか?
話、逸話、伝説。それらはたとえ虚偽やデマであっても、一度信じられ広まるとそれはそれはもう手に負えないものとなる。
これから始まる話は、上のお話の"真実"。それと直面したある少年と、少女の物語である。