とある男性の物語
-ジリリリリ...ジリリリリ-
目覚まし時計の音で目を覚ます
「もう朝か...」
いつものように会社へ向かう
向かう途中、猫がダンボールに入れて捨てられていた。
(可哀想だな...拾ってやりたいが余裕が無いからな...いい人に拾われろよ)
会社に着き仕事を始める
いつものように残業をし帰宅するのは10時位
上司のパワハラとも言える行為に我慢しながら仕事をする毎日
(定年退職するまでこんな生活を続けるのかな...)
疲れて帰宅していると朝見つけていた猫をまた発見した。
(朝の猫かな...猫はきままに生きられていていいな...)
そう思った時その猫が少し笑みを浮かべているように見えた。
家に帰り晩飯を食べ、風呂に入り、
部屋でスマホを見ているととてつもない睡魔が襲ってきた。
(疲れているのかな...今日は早めに寝るか...)
布団に入り、目を瞑る。
すると、一瞬で眠れた。
-ジリリリリ...ジリリリリ-
また朝が始まった。
また同じことを繰り返す日々を送るのか。 と思い、
ベッドから降りようとすると、降りられない。
なんでだ?? 自分の足を見ると、猫の足になっていた。
「なんだこれ? あぁ...夢か...」
最初は夢だと思っていた。しかし...現実だった。
何が起こっているのか全く理解が出来ない。
しかし、理解するしかなかったのだ。
自分の体は猫になっており、言葉は喋られない様だ。
「なんでこんなことに...まさか...あいつが...」
ひとつ心当たりがあった。
昨日の猫だ。あいつが俺を猫にしたのかもしれない。
「あいつを探せば、何か分かるかもしれない。」
探しに行くため、会社に休むとの連絡を入れ、 小さな袋を首にかけ、そこに鍵を入れ、猫が捨てられていた場所に向かった。
道中、他の猫に、その猫の特徴を言い、知っているか聞いたが、知らない様だ。
「あいつは一体なんなんだ...」
そう思いながらも、進んでいく。