#2 動詞
前回に引き続き「学校では習わない英文法解釈」です。
どうぞよろしくお願いします。
日本での一般的な英語教育では「英語の一文には1つの動詞しか入れられない」とやはり中学1年で習います。ですが、ここでは別の解釈をしてみましょう。
例文1:I have something to do.
:私はやることがある。(目的)
一般的な直訳をすると「私は“やるための”何かを持っている」と訳されます。一般的に「to 動詞の原型」で「“動詞”すること」や「“動詞”するための」などと訳されると習ったかと思います。これは日本語において“名詞”として訳されるためです。しかし私はこの名詞として訳す方法は少し形式的すぎると思っています。
日本語において、例えば「泣く」という動詞を取って考えてみると、
泣かない(未然形)
泣きます(連用形)
泣く(終止形)
泣くとき(連体形)
泣けば(仮定形)
泣け(命令形)
泣こう(助動詞形)
泣いた(過去形)
と、多くの活用形によって動詞が活用されているのがわかります。この考え方を英語に応用すると名詞としてではなく動詞の一部として捉えることができるのではないかと考えました。再び例文1を例に取ります。
例文1:I have something to do.
:私はやることがある。(目的)
これを頭の中で「私は・持っています・何かを・“する目的の”」と訳せます。そして「to」は“~する目的の”と訳します。したがって「私はする目的の何かを持っています」と考えることができるでしょう。
例文2:I am doing my homework.
:私は宿題をやっている。(進行中)
これは「私は・状態です・している・私の・宿題を」と頭の中で訳します。また「be動詞」は“状態です”と訳します。“状態動詞”とも言うことができるでしょう。結果的に並び替えて、「私は私の宿題をしている状態です」と訳すことができます。これは結果的に“現在進行系”と呼ばれますが、動詞の現在分詞形は「“動詞”をしている」と訳せます。これも日本語では名詞に相当するため学校では“名詞”扱い(動名詞)で習うのですが、ここでは英語の動詞を“活用させた”と考えます。
例文3:I am done with my homework. / I have done my homework.
:私は宿題を終えました。(完了)
これは過去分詞形ですね。「私は・状態です・された・と一緒に・私の・宿題を」つまり「私は私の宿題と一緒にされた状態です」と訳します。つまり、「私は私の宿題をし終わった」という意味ですね。よって過去分詞は「~された」と訳せるでしょう。ちなみに“be動詞+done”を使う場合には付帯状況を示す“with”が必要です。詳しくは後日説明します。
一方、haveを使う場合には「私は・状況にある・された・私の・宿題を」という意味で「私は私の宿題をされた状況にある」と訳せるでしょう。haveは「持っている」という意味も含めて状況を表す“状況動詞”なのです。
例文4:This novel is written by me.
:この小説は私によって書かれた。(受け身)
これは受動態と呼ばれるものですが、今までの知識を使って訳すと「この・小説は・状態です・書かれた・によって・私に」と訳せるでしょう。「つまりこの小説は私によって書かれた」という意味になります。
また、過去形は「“動詞”をした」と訳します。これは中学2年で習ったとおりです。
例文5:I said to her.
:私は彼女に言った。(過去)
「私は・言った・~に・彼女 (を)」よって「私は彼女に言った」となりますよね。“said”の動詞を使う場合には対象を示す“to”が必要となります。これは目的のto(~する目的の)ではありません。これも詳しくは後日説明することにします。
したがって、以上の4つをまとめると以下の表になります。
現在形|to動詞の原型|現在分詞形|過去分詞形|過去形
~する|~する目的の|~している|~された |~した
(do) | (to do) | (doing) | (done) |(did)
どうですか?
ひとまとめに「活用しているだけ」だと考えると分かりが良かったのではないでしょうか?
お読みいただきありがとうございます。
次回のテーマは助動詞です。お楽しみに。




