ラノベのヒロインが、そのスタイルそのままに、現代に転送されたら?
モデルはおります。アハハ、ラノベのヒロインちゃんと見てたら、そのスタイル故の苦労がわかります。ぼんっきゅっぼんっ!は大変ですよ
ふと思った。ラノベのヒロインの見事な、ぼんっ!きゅっ!ぼん!のプロポーション でお顔は幼くてー、あり得ないー?いえいえ、あり得るのです。
現代日本にもいらっしゃるのよねー!あるアニメのヒロインの設定と同じスリーサイズの持ち主が……
彼女の苦労を少し語らしてもらいましょうか。
なので、本の世界からラノベのヒロインちゃんに、こちらに、実体化して、転送してきてもらいましょう。そしてわが娘になって頂きましょう~
……チャラリラリラー!転送完了!女子高生のお年頃ですね、私は貴方の母です。娘の名前は莉莎子です。高校2年生です。少し田舎の地方都市にて、一般的な環境で生活してますよ。
……朝、登校時間が迫る中、慌てて朝食を口に運びながら、莉莎子が話してくる。
「お母さん、制服の夏のブラウス、ワンサイズ上買ってよ、あと下着と」
あらやだ!朝から幻聴が聞こえたのかしら?
「何で?高校生だから男の子じゃああるまいし、サイズ変わること無いでしょう?お姉ちゃん3年間一緒だったわよ」
そんな私の言葉に、莉莎子は、トーストの最後の一口をスポーツ飲料で流し込みながら、恐ろしいセリフを吐きやがった!
「パンパンッ!なのよ!もうすぐ衣替えで、ベスト無くなるから!」
あー、冬場はブレザーで隠されるし相服期間は、半袖ブラウスか長袖ブラウスにベスト、夏期間は半袖だけだものね……
「じゃあ!行ってきまーす」
携帯にざっと目を通して、莉莎子は学校へと向かった。
あーン?どうしてくれよう!莉莎子よ、お前知ってるか?指定ブラウスって高いだよ!夏場だから3枚、2枚だとアイロン掛けに追われるから、3枚……はぁぁ、そして下着って言ってなかったか?
高いんだよ!莉莎子の下着はな!はぁぁ、どうしてくれよう!奴、水着も欲しいってたな、彼氏君とプールに行くからって!去年のはどうなった?アー?
……日曜日、ついでに水着も買わせてやろうとオーラを醸してる莉莎子と共に、電車を乗り継ぎ、地方から都市へと出てくる。
私達の住んでる街にも一般的なお店は沢山ある。ショッピングモールも……しかし「莉莎子のサイズ」のお取り扱い商品は本店にしか無いのだ。買ったら即着用!の若者は、お取り寄せって頭はない!
「いらっしゃいませ~莉莎子ちゃんいらっしゃい~、新作、海外から取り寄せてるわよ~」
にこやかに出迎えてくれるのは、ランジェリーショップのお姉ちゃん、そう、莉莎子ちゃんは専門店でしか「可愛い」のが無いのだ。
可愛くないのなら、何とかその辺に有るけれど、流石に可哀想と思ってしまう、母心……なので、遠征って事になるのだがー
「可愛い~!じゃっ「上」と「下」色違いも欲しい、こっちも欲しい、3組買ってよ~!」
あーハイハイ、夏場に向けて、下着、特に「上」は大切ですからね。貴方の場合、中身が出たら大変ですからね。
普通はセットなのですが、莉莎子ちゃんはウエストきゅっ!ですからねー上は、ぼぼーん、ですからね……
お得な上下セットはありません。はぁぁ~
ホクホク顔の娘と次に向かったのは大手百貨店、水着ですのよ!水着!此方も探すの大変なのです!少しチャンスを逃すとサイズがないっ、てなりますからね。もう散財します、ハイ、明日からはお塩とご飯しか出せません。
水着専門店で、探し回り、何時もの事ですが、サイズ測ったお姉ちゃん店員さんから、ほー!ほー!とお声が上がってましたけどー母は疲れました。
「可愛いけどー、水着ってさぁ更衣室だけだしー後は上羽織ったままだしー」
はっ?更衣室でしか水着にならんとか?まぁテレビ見てたら、日焼け防止に羽織ってるけどー、若いうちしか、ばバーンと水着!見て!ってなれないわよ!あちこち隠さなきゃならなくなるのは早いぞ!
「何で?プールでしょう?海は流石にキツいけど」
私の言葉にビミョーな空気を作り出す
「だってさぁ、水着オンリーだと、先ずは輩共が見てくる!見てくる!てこれはまだいい、女子迄見てくるのにはなぁ…」
はぅ?女の子が女の子見るのか?その後の話によると案外男子のが視線がマシで、同性の女子の視線のがあらかさまで、嫌らしい。
「すれ違い様に、ほー!とかはーっとか本もンかー?とかー流石にその時は触ってみるかとケンカ売ってやろうとした」
ああー娘の彼氏君の苦労が見えるわよ、見た目がコレで、性格は姉御?そう、気っ風がいいい莉莎子ちゃん
「それにさぁ、プールどっちでもいいんだけどなあ」
はっ?お会計終わらせたのですが?諭吉さんが飛んでったのですが?今なら返品できる!
「プール嫌いだっけ?」
「だってさぁ、アイツ心配性だから、トイレに行くときもついてくるし、絶対に目を離さんのよ!迷子になんかならんし!」
娘の彼氏君はご近所のお兄ちゃんでございます、いいお兄ちゃんなので、将来、嫁にもらってくれるようお兄ちゃん家と我が家で作戦たててるのでございます。
そうですか、まぁそうでしょうね。彼氏君「神」ですから、娘が遅刻せずに今迄無事なのは毎朝の彼氏君のモーニング電話の力だったという事に最近気が付いた私、
大学とバイトと娘のお世話迄……
ああー、頭が下がります。
「夏戻ってくるんでしょう?その時肉焼こう!肉、どーんと!」
「オオー!肉好きだから喜ぶと思うよー」
肩をぐるぐる回しながら笑顔をみせる莉莎子、で何で?肩を回す?怪訝な顔に気が付いた莉莎子がため息と共に情けなさそうに話しました。
「胸大きいと、肩こりひどくてー
ついでに磁石の何とかってのも欲しい」
肩こりって、貴方……