表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/30

また死んだ?

激しい怒号が聞こえ、剣戟が響き渡る戦場。

俺はその真っただ中にいる。

そして今まさに数多の矢がこちらに向かって放たれた。

俺はそれを防ごうと盾ではなく自分より一回り大きな()を構えた。

どうしてこんな状況に陥っているのかは1年ぐらい前の話になる。


□□□□



「あー。やっぱ死んでたか・・・」


ここは天国?と一瞬思ったがどうやら違うらしい。

周りを見渡すと雲の上でもないし、見たこともない木々に見たこともない植物。

何処かの森の中だろうか。

ならば異世界だなこれは!事故死したもん!道路で轢かれそうになってる婆ちゃん助けたもん!


「ステータスオープン!」


とワクワクしながら叫んだが何も反応がない。


「マジかよ・・・神様にも会ってねぇぞ」


よくあるパターンなら手違いで申し訳ございません。って神様からすごい能力を貰ったり神様に会わずともめっちゃ強いステータスに舞い上がる場面なんだが何もない。

いや、まだ分からない。秘めたる力があるかもしれん。諦めるな俺。

そう自分に言い聞かせつつ森を進むと


「ギィシャアァァ!」


200m程先に何処かで見たような緑色の醜悪な3匹の小鬼が悍ましい声を上げながらこちらに向かってきている。


「え!?うわっ!無理無理無理無理!!」


情けない悲鳴を上げながら俺は全速力で反対方向に走った。

あいつら完全に俺を襲う気だ。剣みたいなの持ってるし。

戦えよ。って思いましたか?いやマジ無理だから。あんなの普通に無理。多勢に無勢だしこっちは丸腰だ。チート能力も今のところ判明してないし。


走りながら後ろを振り向くと身長差があるにも拘らず小鬼は意外に早い。このままだとこっちの体力が持たない。そう思った瞬間だった。


「うおぉぉ!?」


足が空を切った。地面が、地面がない!俺は崖から真っ逆さまに落ちた。

あ。これまた死んだな。

そう思いながら異世界転移?して30分も経たずに俺は意識を失ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ