ヲタクに恋は難しいを見て
男性の人に向けて書いてるけど、このアニメ何故これ売れてるの?って多分疑問に思った人が多いほど。一部の人に売れてるだけだろ?発行部数がそんなレベルじゃない。もちろんジャンプ漫画に較べたら売れてない。だがそれと大半の漫画は比較するのも馬鹿らしい。ジャンプ漫画を例外とすればとんでもなく売れてる。間違いなく売れてる部類。
女性に売れてるんだな。うんまあ多分そう。でもこれ別に女性に特化した面白さじゃないと思う。逆に言えばそういった濃さが全く無いんだ。だからこそ逆に売れる理由が分からんのだ。マホヨメとかと違ってファンタジーが上手く作ってあり、差別化出来てるとか、男性も巻き込めてるとかでもない。ただだけど単純に女性特化ではない。お金を払うほどじゃないってものになる。
何故女性向けで片付けたら駄目なのか?と言うと、深夜アニメは希少価値がやたらと評価される。所謂萌えるアニメでは絶対に無い。これほど可愛く感じない女性キャラも珍しいなと思う。キャラデザが男性向けの可愛さじゃないからがあるが、私の様にたまに希少価値で少女漫画のキャラが可愛く見える変わり者にも、この主人公は可愛さと言うものが無い。
中身が全く虚構の楽しさとして惹かれない部分がある。ひねくれ物がいて、いやこの主人公萌える要素あるよ。そういう人を私は一切無視したい。それぐらい特異なキャラだと見てるから。それで熱心に書いてる。それが逆に言えば、希少価値に繋がるから。深夜アニメではキャラ可愛いで楽しむのに飽きてる人もかなり要る。
私もそうだが、レベルが高ければ楽しむが、凡庸なレベルならキャラ可愛いが軸で作るアニメにはもう嫌気が指すってのがある。私の場合瞬時に見抜けるので、ちょっとでもその他の部分がつまらなくて、キャラ可愛いの水準が低いとすぐ切ってしまうんだ。でも私は最初から、萌えるアニメその他を強く求めるって気持ちは特に無い。なら深夜アニメなんて見るなよってのがあるから。
飽きてる人と毛嫌いする人それらは希少価値を大事にしすぎてまともなポイントをついた面白さを持ってない。それはなろうにも関係してくるので、この作品を単純に女性向けだからで片付けたら駄目って話しになる。
オタの恋。これでまずは片付くと思う。次にじゃ今までそういう作品が無かったか?ならあった。まさにノイタミナでやってた冴えカノなんてその典型だろう。さてここで、この主人公萌えるキャラじゃない。それにたいして冴えカノはどうだったか?その点この作品は全く別作品なんだ。
この作品大枠ではそれなりに個性ある。なら面白いのか?なら細かい中身のオタネタがあまりに薄っぺらい。で、逆にそれが受けてるんじゃないの?って見てる点。この作品典型的な広く浅くの特徴を持つ。これはいかぽんさんの君の名はに関するエッセイの方が詳しいと思う。
何故これ売れてるのか?で大谷のような選手が高い年棒を貰うのは納得できると思う。強い吸引力を持つ作品が、昆虫を寄せる光のようになって引きつけるケースもある。典型例が進撃の巨人だろう。これに慣れてしまうとそれが常識化してしまうが、実際は、数とにかく売れるそこに個人個人の強さは必ずしも重要なケースばかりじゃない。これは本当にいかぽんさんの方が詳しいので、この作品はそれに該当するって話しだけで詳しくは話さない。
私の目的は女性向けだからなんて単純さで話を適当に切り上げたくないってだけで、次から話すのは女性向けだからになる…。ただ一番重要な点は、むしろ広く浅くで女性向けは2の次の話しになる。何故ならそれはお金が絡む場合で、ただ見るだけや一定額払って契約してる配信などでは違うものがあるから。
そこで深夜アニメは希少価値を求める人たちがかなりの数いるため、単純に女性向けだと漫画原作の点で決め付けてしまうのは良くないと思って書いている。
それをやってしまう問題を書こう、ハイキューなどの作品は漫画が女性の方が圧倒的に売れている。この作品はそのデータを持ってない。だが、ハイキューはそれを調査済みなので、原因がはっきりしている。じゃ女性しか楽しめないのか?全く違う。見れば分かる。かなり面白い。
深夜アニメにはスポーツ物嫌いや、可愛い女の子が一杯で無いと見たくない層がいる。そういった人が大きな声で女性向けだと書いて、原作も女性に売れてると言えば間違いなくネットの歪な世論が形成されてしまう。そういった単純な話しにしたくないだけ。でもこの作品2番目には、どうしてもそこに触れないといけない。んまーこれで書いてしまえばすっきり終るのだが、私がそれをしたくない理由が前記の話しになる。
どこがそれ?この男性キャラに尽きる。イケメン?それは漫画の場合当たり前なので特に重要じゃない。雰囲気がかもし出す好意を生み出すようなものを持ってる。こういうのは言葉で書くのが難しい。なんだろうトータルでイケメン、ただ趣味がオタク的。オタク以外の部分がすごく高得点過ぎる。オタクであることが一切イケメンである事の邪魔をしてない。多分ここにある。その魅力を男性が楽しめるのか?楽しめるわけないでしょ…。
もしこの1点ならエッセイにしてない。多分、多くの回答はこの一点で終ってしまう。それが強いポイントだから。でも実際は広く浅くは弱さこそが重要で、分かり易い部分に面白さがあるわけじゃない。なんだろう、即切ってしまうほどじゃないものがなんとなくあるんだ。言葉にするのは不可能に近くて、とにかく広く浅くだなこれとしか言いようがない。
悪さが無いが逆に男性にとって強い良さも無いんだ。私はあまり希少価値に振り回されない。でも私だって普通に人間で特異な人間じゃない。同じように希少価値が価値になる。その中で最低限は楽しめるので悪いとは思わないんだ。そこから世の中って案外広く浅くって大事なんじゃないかな?と思うから。
じゃ突き抜けられないのは?ネタに尽きる。なんでこんな凡庸なものばかりなんだろう…。過去女性オタを扱ったものを見た事が少ないから?その少ない中でも、薄い…。間違いなくいつもなら切ってしまう。で考えてるとそれこそが広く浅くの正体になる。この作品その部分が薄いからこそ、その他の部分が比重として高くなる。
この作品このペアがオタクである必然性があるのか?ほぼ無い…。何もかもが中途半端に尽きる。だが広く浅くの作品って大体こういう特徴を持つ。失敗すると、すべてが平均レベル以下のものを詰め込んで退屈極まりない作品になる。結果論的になんとなく見れてしまう作品ばかりになる。
どういう事かと言うと、この作品自体は明確に悪いわけじゃない、だが同じような方法論で作ってもまず失敗するので参考にするなってアドバイスだけは送れる。何かでこれ見た事があるなってので、女性が描くファンタジーを男性が全く面白くないケースにそっくり。女性が描くファンタジーはポイントが違うだけで、女性にはおもしろいのは分かる。
雰囲気や空気感で楽しむため、それを男性も全く楽しめないわけじゃないので、駄目とは言えない部分もあるが、そうじゃない部分と両立してる女性作者も多いため、その場合どうしても劣って見える。それとは違って、単純にこれは根本的に不味い作り方だと思う。すごく売れてる作品が何の参考にもならない。
そういう事も多いためそこが面白いので今回のエッセイ書いた。漫画アニメではこういうの良くある。これが軽さってやつである。