あなたへ
本当は、と言うのもおかしな話で
嘘も本当も無いのだけれど
感謝しています
あなたがわたしの傍にいてくれること
いたらない所ばかりのわたし
ぶつくさ言いながら寄り添うあなた
積み上げた時間
繰り返される会話
おくる小さな日常
ふたり一緒にいることが
まるであたりまえの絵になるまで
ちくりちくり一目ずつ
替わりばんこで
編んできました
あなたといると
楽しいです
ほっとします
時にさみしく
時に腹立たしくもあります
それでも
愛しいです
あなたは
わたしといるとどうでしょう?
きっとあなたには
あなたの答えがあるのでしょう
でもふたりの答えの先にあるものが
一緒にいること、なら
とても嬉しく思います
一緒にいてください
できれば
隣を歩んでほしい
でも
足の鈍いわたしなので
時たま追い越してくれても構いません
どこか木陰で待っていて
その道の先に
あなたがいる、そう思えば
またわたしは
えっちらおっちら
歩き出すことができるから
息のあうふたりも
素敵だけれど
息のながいふたりの方が
わたしは嬉しい
あなたともっと一緒にいたいから
それでもいつか
わたしがもし先に
星になったのなら
わたしきっと
尾の長い流れ星になるわ
あなたの願いを叶えられるよう
あなたがもし先に
星になったのなら
どうかあなた
うんと輝いてください
わたしがすぐに見つけられるよう
日だまりをゆっくりと
踏みしめる時も
月のない夜にひっそりと
眠りにつく時も
あなたがわたしの傍にいてくれること
わたし
本当に感謝しています