第30話
今まで読んでくださってありがとうございます。 最終回です!
まず紗季から・・
「えっと、何から話したらいいかな・・とりあえず私、教師目指してる。彼氏とは別れたっていうか距離置いてるってかんじかな。」
カオルが口を開いた
「教師かぁ〜なんか紗季らしいね。」
「そう?ありがと。じゃあ次はカオル」
「私?ん〜私は学校やめてからとりあえず働いてたんだけど、誰の子かわかんない子を妊娠しちゃって、でもおろしたくなかった。そんな私を受け入れてくれたのが真斗だったんだ。」私は驚いた。真斗はずっとカオルを思い続けてたらしい。
「真斗ね、自分の子じゃないのに可愛がってくれてるんだ。ほんとに真斗がいてくれてよかった。ってことで今は真斗と2人の子供と幸せに暮らして主婦やってます。」
「カオル、2人も子供いるわりには体型変わってないんですけどぉ!」
「ほんと?ちょっと太ったんだよ。でも運動いっぱいしてるからね。じゃ次は杏!」
「えぇ!あたし最後なの?!」「涼子は最後って決まってるの。」
「まぁまぁ涼子は待ってなよ。私がハードルあげて順番回すからさ」
そういって杏は話し始めた
「私は・・とりえず海外行って売り込んで自分のブランド立ち上げたんだ。今度お店も増えるし。日本に店出すって話も出てるんだけどとりあえず今度オープンする店のことで精一杯だからいつになるか。」
私は我慢しきれなくなって杏に質問した
「ダーリンとはどうなの?」「あぁ、仕事もだいぶ安定してきたから、今度ジョンの実家に行こうと思ってる。」
「杏、雑誌とかでよく見るようになったよねぇ」
「え!カオルも見たの?」
「涼子も?」
「うん!!すごいよねぇ。感動しちゃったよ」
「まぁまぁ次は涼子の番だから。」
「あっ!そっか。私は、聡と結婚することになりました。んでその前に今、おなかに赤ちゃんいるんで・・・」「涼子、妊娠中?!おめでとぉ!育児のことならこのカオル様に何でも聞いて!」
「自分で様って・・。まぁ色々教えて下さいよっ!先輩。」
その後、みんなで思い出話をたくさんして語り合った。そしてまた集まる約束をしてそれぞれ帰っていった。
懐かしい時間はあっという間に終わってしまう。
また前進するために道を歩いていかなければならない。みんなで思い出話をする時間は本当に夢のような時間…その時間が終わってしまう時、現実に戻らなきゃいけない。でも現実を恐れる必要なんて無いだろう。現実にもみんなは居るから。そしてそれぞれの現実に立ち向かっているはずだ。夢を追い掛ける紗季。夢を実現した杏。愛する人と家族という大きな存在を持ったカオル。みんなそれぞれに輝き、希望に向かって歩いている。だから私も負けずに進んでいける。 そんなことを考えながら家路についた。
そして特別な日を終えて普段の日々戻っていった…