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第3話

カオルのケータイが鳴った………         「カオル?ケータイ鳴ってる」

「真斗…しかも電話…」

 真斗用の着音らしく画面を見ずに答えた。    「出ないの?シカトする事になっちゃうよ…」

「真斗の声…聞くのつらいの」

「じゃああたしでるよ?」

カオルはあたしの胸で泣きながら頷いた。     「はい、カオルのケータイですが」        『は?涼子?なんでお前なんだよ』「なにそれ、ひどすぎ〜」

変にテンションあげてたから気付かれないかヒヤヒヤしながら話していた。  『カオルは?』     「あたしが誘拐した」

『は?お前、冗談ばっかいってねぇで早く代われ』 真斗は明らかにイラついていた。でも今、カオルに代われるわけ無い。真斗に聞こえないようにカオルに話し掛けた。   

「カオル、真斗と話してきていい?」

「何を?」

「真斗の話聞いてくる。カオルの事は言わないから」

「わかった。行ってきて」

カオルはちょっと心配してたけどこのまま電話を切れるわけ無い。

「真斗?話あるから学校の近くの公園来て」

『えっ…あぁわかったよ』            「カオル、行ってくるね」

「うん。迷惑かけてごめんね」

「迷惑なんかじゃないよカオルの事だもん」

そう言ってカオルの家を出た。公園に着くと落ち込んだ様子の真斗がいた。「お〜暗いねぇ真斗君」

「うるせぇ。で、なんだよ話って」

「あんたの事聞きたくて」

「は?また冗談か?」

「違うよ。本気。カオルとうまくいってないの?」

「そんなのカオルに聞いてんだろ」

「だからあんたの事が聞きたいって言ったじゃん」

「…実はさぁ、最近カオル俺といても上の空っつーか…カオルなんか言ってなかった?」

「ん〜特になんも言ってなかったよ」真斗に嘘はつきたくなかったが今はしょーがない。 「じゃあ何で電話お前がでたの?ほんとは何かあんだろ」

「いやいや、ただカオルと仕組んだだけ」

「はぁ?わけわかんねぇ」「まっ、気にしないで。じゃっ!」

        早口になってしまったかもしれない。けどカオルが心配だったし真斗の気持ちも教えてあげたかった。

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