第29話
聡の部屋に着くと懐かしい匂いがしてきた。
「聡の部屋に来るの久しぶりだね。」
「そうだな。体調どうだ?」
「今日はだいぶ良いよっ」
「そうか。よかった。それよりさぁシュンさんのこと・・・」
「あぁ彼女のことか?」
「そうそう。もしかして杏と関係ある??」
「あるっていうか、あいつの彼女モデルやってるんだ。今じゃトップモデルってくらい世界で活躍しててさ」
「だからあんまり会えないのか」
「あぁ。あいつは彼女に自分より必要とするやつが出来たら身を引くからちゃんと言えっていってんだ。でも彼女は暇さえ出来ればシュンにラブコールしてくるわけさ」
「そーなんだぁ。だから曖昧に答えたんだ。」
「あいついっつも彼女いるかって聞かれると曖昧にすんだよ」
「そんなの・・・」
「あいつもホントはハッキリ言いたいんだと思うんだけどな。」
「だったらハッキリ言うべきだよ彼女のためにも」
「おぃおぃお前がそんなにムキにならなくてもいいだろう」
「そっか。」
「まぁ、今日会えるならなんか進展あるだろ」
「そうだね。そーだっ!お祝いだったね今日は」
「あぁそうだ!」
「聡、おめでとう」
「ありがとう。」
コンビニでジュースと小さいケーキを買い、ささやかにお祝いをした。
そして、私は家まで送ってもらった。
部屋で一人でいるとこれで良かったのかと悩んでしまう。そのまま眠りについた……
1週間後… 今日は待ちに待ったみんなで集まる日。ちょっとお洒落をして出かけていった…。そこは高級そうなレストランだった。そして案内された席には紗季が座っていた
「おぉ紗季早いねぇ」
「でしょ〜はりきっちゃったんだ。」
「あたしも。」
「そーいえばね彼ね弁護士めざすらしいんだ」
「えっ!じゃあより戻ったの?」
「ううん。仲いい友達って感じかな」
「そっかぁ。もうずっと友達なの?」
「どうかな。とりあえずあたしが教師であっちが弁護士になるまでは友達かな」その時、カオルが来た。 すっかり落ち着いた感じの雰囲気が漂っていた 「みんな久しぶり!」
「おぉカオルじゃん」
「カオル、なんか落ち着いたよね」
「そう?もう主婦業も慣れてきたからかな」
「えっ?!」
紗季と私が呆気にとられていると周りがざわざわし始めた。するとセレブな雰囲気な人が歩いてくる…
ドレスアップした杏だった今度は3人で呆気にとられていた
「みんな揃ってるじゃん」
「杏?!」
「久しぶりー!」
そして、ひとりずつ報告することにした。