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第23話

担任の話を聞いて今までの張り詰めた心が一気に楽になった気がする…朝、みんなに謝ろうと決心した。 学校へ行きまず紗季の所へ行った。        「りょ…涼子?!どうしたの?」

「ごめんね、気遣って話し掛けてくれたのに変な態度とって…」

「ううん。それよりちょっとだけど前の涼子にもどって良かった」

「うん…」

「それより杏のとこ行ってあげな。あの子まで落ち込んじゃってるから元気な姿見せてあげな」

「うん。紗季ありがと。」

杏を捜し回った、けど見つからない…電話してみた 『もしもし』      「杏?学校来てないの?」

『来てるよ。門の所に』 「じゃあそこにいて!今から行くから」

そういって門まで走っていった。杏が立っている。 「杏!今までごめんねっ。私、強くなるから」

「…ねぇ涼子、聡君の事どうなった?」    「あっ、どうなるも何も聡、彼女いるらしいから」

 「誰からそんなこと聞いたの?!」

「え?聡の彼女って言ってた人から」

その時、誰か歩いてきた…聡だった。       「涼子…ごめん。俺さ勇気なくて電話出来なかった。でも留守電聞いたよ。すげぇ嬉しかった」

まだ完全に忘れられたわけじゃなかった…涙があふれそうだった。      「何言ってんの?そんな事言ったら彼女が悲しむよ」

「俺、彼女なんていない」

「嘘だよ、電話きたし」 「いや本当だから」

「じゃああの女は誰だったわけ?何でもない人が電話かけてくるわけ無いじゃん。もう授業だから、じゃあね杏」

走って教室に帰った。昼休み、杏が来た。   

「涼子、女から電話来たって本当?」

「うん。聡のケータイからねっ」

「でもさ聡君は彼女いないって言ってたじゃん」

「じゃあなんで聡のケータイから来たの?」

    「彼女かどうかもわかんないじゃん」

「その人彼女だって言ってたもん…」       「それで今まで悩んでたの?」

「悩んでたわけじゃないよ…忘れようとしてた。」

「なんで言ってくれなかったの!」

「ごめん。心配かけたくなかったから」

「心配かけてよっ!もっと頼ってよ…これ以上、涼子が変わっちゃうの見たく無いよ。」

「ごめん…」

「もう聡君の事忘れられたの?」         「ん〜忘れたつもりだったんだけどね…まだ忘れきれてなかったみたい」

   「じゃあさ、確かめよ」

 「何を?」

「その謎の女の正体を!聡君、自分を責めててさ、涼子には自分は相応しくないって気持ちを押さえ付けてたんだよ…でも涼子の留守電聞いて、電話しようとしたけど恐かったんだって。そんな真っすぐで純粋な人が女関係で嘘付けるわけ無いよ」

「そう…かな」

放課後、杏に連れられて門に行くとまだ聡がいた。 「聡君!誰かわかった?」

「いや…わかんねぇわ」

「そっかぁ。」二人とも探してくれていた…私のために…     「杏、…もういいよ」

「涼子?なんで?」

「もうわかったから」

「何がわかったの?」

「よくわかんないけどスッキリした。帰るね」

「ちょっ…ちょっと涼子」

「ごめん杏、一人になりたいんだ」

「そう…でも大丈夫?」

「うん。明日もちゃんと学校来るから」

心配そうな杏を横目に家に帰った…

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