第19話
公園には1人女の人がいたカオルなのかすごく大人っぽく見える… 「カ、カオル?」
「涼子?!ちゃんとご飯食べてるの?なんかすっかり小さくなっちゃった」
「カオルの方こそすっかり大人になっちゃって」
「そうかな…?」
「…カオルごめんね」
「なにぃ?急に」
「だって…学校の事」
「あぁ〜学校なんてやってらんなくてさぁ」
「嘘!そんなの嘘でしょ」「…まぁね。でも涼子のせいとかじゃないし」
「じゃあなんで?」
「西田にさぁやっぱ女としては見れないって生徒だからって言われてさ」
「やっぱアイツか、許せない」
「それだけじゃないの…杏に言われてよく考えてみたの、あんな男に振り回されるなんて私らしくないなって思ってさ」
「だからってやめることないじゃん!」 「学校にいたら涼子にこれ以上に頼っちゃう気がしてさ、それじゃダメだから」
「頼ってくれていいよっ」
「もう散々頼ったから涼子から卒業しなきゃ」
「友達じゃん!卒業とかないじゃん」
「涼子とはずっと一緒だったよねぇ。長く居すぎて、涼子の存在が当たり前になっちゃって。それにさ学校にいたら西田のこともあきらめられないと思うし」
「ちょっと意味不明だけど西田のことはもう忘れられたの?」
「うん!もうすっかり。」
「そーなんだ…」 「そうそう!着信拒否してごめんね。頼らないためにしたんだけど真斗に涼子の様子聞いて自分勝手な事してたって思ってちゃんと話すことにしたんだ」
「…私に呆れて嫌になったのかと思ってた」
「そんな事あるわけないじゃん!…そろそろ行かなきゃ、じゃあね」
「あ、うん…」
なんだかすっきりしないけどとりあえずよかったと思い家に帰った。 お風呂に入ったときに鏡に自分が映った…やっと真斗やカオルが行ってた意味がわかった。ゲッソリと疲れ切っていた。ケータイをみると聡から電話がきていた。 後でかけ直せばいいと思いとりあえずご飯を食べた。その時のお母さんはすごく優しい笑顔で見守ってくれた。 「お母さん、ご飯おいしいよ」
「そう?!」
お母さんは涙ぐんでいた…そんなに心配かけてたんだ…。いっぱい食べて部屋に戻った。満腹すぎてウトウトしているとケータイが鳴った聡から電話だった 「もしもし…」
『あ、涼子か?』 「うん」
『何回も電話したんだぞ!何ででないんだよ』 「ごめん」
『だからなんでって聞いてんの』 「ちょっと…あって…」
『なんだよ、ちょっとって。かけ直すのもできない程のことなのかよ』 「いや…そんなこともないかな。」
『だからなんなんだよっ』
「ほんとごめん」 『あっそ。もういいや』 切られた…もう聡とも終わりかもしれない…でも私が悪いんから何も言えない。また気分が落ちてきた…。そのまま眠りについてしまった。