表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/30

第14話

ケータイが鳴ってる・・・。私のだ。

隣には聡が寝ている。ケータイを見ると杏から電話だった。聡を起こさないようにそっとベッドから出てリビングへ向かい電話に出た。

「もしもし?」

『涼子?昨日はごめんね。つい飲み過ぎちゃってさぁ』

「ううん。大丈夫だよ。」

『今、どこにいるの?』

「・・聡の・・家」

『えぇ〜!!』

思った通りの反応だった。『聡君の?!急展開じゃん。しかも呼び捨てって・・もしかしてつきあっっちゃった??』

「・・・うん。わかる??」

『まじで?だと思ったよぉ』

「ウソばっかり。でたらめにいったのがあたっただけでしょ?」

『バレたか・・。それよりさぁ、カオルから電話あったよ。涼子のケータイがつながらないって。』

「まじで?」

『どうせ涼子に授業さぼらせてまで聞かせた話じゃないのぉ?』

「そーゆー事言わないの。」

『でもさぁ、カオル最近ちょっと自己チューなんじゃないの??』

「ん〜最近ちょっと変わってきた気がするけど、そこまで言わなくても…」

『う〜ん、ちょっと言いすぎたかも。』

「わざわざ電話までしてきてくれてありがと」

『いえいえ。今日は学校休みだし、聡くんも休みだと思うしラブラブしてなよ』

「もう!からかうなっ」

『ごめんごめん。じゃあねぇ』電話を切って改めて考えると恥ずかしくなった。私は聡と付き合うことになってキスまでした…杏の言う通りすごい急展開。まだ眠かったからベッドに戻る事にした。聡はまだ寝てるみたいだからそっと中に入っていった…すると聡が抱きついてきた。寝呆けてるのかと思い離れようとした   

「涼子…離れないで」

「え?起きてたの?!」

「…どこ行ってたの?」

「杏から電話来たから話してたんだよ」

「そっか」

「なにぃ?寝呆けてるの?声がかわいいよ」

「涼子がいなくなって淋しかった」

「なにそれぇ」

話していたら眠気が飛んでいったので起きることにした。

「涼子、今日も一日俺が独り占めしていいの?」

「え?あぁいいけど」

「んじゃそうさせてもらいますよ」

「今日は練習も仕事もないの?」

「うん。だから涼子も俺を独り占めできるよ」

「はいはい。」

     その時、私のケータイが鳴った。カオルから電話… 「だれから?」

     「友達。」

「でないで…」

「なんで?」

「独り占めしたいから」

「わかった。」

どうせ西田とのノロケ話だろうと思い、出るのをやめた。

「ドライブ行くか?」

「うん!」

車に乗って出発した。  

「あっ!私スッピンじゃん!化粧したかった…」

「じゃあ俺に任せて」

「ん?任せてって…」

「まぁ、いいからいいからっ見てれば分かるって」

 よく分からないまま連れてこられたのは……なんかお洒落なお店。「ここだよ。」

「何?ここ…」

「俺の友達が経営してる店だよ。」

奥から男の人が出てきた。

「おぉ!聡、久しぶりだな。」

「おぉ久しぶり。」

「んで、その子は?」

「涼子っていうんだ。俺の彼女。」

「へぇ。初めまして涼子ちゃん。俺はシュンよろしくね。」

私はあわててお辞儀した。

「初めまして」

「しっかしお前にこんなかわいい彼女が出来たとは」

「なんだよそれ。」

   「まっいいけど。じゃあ早速始めるか。」

「おぅ、よろしくな」

「任せろって。お前が帰らせてあげないばっかりにお前のスウェット着せるなんてかわいそうだからな」

「うるせぇ!」

何が何だかわからない… 

「ちょっと待って何の話??」

「変身させてあげるよ」

 言われるがまま連れていかれ、髪のセットからネイル、メイクまですべてやってもらった。シュンさんが来た。   「おぉ綺麗だよ。鏡見てごらん」

全身鏡があるところに歩いていき見ると全然違う自分がいた。        「えぇ!これあたし…?」

「聡に見せてあげな」

「はい」

聡のところへ歩いていった。

「おぉ!涼子か?!」

「そう・・。」

「前から大人っぽいと思ってたけどそれ以上だな。高校生には見えないな」

それを聞いていたシュンさんが驚いていた。

「涼子ちゃん高校生なの??」

「そうですよ。」

「じゃあ聡はちょっとした誘拐事件だな」

「まぁ軽く誘拐されちゃいました」

聡がシュンさんと私をどついた。

「何言ってんだよ」

「おいおい向きになるな、聡」

「シュンだって高校生に友達くらいいるだろ」

「いるよ。でも俺の友達って言うより妹の友達だから。」

「シュンさんって妹いるんですか?」

「あぁいるよ。多分、涼子ちゃんとタメだと思う。」

聡がちょっと笑ってる・・。

「なに笑ってんの??」

「お前、シュンの妹知らねぇのか?」

「え?知らないよ。」

「杏ちゃんから聞いてない?」

「なんで杏なの?」

「妹だから。」

「・・・えぇ!!」

シュンさんも驚いた表情だった。

「涼子ちゃん、杏の事知ってるの?」

「はい。」

「知ってるも何も俺と涼子の出会いは杏ちゃんだから」

「まじかよ。あいつ彼氏の事しか考えてないのかと思ったけど違ったのか。」

「杏はすごい頼れる子ですよ。」

「そっかぁ。最近、あいつ彼氏の事ばっかで俺には冷たいんだよぉ」

「いい年して何言ってんだか。」

「聡は涼子ちゃんがいるからそんなこといえるんだよ」

「まぁな」

「ノロケんなっ!早くデートに行け」

「はいはい。じゃありがとな」

「どうもありがとうございました」

「おぅ。また来てね、涼子ちゃんなら大歓迎だから」

「人の女を誘うな」

「ごめんごめん」

シュンさんの店を後にしてドライブ再開・・・。「ねぇ、どこいくの?」

「ん?そんなの秘密に決まってんだろ」

「あっそ!」

「怒るなよぉ」

車でしばらく走った

「ほら、ついたよ」

車から降りると・・・そこはすごい絶景だった。

「うわぁ!すごい。」

「だろ?」

「うん。感動だわぁ」

「よかった。」

そこでしばらく過ごした。

「暗くなってきたし帰るか?」

「そーだね。」

聡の部屋に荷物をとりに行って家まで送ってもらった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ