表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/30

第13話

車の中はラジオなのか、旬な音楽が流れていた。私は窓を開け夜風を受けながらウトウトしていた。

するとマンションの前で車が止まった。

「ついたよ。」

車を降りて部屋へ入った。そこは生活感のないきれいな部屋だった。     「どうぞ、入って」

「おじゃましま〜す」

「風呂入る?」

  「え?!」

「いや変な意味じゃなくて眠そうだったから」

   「あ、入ります」

そう言ってお風呂に向かい入っていった。

お風呂を出るとジャージとΤシャツが置いてあった。それを来てリビングへ行くと聡くんはテレビを見ていた。    「おっ、出てきたか。じゃあ俺も入ってこよ」

「先は入っちゃってごめんね。」

「そんなことより風呂上がりで濡れ髪の涼子ちゃん、かなり色っぽい」

聡くんはからかいながらお風呂に入っていった。  私はひとり照れていた。 なんか落ち着かなくてとりあえずテレビを見ていた。またウトウトしてきた… 後ろに気配を感じ振り替えるとお風呂上がりの聡くんがいた。

「涼子ちゃんもう眠い?」

「そんなことないよ」

「じゃあ隣、失礼」

そう言って私の隣にすわった。すごいドキドキしてしまう。

「ねぇ、涼子ってよんでいい?」

「あ、いいよ」

「じゃ呼ばさせていただきます!俺も“くん”なしで呼んでもらいたいなぁ」

「わ…わかったよ。」聡くん…いや、聡は満足そうな笑顔で私もつられて笑顔になってしまった。  その時、聡のケータイが鳴った。   「あ、電話だ…ちょっとごめんね」

電話に出ながら外へ行ってしまった。 私はやることがなく暇してるうちに眠ってしまった。            遠い意識のなか聡の顔が見える……。浮いてる…?!

「えっ?!」

思わず声が出てしまった。

「起こしちゃった?」

「あ、あたしなんで持ち上げられてるの?」

そう、私は聡にお姫さま抱っこの状態で運ばれていた

「涼子がソファで寝ちゃってたから風邪引くじゃん」

ベッドにそっと下ろしてくれた。そして聡が歩きだした。 「どこいくの?」

とっさに言ったので自分でも訳が分からなかった。 

「ん?すぐ戻ってくるよ。涼子のために」

またからかうように笑いながら部屋を出ていってしまった。聡がいないだけでなぜかすごくさみしくなった。もしかすると好きになりはじめてるのかもしれない。そんなことを思いつつベッドに潜り込んでいると、聡が隣に入ってきた。心臓が飛び出そうなくらいドキドキした。でもなぜか安心した。    「涼子ただいま」

「あ、おかえり」

「淋しい思いさせてごめんね。」

         バレてたらしい…。私は聡に背を向けていた。聡が隣にいると思うと恥ずかしくてまともに顔が見れない。しかし……聡が後ろから抱き締めてくれた。 すごいドキドキするけど、どこか心地いい。    「涼子…こっちむいて」

「無理無理!」

「なんでさ?」

「恥ずかしい…」

「かわいいなぁ」

「バカ…」

聡の手が私の肩に添えられて抵抗する暇もなく向き合う形になってしまった。

聡の顔を見ると彼も私を見ていた。

聡の顔が近づいてきてキスをした。

すごく優しくて気持ちいい。こんなキスは初めてだった。今までつきあってきた人とキスもしてきたが聡のキスは比べものにならなかった。

「涼子、その顔すごい色っぽい・・・」

「え??」

「襲っちゃうよ?」

「は?!何言ってんの?聡・・・?」

「ウソウソ。そんな事する分けないじゃん。部屋くるとき約束したろ」

「もう!すぐからかうんだから!!」

聡とするのが嫌って訳ではなかった・・ただ、私は経験がなかったから戸惑ってしまった。そんな私の気持ちをわかってなのか、聡は私を抱きしめた状態のままいてくれた。私はなぜかそんな聡が愛おしく思えたので、自分からキスしに行った。

「おっ!なんだ俺が欲しくなったか?」

「いや、そーゆー訳じゃない・・。」

「わけわかんないなぁ・・でもうれしいぞ」

ふざけあいながら自然と眠りについていった。たくさんキスをした・・・・・。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ