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第11話

「ようこそ!杏のお城へ」

「一人暮らしなの?!」

 そこには外国風なインテリアでキレイに整頓されていた。         「そうだよ」

「すごぉい!」

「そう?まぁその辺すわってて」

私はソファに座って周りを見回していた。     杏は紅茶を持って向かいに座った。        「紅茶でよかった?」

「うん。なんか杏…大人ぁって感じ」       「えっ?そんな事ないよ。そんなことよりさっきの続き。」

「あ、うん。」

「そんで?好きな人いないの?」

「好きな人かぁ。いないかな。」

「だったらさぁ聡くんどうよ?」

「聡くん?…あぁあの人か。私、あの人のノリが無理だわ。」

「この前みたいな軽い感じの?」

「そう。ちょっと引いた」「そっかぁ。でもいつもはあんなノリじゃないんだよ。涼子のイメージで無理してたんだと思う。あん時、涼子シカトしたでしょ?あの後すごい落ち込んでたんだから」

「え?そーなの?ってかあたしってそんなに軽いイメージなわけ?」

「涼子は軽いイメージじゃないよ。聡くんさぁ真面目だからがんばっちゃうんだよ」

「ふーん。」

「疑ってるなぁ?」

「別にそんなことないよ」

「今度、バスケの試合あるの。見に行かない?」  「え?聡くんバスケやってるの?」

        「うん。ジョンと同じチームでね、社会人チームなんだけどさぁ。かっこいいよっ」

「うん…。」

「あっ!今日、練習日だと思うから見にいこ」

「あ、うん」

「よしっ!じゃあ行こう」

杏の家を後にした。   電車を乗り継ぎ30分くらいで体育館についた。   2人で気付かれないように入っていった。     「涼子!あの今ボール持ってる人、聡くんだよ」

杏が指さすほうを見ると、この前会った感じとはまったく違う真剣な表情で、正直ドキッとした。「ねっ!!かっこいいでしょ?」

「あ…うん」

顔に出さないようにしたのに杏にはバレてた。   休憩の時間なのかみんな休んでいる…と、ジョンが杏と私に気付いて聡君を呼んで走ってきた。     杏とジョンは相変わらず、イチャイチャしていた。 私がどうしたらいいかわからなくていると聡くんから話し掛けてくれた。   「見に来てくれたんだ」

「あ…はい。」     この間とは違うちょっとかっこいいかも…。「なんかこの前は不愉快な思いさせちゃったみたいでごめんね」

「いえ、そんな事ないですよ」

「もうすぐ練習終わるから、待っててくれる?」

「はい。」

また練習が始まった。  杏が嬉しそうに来た。  「聡くんといい感じだったじゃん」

「そんなことないよ…!」

「ふ〜ん。まぁいけどぉ」

杏の悪戯な笑みに困りながら練習を見ていた。   練習が終わってしばらくすると着替えた2人が来た。シャンプーのいい香りがする。         

「待っててくれてありがとね。」

「いえ…。おつかれさまです」

「おぅ。これからあのバカップルとメシ行くんだけど行かない?」

「杏達と?」

「そう。」

「あ…行きます!」

聡くんの車に乗ってファミレスに向かった。

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