第1話
いつものファミレスでいつもの友達とたわいもない話で盛り上がる。店員からの冷たい目線は気にせずバカ騒ぎしている。 私は今が青春真っ盛りのはずの女子高生。そして一緒にバカ騒ぎできる3人の友…杏、カオル、紗季そして私、涼子。友達と遊ぶのは楽しいけど…なんだろう?この物足りなさ‥‥。
「涼子っ! ボーッとしすぎ!」
「あぁ〜ごめんごめん」 紗季はなんだか今日すごく張り切ってしゃべっている…。塾講師の彼氏とうまくいってるらしい。紗季は頭が良くて顔立ちもキレイ。だから学校ではマドンナ的な存在なのだ。 塾講師の彼とはもうすぐ1年になるらしい…なのにまだ喧嘩は無いどころかラブラブ。その時、杏のケータイが鳴った…
「ごめ〜ん!あたし帰らなきゃっ。ダーリンが待ってるの」
「杏さぁ、ダーリンって言うのそろそろやめたら?」
「ん〜それは無理。だって愛してるもん」 「はいはい。勝手に言ってな。」
杏も今ラブラブなのだ。社会人のカレと。 「場所変える?3人だし…紗季どこ行きたい?」
「ごめん!あたし今日、予備校の日だったの、だから行くねっ」
「あっ、そっか。ちゃんと勉強すんだぞっ」
「わかってるよ。じゃあねぇ」
結局、2人になってしまった。
「カオルどーしよっかぁ」
「ん〜とりあえず家来る?」 「まじで?行く行く。カオルの家大好き」
なぜだかいつもカオルと2人の時はカオルの家と決まっている。