第四談。まさか、初めてがアンタなんて ♯2
七年前、事故があった。
と言っても、僕にはその時の記憶がほとんどないから、これは後から人に聞いた話になるんだけど。
確かに七年前、事故があって――僕は、その事故に遭った。
何台もの車を巻き込んだ交通事故。
動けない人や意識のない人が数多くいる中、事故の衝撃で流れ出したガソリンが炎上。現場は火と血の海と化し、それは地獄と表現する以外ない惨状だったらしい。
そして当時九歳の僕は、その地獄の中心にいた。
どこから出血しているのか分からないほど血塗れで、腕や脚はありえない方向に曲がり、肌の一部には重度の火傷。ガラスや金属の破片が全身に突き刺さり、筋肉も神経も内臓も、あらゆる全てがズタズタ。
それは、瀕死というより臨死。呼吸も止まり、虫の息とさえ呼べない状態だった。
十人中十人が諦める、それどころか救おうとすら思えないほど絶望的な命。
だけど、僕の母さんは十一人目だった。
そんな地獄の中でも絶望しなかったし、諦めなかった。誰もが救う方法がないと考えるなら、誰も考えない方法で救えばいい――それが母さんの考え方だった。
生き物としての機能をほとんど失い、修復が不可能なレベルまで重傷で重体だった僕の体。それを普通に治そうなんてのは、無理で無謀で無茶な話だ。
だから母さんは普通じゃない方法で、僕の命を繋ぎ止めようと考えた。
母さんは僕に『魔法』をかけた。
当時はまだ定着し始めたばかりの魔法科学。あらゆるエネルギーを利用するその技術を使って――僕の体自体に方式を組み込んで、失った身体機能を補完するという方法に全てを賭けた。
もちろん、そんな治療法に前例はないし、勝率なんて存在しないに等しい。一秒でも判断に迷えば、一ミリでも手元が狂えば全てが終わるような、そんな賭けだ。
だけど、だから、だからこそ。
母さんは、それを選んだ。
わずかでも可能性があるのなら、科学者はそれを求めるべきだ、と。
そして――
カウンター席の横の階段を昇ると、そこは居住スペースとなっていた。というより、この店は元々あった一軒家の一階部分を改装したものなので、それこそが本来の姿だった。
一階と同様、シックに統一された家具が並び、まるでモデルルームのような雰囲気。しかし一方で、所々に置かれた鮮やかな小物たちが彩りを添え、そこは清潔感と生活感が混在する空間となっている。
そんな空間の一室。ベッドやデスクなど学生に必要なものが一式揃った部屋で、
「そして――僕は生き返った」
春壱はようやく自分のことを語り終えた。
求められた説明をし終えた。
だからそれを求め、聞き終え、しっかりと理解したツインテールの少女が、おもむろに口を開く。
「それって……『命』の魔法科学じゃないのよ」
小さなテーブルを挟んで、春壱と向かい合って座るるみね。そんな彼女の今日一日――いや、昨日の夜から抱き続けてきた疑問が一つ解決した。
しかし、るみねの表情が晴れることはない。その顔に浮かぶのは、驚きの色だけ。
――今はまだ確立されていない、研究途中の『命』というジャンル。
もし春壱の話が本当だとするなら、彼の体に組み込まれたのは間違いなく『命』の方式。それも、今の最高峰・最先端の技術を持ってしても不可能に近い――いっそ『魔法』で生き返したと言った方が分かりやすいくらいの、非常に高度なものだ。
それが、魔法科学の理論が発見されたばかりの七年も前に考え出され、そして試されていたなんて信じられない。
だけど確かに彼は生き延び、今も生き続けている。
やっぱり。
やっぱり『命』の魔法科学は――
「成功するんだ」
確信するように、るみねはそう呟いた。
『命』の魔法科学とは、医療と同じで繊細かつ複雑な分野だ。当然、その研究の前には法律や倫理の壁が立ち塞がり、結果が思うように発展・実用化されないのも事実。
しかしそれでも、彼女の父親は立ち止まることなく研究を続けている。自分の研究がいつか誰かの助けになると信じて。
だからこそ、るみねは父親を尊敬し、その道を共に歩むと決めた。魔法科学を学び、まだ見ぬ誰かを助けようとする父親を少しでも助けられればと。
そして今。
自分の目の前には『命』の魔法科学の成功例がいる。『命』というジャンルが間違っていなかったと証明する存在が。
しかし、そんな喜びが口角に表れようとした瞬間、
「いや、成功は――しなかった」
るみねの言葉を、春壱は否定した。
「成功しなかったって、どういうことよ?」
今アンタはしっかりと生きてるじゃない、と怪訝な表情を浮かべるるみね。
春壱は昨日と同じく、制服のズボンと白いシャツにネクタイという格好。だから全てが見えるわけではないが、手や首や顔、そのどこにも傷跡は見当たらないし、それに何より彼は生きている。
どこからどう見ても『命』の魔法科学は成功している。
と、睨みつけるように自分の体を眺めるるみねに、「いや、半分は成功かな」と春壱は答え、言葉を続ける。
「確かに、命を繋ぎとめることには成功した。だけど、事故から――方式を組み込んでから三年間、僕は意識を取り戻すことはなかった。死んだように生き、生きながらに死んで、そして奇跡的に目覚めたときには、僕は十二歳になっていた」
――それに。
「僕の体は治ったじゃ――失った機能を取り戻せたわけじゃない。体の外側はなんとか修復できたけど、内側は今も壊れたままなんだ。だからその代わりに、この『身近なエネルギーの吸収と放出』という方式の力を借り続けなきゃ、僕はすぐに死んでしまう」
だからコレを素直に成功とは呼べないし、母さんも呼ばなかった。
そう、自分の胸に手を当て、少し俯きながら春壱は言った。
その顔はどこか悲しそうで、残念そうで、そして申し訳なさそうに、
「未完成で不完全な技術は、どんな危険があるか分からない。一人の命を救おうとして、十人の命を奪う可能性もある。だから安易に人に教えちゃいけない――って、母さんに言われてるんだ。だからゴメン。この方式について詳しくは教えられない」
目の前の少女に謝った。
そして、というか、と彼は言葉を続ける。
「人に教えられるほど、僕はこの方式のことをよく知らないんだ」
「知らないって……自分の体のことよ? アンタ、自分がどうやって生きてるのかも分かってないの? それに――いくら危険性があるからって、アンタのお母さんも本人にはしっかりと教えるべきじゃないの!?」
と、自分の母も責めるように言うるみねに、
「あ、いや、大丈夫。使い方はちゃんと分かってるし、教えてもらってるから」
春壱は慌てて付け足しの説明を始める。
「この方式は自律式だから、基本的には全て勝手にやってくれるんだ。……ほら、何がどうなって呼吸ができてるのか知らなくても、人間は何の問題もなく息を吸ったり吐いたりできるでしょ?」
「……まあ、確かに」
そうじゃないと、人間は生まれてすぐに窒息死だ。
「だからそれと一緒で、知識として僕は詳しく知らないけど、体の感覚としてちゃんと分かってる。呼吸の仕方も――深呼吸の仕方も」
「深呼吸?」
その単語に引っ掛かり、疑問を口にするるみね。そんな彼女に春壱は「昨日のこと、覚えてるよね?」と、確認を取った。
「昨日のことって、アンタが炎を消したときのこと?」
「うん、そのこと。実は、この方式は自律式だけど、僕の意思である程度の強弱はコントロールできるんだ。だからそれを利用して、炎の熱エネルギーを吸収したってわけ――深呼吸みたいに、ね」
「…………」
疑問を解消すべく並べた言葉に対し、るみねからの反応は一切返ってこない。彼女は一人だけ時間が止まったように、一点を見つめ動かなかった。
だからそれに不安を覚えた春壱は、
「えっと……今のをパンツで説明すると、白と黒の――」
「大丈夫よ。今の説明でちゃんと意味は通じたから」
るみねに言葉を遮られた。
――春壱が炎を消した方法。そして、春壱の体に浮かんだ方式。
これで昨日、目の前で起きた全ての現象が理解できた。『魔法』のような出来事だったが、分かってしまえば魔法科学の分野――それも『命』という、るみねの専門分野だ。
しかしそんな彼女にとっても、今回のことは驚き以外の何ものでもなかった。理解はできても、驚きが消えるわけではない。
それどころか、知れば知るほど驚きが増していく。
そしてそれと同時に、春壱の体に組み込まれた方式に興味が湧き上がってくる。
確かに本来の目的は果たせず、失敗したかもしれない。未完成で不完全な存在かもしれない。
だけど、失敗から学べるものは絶対にあるはずだ。未完成で不完全なら、完成させて完全にすればいい。
きっとその先に『命』の魔法科学の未来が――
と、そんな風にまた黙り込んでしまった彼女の様子を窺うように、再度春壱が話しかける。
「で、さ。これで僕の知ってることは全部なんだけど……」
「分かってるわよ、約束通りこのことは誰にも口外しない。それと――」
そう言って、るみねは自分の脇に置いていた紙袋をテーブルの上に置く。
比較的大きめの、若者に人気のショップの紙袋。それを持っていることが女の子にとっての一種のステータスになるような、そんな紙袋だ。
しかしそれに、散歩前の子犬さながら目を輝かせたのは、男の子である春壱。
そして彼は飼い主に飛びつくかのように、
「おかえり、僕のブレザー!」
紙袋を抱きしめた――はずだった。
「その前に、一つ条件があるわ」
ひょいと紙袋を持ち上げ、春壱の手を躱するみね。その顔は、今まで見たことがないほどの笑顔だった。
「じょ、条件とは?」
その笑顔に得体の知れない恐怖を感じながらも、春壱が訊く。すると「別に大したことじゃないわよ」と表情を崩さずにるみねは答える。
「ちょっと、服を脱ぎなさい」
「…………」
るみねの言葉を受け、春壱の知恵と知識が総動員でその意味を調べ始める。
そして三秒後、彼の導き出した答えは――
「いや、あの……僕にも心の準備というものが……」
「安心なさい。断じてそういう意味じゃないわ」
アンタが今考えてることは何一つ合ってないわ、と顔を赤らめて身をよじる春壱に対して、至って冷静沈着なるみねが言う。
「私はアンタの体の方式が見たいって言ってるのよ」
「何だ、そんなことか。今日は勝負パンツじゃないからどうしようかと思ったよ」
「大丈夫。アンタが何をどうしようともどうしようもなくどうでもいいから、さっさと脱ぎなさい」
「はーい、かしこまりー」
と、春壱はその場に立ち上がり、ベルトのバックルに手を掛けた。
そして流れるような一連の動きで、ベルト・ズボンのフック・ファスナーを解放すると、一気にズボンを――
「ストーップっ! アンタ何してんのよ!?」
「何って……服を脱げって言うから」
「言ったわ、確かに言ったわ。だけど、下を脱げとは言ってない。それに何故、下から脱ぐのよ?」
「理由は簡単。何を隠そう、僕は下から脱ぐ派の人間だ」
「それは是非とも隠しておきなさい。そして早々に見えてるものを隠しなさい」
見えているそれを指差しながら、るみねはそう言って顔を伏せる。先ほどとは逆に、今度はるみねの顔が真っ赤になっていた。
――何で私がコイツのパンツ見なきゃならないのよ! ていうか、普通このパターンは男女逆じゃない?
テーブルを凝視し続けながら、そんなことを心の中で呟くるみね。
何とか春壱の脱衣(下)は、るみねの制止により未遂に終わった。
だがしかし、ズボンから脱皮しようとする下半身の一部を、彼女は見てしまった。彼の言う通り、今日は勝負色の赤ではなく青だと判断できるくらいに、無駄で無意味な高解像度で。
実際これまで、るみねは数多くの告白を受けた。真剣な交際を申し込むものから、高嶺の花へのお試しチャレンジみたいなものまで。
しかし当然、その全ての人とお付き合いしたわけではない――というより、彼女は誰一人として付き合ったことなどない。
幼い頃から父親に憧れ、勉強一筋だったるみねにとって、恋愛なんてものは不要な存在。もちろん一切の興味がなかったと言えば嘘になるが、それ以上に興味があったのは魔法科学だった。
だからるみねには男性に対する免疫がない。男性の下着姿(未遂を含む)なんて、父親以外に直で見たことがなかった。
それなのに――
「まさか、初めてがアンタなんて……」
「ん? 何か言った?」
「言ったけど気にしなくて結構よ。また勘違いされても厄介だから」
「んー、よく分かんないけど分かった。で、言われた通りズボン履いたけど」
と、次の指示を仰ぐような声が、るみねの後頭部に掛けられた。
だから彼女は顔を上げながら「それじゃあ今度は上だけ脱ぎなさい」と――言わなかった。
いや、言う必要がなかった。だからその代わりに、
「何で上半身裸なのよっ!?」
半ば悲鳴にも似た声を上げ、緊急回避のためにぐるんと頭ごと視線を右旋回させた。
「何でって……袴田が脱げって言ったんじゃないか」
「いや、違う。そういう意味じゃないのよ、そういう意味じゃ。ほら、一応、私にも心の準備ってものがあるわけでね……」
「心の準備――ってことはやっぱり……」
「大丈夫! そういう意味でもないから!」
だからそのまま少し待って、と春壱が視界に入らぬよう、真横を向いたままのるみねが言う。そして、グラグラと揺れる心を落ち着かせるために、目を瞑り自分に言い聞かせる。
――研究対象。ただの研究対象。ただそれだけ。それ以外は何もない。
――これは今後の『命』の魔法科学の発展のためにすること。誇れることであって、恥ずかしいことでも恥ずかしがることでもない。恥ずかしがる必要なんて一切ないのよ、私。
目を開ける。心の準備は整った。
だからゆっくりと、るみねは目の前の春壱に視線を戻した。
顔に似合わず、案外引き締まった体。
それが春壱の上半身に対する、るみねの第一印象だった。
しかし、るみねがいくら集中して見ても、そこから第二・第三の印象は増えない。増えなければならないのに、増えることはない。
「アンタ、方式はどこにいったの?」
顔や手と同様、春壱の体にも傷や傷跡は一つもなかった。おそらく『命』の魔法科学によって、体の表面だけは完全に治せたのだろう。
だけど、その肝心な『命』の方式も一切見当たらない。昨日、シャツの下から光って見えた方式特有の模様は体のどこにもなく、それは至って普通の人間の体だった。
すると、るみねの質問の意味を理解して、
「ああ。実はこの方式は昨日の炎みたいに、大きなエネルギーを吸収したときにしか浮かばないようになってるんだよ」
じゃないと目立って仕方ないしね、と春壱は答えた。
「そう、なの……」
まあ、それもそうか。でなければ昨日浮かび上がった顔の方式が、今も見えているはずだし、そんなものが見えていたら日常生活に支障をきたす。
患者を診るような気分で春壱の体を眺め、るみねが納得する。しかし、見れないと分かれば益々見てみたいのが彼女の性格。
――どうにかして、もう一度見る方法はないかな? 昨日みたいに……。
そうやって思考を巡らすと、るみねの頭上で電球が閃いた。
「あ、そうだ。丁度良いものがあるんだった」
春壱のブレザーが入った紙袋に手を入れる。そして目的のものを見つけるとそれを手に立ち上がり、るみねはテーブルを迂回して春壱に近づいた。
「な、何で袴田、ライターなんか持ってるの?」
真横に立ったるみねの手元――蛍光色の安っぽいライターを見て、春壱が訊く。その表情はやや怯えており、体も自然と彼女から遠ざかっていた。
しかしそんな様子など気にも留めず「一応、もしものときのために持ってただけよ」とさらりと答えるるみね。
「もし、アンタが昨日のことを話すのを少しでも拒んだら、ブレザーに火を点けてあげようかと思って」
「僕のブレザー危機一髪!」
「感謝しなさいよ。ブレザーに油を染み込ませておくのは、ギリギリ思い留まってあげたんだから」
「燃やす気満々だったよね、それ! だけど、とりあえずありがとうございました!」
と、役割の入れ替わった会話が終わり、それで、とるみねが本題に戻す。
「この炎でアンタの方式を浮かび上がらせることはできない?」
言って、るみねがライターに火を点ける。
それは、昨日春壱が吸収した火柱とは比べようもないほどの、今にも消えてしまいそうな炎。それが持つ熱エネルギーは見た目通り――しかし火を見るよりも明らかに、小さなものだった。
「うーん……これじゃ、ちょっと難しいかも……」
炎を見つめながら、春壱が首を捻る。正直、質問した当人もあまり期待はしていなかったので『やっぱり無理か』という表情を浮かべた。
だから今回は諦めようと、次はガスバーナーでも持ってこようと。
ライターの火を消そうとしたるみねの指を、
「でも、試すだけは試してみようか」
春壱の言葉が止めた。
そして気軽に――まるで暖を取るかのように、何の躊躇いも恐怖心もなく。
春壱が炎に右手をかざした、瞬間。
その、瞬間だった――
「藤、袴田。これ、女郎花さんからの差し入……れ……」
ドアを開け、トレイ片手に幸路が部屋に入ってきたのは。
時間が止まる。幸路がリモコンを間違って踏んで、一時停止ボタンが押されてしまったかのように、この部屋の映像が静止画となる。
しかしその一方で、ここにいる全員の思考回路が全速力で状況整理を開始していた。
上半身裸で自らの手をライターの炎にかざす男子高校生――藤春壱。
そんな男子高校生の手を炙るような体勢で立つ女子高校生――袴田るみね。
そんな二人の勉強会に差し入れを持っていくよう頼まれた同級生――崎守幸路。
「……いや、違うんだ」
最初に口を開いたのは――春壱。
そして一人だけ動画に戻った彼が、こう続ける。
「安心してくれ! 全て合意の上だ!」
だから何の問題もない、と春壱は幸路に力説した。
「そ、そうか。それなら問題ないな……。あ、あの、これ。ここ置いていくな」
女郎花の差し入れである、ミルクと砂糖が添えられた二人分のコーヒー。
それを自分の足下に――これ以上中に入ってはいけないと悟り、トレイごと幸路は置く。その目つきは相変わらず鋭いものだったが、瞳が激しく動き回っているのは見て取れた。
そして逆再生のように部屋を出て、彼はドアを閉める。
閉まる寸前に、
「〝勉強会〟、邪魔して悪かった」
と、言い残して。
「……、…………」
幸路が歩き去る音、階段を下りる音が聞こえる。そんな些細な音がしっかりと聞こえるほど、この部屋は静かだった。
だから、ただ一人静止画の世界に取り残された彼女が目一杯息を吸う音も、それが限界まで達した音も、春壱にはよく聞こえた。
「ちがああああああああああああうっ!」
るみねの声に、ライターの炎が激しく揺れる。
そして彼女の心の何かと一緒に、儚く消えた。




