ドリバタForever 声劇台本

利用ガイドライン

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夢乃♀:

蝶子♀:

蝶子「夢乃ちゃん！ライブお疲れ様ー！今日もとっても楽しかったねー！」

夢乃「そう、だね」

蝶子「夢乃ちゃん、どうしたの？」

夢乃「蝶子。あのね、私たち、今まで、百合系アイドルとしてやってきたじゃない？」

蝶子「そうよ。私たちの付き合いも長くなったよねー。2ヶ月後は3年記念日ライブだよ！楽しみー」

夢乃「もう、辞めない？」

蝶子「やめ、る？」

夢乃「そう。この百合系アイドルユニットドリバタ、解散してお互いソロでやらない？」

蝶子「別れるって、こと？」

夢乃「その言い方、職業病。蝶子は真面目だからそんなになるのよ」

蝶子「私のどこが悪かったのー！？」

夢乃「へ？」

蝶子「直すから！直すから言って！」

夢乃「ちょっと、蝶子落ち着いて！」

蝶子「……私は夢乃ちゃんがいないとダメなの！」

夢乃「あのさ、前からうすーく、うすーく、思ってたんだけどさ。蝶子」

蝶子「なに？夢乃ちゃん」

夢乃「あなたもしかして、私たちが本当に付き合ってると、思い込んでない？」

蝶子「へ？」

夢乃「そうよね。そんなわけ」

蝶子「思い込みも何も、私たちの3年間は本物だよ！」

夢乃「やっぱりかあ、何か怪しいとは思ってたんだよなあ」

蝶子「夢乃ちゃん？」

夢乃「いい、蝶子。私達は確かに、付き合ってるていでアイドルをしてきた。確かに、それなりにイチャイチャ的な事はしてきたけど、それはファンサであって、事実ではないのよ」

蝶子「そんな、結成記念日の時に手を繋いだのも？初コンサートでお互いの頬にキスしたのも？1年記念日コンサートで普通にキスしちゃったのも？2年記念日トーク会でハワイ行ったのも？事実じゃない？」

夢乃「改めて聞くとやりすぎね私たち！何かこうして言われると蝶子が思い込むのも無理がない気がしてきたわ」

蝶子「言われてみれば確かに……。ライブの時の夢乃ちゃんは、積極的だったのに、終わって控え室になるとちょっとつんつんしてるというか、連絡先も中々教えてくれなかったし」

夢乃「もう何も言う気はないわ。とにかく、蝶子ももう理解したでしょ。私達付き合ってないって」

蝶子「理解は一応したけど、でもなんでそこで解散って言葉が出てくるの？」

夢乃「単純な話、現実の自分と違うキャラを演じるのに疲れたのよ。夢を売るのがアイドルなのはわかってるけど、さすがにここまでは疲れる」

蝶子「私はそんな事無かったよ！夢乃ちゃんと全国各地営業回った時も大変だったけど楽しかったよ！それも、夢乃ちゃんとだったからだよ！」

夢乃「蝶子……」

蝶子「……それに、3年記念日は2人で選んだウェディングドレス着るんだよー。私ずっと楽しみなんだから」

夢乃「蝶子……。いけないいけない！何かいい感じになってるけど引っ張られては行けない！」

蝶子「夢乃ちゃんは、私と一緒に選んだウェディングドレス、着たくないの？」

夢乃ちゃん「だからそういう問題じゃないって」

蝶子「そんなの、絶対許さない」

夢乃「へ？」

蝶子「私は絶対、夢乃ちゃんと結婚するんだから！！」

夢乃「蝶子、それは日本の法律上難しいんじゃあ」

蝶子「日本で同性のカップルが同じ苗字になる方法って知ってる？」

夢乃「へ？蝶子？」

蝶子「養子縁組するそうよ。私のが一歳年上だから、私が夢乃ちゃんのお母さんだね」

夢乃「蝶子。目がマジだよ。怖いよ」

蝶子「そりゃあ私は本気だからね。ほら、もう私は書き込んだよ。あとは夢乃ちゃんの番だよ」

夢乃「そ、そんなの書き込むわけないでしょ！」

蝶子「夢乃ちゃん、解散するにしても、アイドルは続けたいんだよね？」

夢乃「そ、そうだけど」

蝶子「じゃあ、この事実は、出されちゃまずいよね」

夢乃「まさか、それ、その写真」

蝶子「夢乃ちゃんがファンの中から比較的イケメンを選んで遊んでる証拠の写真、バレたらまずいよね」

夢乃「ちょっと！返してよ！」

蝶子「データは私の部屋にいくらでもあるから無駄よ。ねえ」

夢乃「……なに？」

蝶子「ここで私と結婚してアイドルを続けるか、この事実を晒されて普通の女の子に戻るか？どっちがいい？」

夢乃「……酷い」

蝶子「どっちでも、私は愛してるけどね」

夢乃ナレーション「私は、アイドルを捨てることが、出来なかった」

間

蝶子「夢乃ちゃんお疲れ様！3年記念日ライブ！楽しかったね！」

夢乃「そうだね」

蝶子「……まだ慣れない？その指輪」

夢乃「……そう、ね」

蝶子「ドリバタは、永遠だよ」