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49 最終決戦sideフクダ一世

 49 最終決戦sideフクダ一世



 フクダは突如現れた神皇女に度肝を抜かれた。

 だが、此方にはオメガがいる。

 例え神皇女が相手でも万に一つ、負ける道理はない。

 自分が攻撃されない限り、大丈夫だと平静を装う。

 神皇女は青いドレスを着て佇んでいる。


「神皇女のお出ましか。どんな相手でも粉砕する私のオメガに勝てるかな?

 ゆけっ! オメガ! ドラゴニックフレアだ」


「はい、主……神皇女、ここが貴様の墓場だ。ドラゴニックフレア!」


 オメガがやれやれと言った表情で、左手を翳し、ドラゴニックフレアを放った。

 想像を絶する獄炎が神皇女に振り注ぐが、神皇女はバリアー張っている為、耐えきれる様子でフクダは驚愕した。

 とても面倒な相手で、めんどくさがり屋のフクダは疲れてきた。


「私は周囲に無敵のバリアーを張っている。

 如何にオメガのドラゴニックフレアでも、完全無敵だ」


 ぐだぐだな展開に傍観しているライオネルとトムも疲れた表情をしている。


「だが、私もオメガに対する有効な攻撃手段がないことも事実。

 確かにグダグダだな。これほど、面倒な戦い程、つまらぬものはない。

 そこでフクダ一世……和平を結ぼう。全ての国の王をこのウォーター連邦に集結させて、

 全ての戦いを終わらせよう。しかし、この同盟も百年と持つまい。

 暫定的にフクダ一世を世界の盟主とするというのはどうですか? 父上」


 神皇女は視線をフクダから父であるトムに目を向けた。

 フクダとしては願ったりかなったりだった。

 暫定的とはいえ、世界のトップに躍り出るのだ。


「その提案に賛成とする。それでは神として命じます。

 フクダ一世を暫定的な魔導アースの盟主とする。

 僕もグダグダな展開を神として見続けるのは御免こうむりたい」


 そう言って、神トムは娘のミアに完全回復魔法を掛けた。

 淡い光が包み込み、ミアは容易に立ち上がることが出来た。

 フクダは心の中でガッツポーズをした。

 不思議と拳をグッと握りしめる。

 自分が世界の唯一王に成れるなんて夢のようだとニヤ付いた。


「神皇女殿、貴殿と共に世界を統治して行こう」


 含み笑いをしながらフクダは手を差し出した。

 その手を神皇女はバリアーを解いて、握り返した。

 こうして超大国同士の戦いは終わり、三つの超大国が並び立つ時代は終焉を終えた。

 フクダの本当の願いは戦のない世を造りたかったのだ。

 しかし、その自分の栄華も長くは続かないだろうと未来を見通しているのであった。

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