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48 一大決戦side神トム

 48 一大決戦side神トム



 トムは大広間に突如出現した。

 宴の席で少しフクダ一世を揉んでやろうと到来したのだ。

 魔王軍の総大将であるパワーアップした氷神を従えてやってきたのだ。


「トム様! この遥かにパワーアップした私に掛かれば全員八つ裂きですよ。

 さあ! 行きますよ! 出でよ古の魔導王ルインのクローン体!」


 氷神は高らかに宣言して、杖を振るい、魔導王ルインのクローン体を召喚した。

 無表情に大広間に佇む魔導王ルインと融合し、完全究極体氷神となった。

 漆黒の髪色の長身女性となり、漆黒の装束に身を包んだ文字通り究極の存在となった。


「完全究極体となった私はトム様を除けば最強!

 まずは貴女からですミア! 黒い衝撃!」


 氷神の掌がミアに向けられる。

 黒い衝撃が、ミアの全身を打ち付ける。

 全身の骨を砕かれたミアは戦闘不能となり、床に這いつくばることしかできなかった。

「ぎゃあああざああ!」


 ミアは絶叫し、発狂していた。

 それを見たトムは回復魔法を掛けてやろうかと思ったが、敵対勢力と見なしているので後で復活させてやろうと、溺愛していた娘を見放した振りをした。

 剣神ミアはもう二度と剣を振るう自信も無くなるだろう。


「神トム様のお出ましか。

 初めましてトム様、私がフクダ一世でございます。

 お強い部下を従えてご満悦ですね。

 私にもいるんですよ。強いペットが。オメガ! 氷神にアタックしなさい!」


 トムのお気に入りのフクダ一世が、オメガに指示を飛ばした。


「我に敵う者など、いるはずはない。それは頭脳に置いても。

 何故ならば主であるフクダ一世様の遺伝子が混じって創造されたのですから。

 ドラゴニックフレア!」


 竜の形を模した極大の炎が完全究極体氷神を襲う。


「避けろ! 氷神! お前の弱点の炎タイプの技だ」


 トムも氷神に指示を飛ばす。

 だが、氷神は微動だにしない。


「完全究極体である私にそんな技、食らうわけないでしょう」


 徐々に氷神にオメガのドラゴニックフレアが襲う。


「何!? 熱い! 熱い! 私の液体金属の肉体が消滅する!」


 焼きつくされた氷神はドロドロに溶けて殲滅された。


「僕の武人コレクションが! やられた!

 こうなったら孫であるライオネルを洗脳してパワーアップして手駒とするしかないか」


 だが、全然ライオネルには通じなかった。

 ライオネルはいつの間にか聖なるドラゴン状態で戦況を見つめているだけである。


「どいつもこいつも! フリーダ様達!

 僕とフクダ一世、どちらの側に付く!」


 トムはフリーダに恫喝した。


「しょうがないですね。トム様は偉大なる御方。

 トム様に従います。早くパワーアップさせてください」


「良い心がけだ。フリーダ様……」


 トムは掌をフリーダのおでこに当てて、洗脳してパワーアップさせた。

 フリーダの潜在能力を最大限に引き出したのだ。

 水神スイや、古の剣神ブレイブも洗脳してパワーアップして手駒にした。

 まず、動き出したのは聖なる法衣を着た古の剣神ブレイブであった。


「打ち首! 打ち首! ブレイブの打ち首攻撃!」


 舐めて戦う癖のあるブレイブは竹刀を使うらしい。

 竹刀でオメガの脳天を打ち付けた。

 しかし、竹刀が破裂してブレイブの眼に竹刀の破片が突き刺さった。


「眼が! 眼が!」


 ――終わりだ……視力を失った人間は運命力が低いと見なされて長生きできない。

 閉じさせよう。真っ暗闇で余生を過ごさせたくない。


 トムは掌を視力を失ったブレイブに向けた。


「……閉じさせよう。クラッシュ!」


「あああああああ!」


 ブレイブの体は跡形もなく消滅した。

 ――何に転生させようかな。今度は飛竜の王に転生させよう。

 古の剣神ブレイブの転生先は決まりだね。


 トムはブレイブの次の転生先に飛竜にしようと決めた。

 次は水神スイをぶつけてみようと、思念で指示を飛ばす。


 ――水神スイ……究極魔導眼を持つ君ならば絶対に勝てる。


 黒のローブを着た水神スイは前衛に出て、後衛にフリーダを配置させた。

 この布陣ならば勝てる目算が叩き出せる。


「強い後衛がいるならば心強いです。水流烈破!」


 水神スイは究極魔導眼を見せびらかしながら戦う。

 大量の水飛沫が、オメガの全身を叩きつけた。


「さらに、私の追撃。青い衝撃!」


 フリーダが放つ青い衝撃が、オメガに向けられるが、白銀のオーラが二人の奥義を弾き返した。

 弾き返した衝撃がフリーダと水神スイに当たって粉砕された。

 しかし、水神スイは自らの肉体を水流化させて何とか凌いだが、フリーダは項垂れていた。


「トム様、オメガには絶対に勝てない。私には分かる。私は戦線を離脱する。

 もう二度とフクダ一世の顔など見とうない」


 フリーダはまだ余裕綽々なのに戦線を離脱して去ってしまった。

 トムはまさか洗脳が不完全でパワーアップさせて逃げられたことにショックを受ける。


 ――フリーダ様め……最初からパワーアップが目的だったか。誤算だった。

 最早、水神スイだけでは敵わぬであろう。僕も見切りを付けた。

 フクダ一世の勝ちだ。僕も戦いはこりごり……疲れるだけだ。

 僕がオメガと戦えば何とか勝てるが、フクダ一世……大好きなんだよ。


 トムは冷静に判断して、水神スイを下がらせて前に出る。


「フクダ一世、オメガ、おめでとう。君たちの勝ちだ。

 最終勝者となったフクダ一世には、何を贈ろうかな。何が欲しい?」


 にこやかに笑顔をフクダ一世に向けた。


「トム様、私の勝ちということですね。

 私の望むもの、それはウォーター連邦の魔導アース完全支配。

 私は魔導アースの唯一王となる!」


 フクダ一世は声を高らかにして飛ばした。

 その時だった。

 バチバチと雷鳴が鳴り響いて一人の人物が到来した。


「私は認めないぞ! 魔導アースの完全支配を成し遂げるのは私だ。

 その不老不死の首飾りをひったくってやる」


 バチバチと音が鳴り、現れたのは神皇女であった。

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