47 フリーダの襲撃sideフリーダ
47 フリーダの襲撃sideフリーダ
フリーダはウォーター連邦水魔城に水神スイと共に襲撃を企てた。
何やら、フクダ一世が昼間から宴を開いているという。
――フクダ一世……小娘の分際で生意気な。
ミアも息子ライオネルも招かれているというのに自分だけ招かれていないだと?
フリーダは私怨で宴会に突撃を開始した。
左目の究極魔導眼を爛々と輝かせて水神スイと共に水魔城大広間に突入。
途中で合流した剣神ブレイブも併せて三人でフクダ一世を潰すのだ。
「敵襲! 敵襲です! フクダ一世陛下!」
見回りの衛兵が、敵軍到来を酒を煽るフクダ一世に告げた。
衛兵の中年はあざ笑う顔をしている。
明らかにフクダ一世に反感を持っている感情が見え隠れした。
「何!? フリーダの小娘が私の城に侵入した」
フクダ一世は慌てふためき、玉座から飛び上がって、銀色を基調とした神の竜を究極召喚した。
銀色の竜が天井スレスレまで高くなり出現。
大広間はパニック状態になった。
「何だ!? あれは!」
フリーダは一早く神の竜の出現に察知した。
「フリーダ! よくも私だけの箱庭を荒らしたな」
「何を言う! 私を宴に招かなかった癖に」
「この小娘!」
「お前こそ小娘!」
フリーダとフクダ一世はお互いに火花をバチバチと効かして睨みあう。
ミアとライオネル一同はフリーダ達の出現に驚きを隠せない。
他のイケメン家臣たちは慌てふためいている。
この瞬間、フリーダは悟った。
憎きフクダ一世は家臣団を能力ではなく容姿で選んでいることに。
何て選民思想の持ち主だ、とフリーダは心の内で非難した。
「フリーダ! この神の竜の名はオメガという。
オメガ! 人の姿を模しなさい」
フクダ一世が神の竜オメガに命じると、どんどん小さくなり、長身美女に変身した。
銀色の髪色に銀色の素肌が基調とした女性であった。
銀色の洋装をしており、白銀のオーラを纏っていた。
「我が名はオメガ。万物を超越せし、神の竜。
偉大なるフクダ一世陛下の究極召喚獣である」
オメガが居丈高に言った。
フリーダは悟った。
この神の竜は闘気の量が莫大に桁違いだということに。
自分よりも遥かに強い存在に初めてフリーダは遭遇したのだ。
戦慄を催し、震えていた。
あまりの怖さに涙を流すほどに。
豪華な衣装のライオネルとミアも怯えていた。
格違いの相手に誰もが馬脚を現している。
ギャイン! ギャイン!
その時だった。
白装束の神トムと天使装束の大天使達が舞い降りた。
遂に一大決戦の様相を呈していることに緊迫感がフリーダに伝わってきた。




