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44 使節団sideフクダ一世

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 44 使節団sideフクダ一世



 ウォーター連邦首都スイガ水魔城――。

 水魔城の自室にてフクダ一世は少々疲れ切っていた。

 今代の剣神ミアとの謁見でミアの実力が分かった。

 はっきり言って神皇女やフリーダと並ぶほど強い。

 そんな最強クラスの圧倒的強者と対面したら、汗がだらだら出て怖かった。

 フクダは枕に顔を埋めて、バタンキューだった。


 ――ホーリーナイト神聖国第二王女ミア……何たるオーラか!


 フクダは布団の中に潜って身震いしていた。

 ミアという小娘は大人物に成長したと、誰もが思ったに違いない。

 しかも不老不死の首飾りに恐らく感づいている。

 絶対に油断ならない人物だ。

 フクダは護衛の魔物、ダークネススネークに自身の身の守りを固めていた。

 ダークネススネークはSSランクで尚且つあまり大きくないので護衛に打ってつけだった。

 漆黒の基調とした黒艶の大蛇である。

 何より自身の戦闘能力のないフクダは馬脚を現すのが怖かった。

 なので、強キャラを演じ続けなくてはならない。


「陛下! 明日、世界一の強国ホーリーナイト神聖国からの使節団がやってきます」


 自分が選りすぐって揃えたイケメン家臣の一人が、扉の前で声を発した。

 フクダはビクッとして、布団から出て、身綺麗にして家臣の前に姿を現した。


「……そうか。使節団の代表は何者か?」


 強者のオーラを形作って、威厳を込めた声音で言った。


「陛下。はっ! それが、第一王子のライオネル殿下にございます」


「ライオネル殿下? まだ14歳になる頃の王子か……。

 まあ、ハイエルフは人族より成長が圧倒的に早いらしい。

 もう大人と変わらないだろう……成程な」

 フクダは思考を巡らし、ライオネルという人物を想像した。

 世間の噂を聞けば、我儘王子で有名らしい。

 だが、それは虚構であるとフクダは見抜いていた。

 観察眼にたけたフクダだからこそライオネルの真の素顔を見抜いたのだ。

 フクダの超頭脳がフル回転する。


「良いことを思いついた」


 フクダの頭脳がピコーンとする。


「良いこととは?」


「ライオネルを手懐けて、この国に留まらせる。

 言うならば、強制的に人質にする。

 ホーリーナイト神聖国は落ちぶれたとはいえ、手強い相手だ。

 ウォーター連邦から一歩も出さずにする。

 別に籠の鳥にするわけではない。洗脳状態にして手駒にする」


 フクダの超頭脳で導き出された結論だ。

 当代の剣神ミアも当然、洗脳する。

 言うならば巧みな話術による洗脳を行うのだ。

 ライオネルもミアも最強レベルの人物らしいから、少しでも強い手駒が欲しかった。


「成程……それは妙案ですな」


 この家臣は細い眼をした口ひげを薄っすら生やした腹心のカク。

 フクダと同程度の超頭脳を持つイケメン家臣だ。

 フクダとカクははしたない笑みを零して、今後の展望を語りつくした。

 フクダは自身の超高知能に酔いつぶれていた。

 自分に不可能なことなど何一つとしてないのだ。

 中級貴族から成りあがって超大国の女王として君臨して他者を蹴落としてきて上り詰めた。

 この地位を永久不変とするためにフクダは奔走することになる。

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