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32 スピア大平原での激闘sideミア

 32 スピア大平原での激闘sideミア



 最果ての地から神の軍隊が南下し大平原に軍を進めているとの情報を受け、ミアは勇者ライラと共に降り立った。

 神の軍隊を率いているのがフリーダだと知り、ミアは驚愕した。

 フリーダは捕虜となっていた。

 しかし、神の軍隊が回収し、魔改造を受け、更なるパワーアップを果たして牙を研いでいた。

 ミアはフリーダの執念深さに度肝を抜かれた。

 あれだけ人間に木っ端みじんにやられたのにまだ懲りない。

 白銀の甲冑に身を包んだ神の軍隊数万がスピア平原に軍を進める。

 正に蟻の行列の如く、長蛇の列である。

 その先頭に立つのはフリーダと、その母であるエルフ国女王クリスタル。

 女王クリスタルは鉱物魔法を操り、ダイヤモンドの甲冑を纏っている。

 それを教えてくれたのは隣に立つ、勇者ライラ。


「フリーダ……まさか私までもパワーアップして復活するとは思いがけない誤算だった。

 更に奪われた我が楽園を取り返す幸運を得た。私とお前が組めば楽園を取り戻せる」


 神の軍隊の先頭で饒舌に女王クリスタルが言った。


「当たり前ですよ、母上……私も大幅にパワーアップを果たし、青い衝撃を覚えた。

 我らが束になって掛かれば全世界は我らハイエルフ一族の物……」


 傍らに立つフリーダが息巻く。


「お前たちの思い通りにはさせない!」


「「何!?」」


 ミアが遠目からフリーダと女王クリスタルを見ていたら、謎の勇者が現れた。

 今代の勇者は勇者ライラの筈……あの勇者は瞬間移動して現れた。

 しかも紅き眼である魔導眼を開眼している。

 その手には魔導真剣が握られていた。

 只者ではないことは確定だが、遠目から見たフリーダと女王クリスタルもかなり驚いている。


「これは好青年ではないか。だが、我らに敵うとでも思うか?

 私とフリーダ、我らは既に神クラスの神力を持っている。

 ちなみに女王である私の神力は二百万。

 娘であるフリーダに至っては三百万の神力を誇っている」


「母上、その通りですよ。小僧! 我らに敵うはずがある者か!」


 クリスタルとフリーダは嘲笑の笑みを絶やさず、目の前の青年勇者を弄ぶっている。

 だが、ミアの魔導眼には青年勇者の神力が見えた。

 青年勇者の神力は五百万。

 どうやら、魔導眼を持ってはいない二人には見えないらしい。


「俺の名前は勇者イアン……神トム様の使徒だ」


 その瞬間、勇者イアンが空中に飛び上がり、手あたり次第に爆裂魔法を放ち、神の軍隊を一瞬にして灰燼に帰した。

 神の軍隊の面々は青い衝撃を披露する間もなかった。

 ミアとライラは目を丸くした。

 残ったのは咄嗟にバリアーを張ったクリスタルとフリーダ。


「神の軍隊を一瞬にして全滅しただと?

 まあ良い。このフリーダ様が直々に相手してやろう。

 新たに得た青い衝撃の力を……青い衝撃!」


 フリーダの左の掌から青い衝撃が放たれる。


「クッ!」


 青い衝撃がイアンの全身を砕いた。

 やはり、青い衝撃はとっておきの技だったのだ。


「終わりだ……神速のかまいたち!」


 フリーダの真骨頂である十字の刃がイアンに迫る。

 凄いのはフリーダは手刀で剣技が使えるのだ。

 イアンは右手に握る魔導真剣で受け流した。


「水流剣『極み』!」


 剣神のカウンター技である。十字の刃がフリーダに襲い掛かる。

 フリーダは十字の刃を被弾し、半身を切り裂かれた。

 だが、すぐにスキル『超再生』で元通り、完全修復される。


「今度は此方から行くぞ! スキル『イリュージョン』!」


 三人となったイアンが一気に間合いを詰める。


「「「衝撃波!」」」


 衝撃波の三連撃でフリーダは消し炭になり、更に再生出来ないように剣で粉々に切り刻んだ。

 あれだけの強大な力を持ったエルフ国第一王女が敗れた。

 しかし、ルイスと設けた子はローズが手厚く保護しているのだが。

 隣で見ていたクリスタルは狼狽し、動揺と戦慄が見ていた者全員に走った。


「何!? フリーダが一瞬にして敗れるとは……馬鹿な!

 小僧! このクリスタル様がお前を滅ぼしてやる! 鉱物魔法『ダイヤモンドクラッシュ』


 中でも娘を失った女王クリスタルの衝撃は半端では無かったであろう。

 夥しいほどのダイヤモンドの塊がイアンを襲う。


「無様だな。女王クリスタル。引導を渡してやる。『アルティメットブラスター』!」


 全てを焼き尽くす業火が女王クリスタルの体を覆った。


「この私が!? 末代まで祟ってやるぞ!」


 女王クリスタルの断末魔の叫びが辺りに木霊した。


「勝手に言っていろ。お前たちには最早、興味がない。

 興味があるのは後ろで見物していた勇者ライラとミア様だけです」


 剣を鞘に納めて勇者イアンはライラとミアの名を呼んだ。

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