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26 フリーダの力sideフリーダ

 26 フリーダの力sideフリーダ


 エルフ国国門。

 フリーダは困惑していた。

 大魔王と人間が手を組んだのに。

 国門から眼下を覗けば、大軍が押し寄せてきていた。

 敵先鋒隊は破壊剣のリーヴァイとアレクサンダーの軍団、約五千。

 だが、エルフ国国門は先の大戦でも落とされなかった。

 不落の門である。

 決して国門が破られるなど万に一つもあり得ない。


「愚かな人間共め! 我がハイエルフの力をとくとみるがいい。

 レーザーキャノン」


 国門に設置されている大砲から光のレーザーが迸る。

 多くの敵兵を死地に送るに相応しい兵器であった。


「己! ハイエルフ! 何たる威力の超兵器か!?

 破壊剣のリーヴァイ殿!」


 ダイヤモンドの外殻を身に纏った超戦士アレクサンダーは狼狽える。

 前線の指揮官である彼はフリーダに目を付けられていた。

 今のレーザーキャノンの一撃により、兵力も半分削られてしまった。

 ハイエルフの超兵器であるレーザーキャノンは猛威を振るい、ダイヤモンドの兵士を粉砕した。


「破壊剣のリーヴァイ、いざ参る!」


 一人の黒武者が勢いよくジャンプして国門の上に辿り着いた。


「むっ! 手練れか!? ならば直々にこの私が切って捨てる」


 傲慢なハイエルフであるフリーダは細い刀身の剣を抜き、構える。


「かまいたち!」


「破壊剣!」


 フリーダの剣とリーヴァイの剣がぶつかり合う。

 当然のごとくリーヴァイの破壊剣の方が技量も早さも威力も申し分なかった。

 フリーダは最強である自分に酔いしれて些か破壊剣の怖さを理解していなかった。

 リーヴァイの破壊剣はフリーダの体を砕け散り、光となって霧散する。

 だが、凄まじいほどの速さでフリーダの体は修復され、完全復活を遂げる。

 自己再生のスキルである。

 再生スキルがなければフリーダは討ち取られていた。

 そう。

 ハイエルフには再生能力が生まれつき備わっている。

 だからこそハイエルフは上位種族であり、傲慢なのである。


「自己再生のスキル……これが神たるハイエルフの恩恵なのだ」


「再生スキルか……! かつてトムと戦った時にも再生スキルで逆転された」


「ほう。再生スキル持ちと戦った事があるのか? 今度は此方から行くぞ。

 衝撃波!」


 フリーダは手を翳し、衝撃をリーヴァイに放つとリーヴァイは呆気なくダウンした。

 その場に崩れ、もがき苦しむリーヴァイを見てフリーダは憐れみを感じた。


「魔族も人間も脆い、脆すぎる。

 ちょっとダメージを与えただけでこのざまなのだ。

 神たるハイエルフフリーダ様は慈悲深い、苦しまずにあの世へと送ってやろう。

 破壊剣!」


 何とフリーダは破壊剣をいともたやすく模倣した。

 リーヴァイの体は砕け散り、霧散し、骸さえ残らなかった。

 リーヴァイを失った軍団は崩壊し、アレクサンダーの軍も苦しくなった。

 眼下を見下ろし、フリーダは所詮、人間も魔族もハイエルフに敵わないと悟った。

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