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19 神の座へ

 19 神の座へ



 ホーリーナイト神聖国の玉座の間にてトムは娘、ミアが新たな剣神となった事を知った。

 娘の成長を見て、トムはこの身を神へと昇華し、天界を創造して世界を見守ろうという決心をした。

 生き続けるのにこの身は汚れすぎた。

 敬愛していた父をあの世へと送った悲しみ。

 そう思ったトムはホーリーナイト神聖国の家督を息子、ルイスに譲った。


「父上、本当にこの世界を去るのですか?」


 目の前の息子、ルイスの眼には涙が溜まっていた。

 既に息子の背丈はトムを遥かに凌駕していた。

 息子の成長を見て、トムも感極まっていた。

 娘、ミアは剣神国で何やら不穏な動きを見せていると聞いていた。

 だが、最強の存在である自分が世界に永遠に干渉し続けるのは良くないと思っていた。


「ああ、俺は天界を創造し、そこから世界を見守り続ける神へと成る。

 ルイス……お前の姉であるミアは俺と同じ魔眼を手に入れて不穏な動きを見せている。

 お前が世界の国々の盟主としてミアの暴走を止めるのだ」


 トムは息子の肩に手を置いて、重々しく言った。

 ルイスも責任の重さを痛感した様子を見せる。

 遂に殻を破り、剣神となった姉への想いと、自分の役割の重さを知っているのだ。


「父上……僕が姉上を止めて見せます。父上はどうか天界から我々を見守ってください」


 トムは息子の成長に涙を落とし、決心を固めると、肉体が輝きを放ち、その身を昇華させた。





 あっと言う間にトムは真っ白な何もない空間に転移した。

 生成魔法で玉座を創り、そこに腰を下ろす。

 まずはフーと息を吐くと両目の魔眼がかつてないほどに輝きを増す。


「これがミアが手にした魔眼……魔眼の完成形態、魔導眼というのか。

 この力があれば下界を見下ろすのも造作もない」


 まずはミアのいる剣神国を見下ろした。

 剣神の道場にて、ミアは強者のオーラを発し、厳かに佇んでいる。

 最早、かつてのミアではない。

 絶対の自信を持った最強の剣士。

 その両目には魔導眼が、爛々と光っていた。



 場面が変わり、魔界。

 大魔王コールドが魔王城の玉座にて精神統一をしている。

 魔族の復権を目指す彼は悠久の時を掛けて虎視眈々と地上侵攻計画を練っていた。



 下界を見下ろし続けてトムは考える。

 自分がいなくなった世界において世界の均衡を保つ為には自らが見出した神の使徒を選ぶことだ。

 選ばれしものが厳選し、神の使徒だけに自分の分体を見れるように取り計らうのだ。

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