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17 ミアの魔眼sideミア

 17 ミアの魔眼sideミア



 翌日ミアは15歳の誕生日を迎えた。

 一端の年齢に到達したのだ。

 15歳ともなれば、もう誰も守ってはくれない。

 自分が積み上げた力で道を切り開いていくしかないのだ。

 王族であろうと同じ。

 むしろ身分が高いものが民のお手本とならなくては。

 その日の朝、ミアは瞼に違和感を覚えた。

 痛みが走り、その眼を開けた瞬間、ミアの視界は全てが見えた。この世の理を。

 朝起きて立ち上がった時、例えようのない全能感を覚えた。

 姿見で見たミアの魔眼は父の魔眼よりも赤みが増していた。


 ――これが魔眼……いや、父の魔眼とは違う……!


 ミアはダリアが寝ているというのに思わずニヤけてしまった。


「これこそ最強の力! 全てを支配できる力! 魔導眼と名付けよう!」


 全能感に蝕まれたミアは新たに得た魔眼を魔導眼と名付け、君臨し続ける事を誓った。

 王族ながら慎重で物怖じをしていたミアは最強の魔眼の使い手の道を切り開いたのであった。




 ミアがドヤ顔で決めポーズをしているとダリアが起きていた。


「ミアか……よく眠れたようだな」


「ええ、すっきりした寝覚めです。ダリア様」


 魔眼を引っ込めて、あざとい笑顔をダリアに向けた。

 すっかり、魔導眼の力に溺れた自分の本性をミアは強引に引っ込めた。

 幼い時から仕えてくれている従者ララだけはミアの変貌に一早く気付いていたが……。





 剣士の国の道場にダリアと共にミアは朝稽古に赴いた。

 剣神様であるラインハルトは後方の上座に坐していた。

 ミアの眼を以てしてもラインハルトには隙が一切ない。

 剣神の技量は全てを受け流す術を持っているから隙きなどは無いのだ。

 剣神のいる方角に向いたミアは一度閉じた瞼を開けた。


「魔導眼!」


 魔導眼……ミアが手に入れた最強の力。

 その最強の眼が爛々と両目に輝いている。

 その輝きにその場にいる者全てが驚愕の眼差しを送る。


「ミア! その眼は……!」


 ダリアが持っていた木剣をカランと下に落とし、他の剣王でさえも、その重圧にひれ伏す。

 唯一人、当代の剣神であるラインハルトだけはニヤニヤと笑みを浮かべている。


「私以外の者は例え剣王でさえも目の前の少女に屈服するとはな。

 全くだらしがない。ここには勇者がいないのか? レスター、お前はどうだ?」


 剣神は呆れつつも、大魔王コールドの嫡子であるレスターの名を呼ぶ。

 だが、レスターは下を向いている。

 それにラインハルトは舌打ちをした。


「私が相手をしなくてはならないか。

 来い! 全力を解き放て! その全てを私が無力化する」


 剣神が立ち上がり、悠然とする。

 剣神は長身の褐色の肌のアンデッド。

 値踏みするようにラインハルトはノーガードの構えをとる。

 全ての攻撃を無力化するという剣神の絶技にミアは予備知識として知っていた。


「愚かなアンデッドよ……後に世界を支配する私の供物となるがいい」


 ミアは魔導眼の力を全開。剣神も変わらず余裕の笑み。

 両者の激闘の前に一陣の風が吹き荒れるのであった。

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