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第二十七話

宿屋で休息をし昼食をとった後、一行はそれぞれ町の探索をすることにした。

大和と白は、王都の冒険者ギルドへ向かうことに。

エドは、鉱山があったことから素材屋と武器や防具を見に行くことに。

ティナとルマリーザは両親の調査をしに行くとのことだが、ティナが折角王都に来たからということで、王都の色々な店や市場を見て回ることにした。


「じゃあ夜また宿で。」

「ああ、そうしよう。」

「またあとでな。」


まずは冒険者ギルドへと向かった大和と白。

セイルのギルドと比べ、建物自体も大きく、室内もとても広い。

食事処はもちろん、酒場などもある。

そして冒険者の数もとても多く、腕が立ちそうなやつもうようよいる。


「流石王都のギルドといったところでしょうか。」

「ああ、相当強そうなやつらが多いな。」

「ちょっと話を聞いてみましょうか。すみませーん。」


白は近くにいた冒険者に声をかけた。


「お、どうした嬢ちゃん。」

「はぁ…。」

「すまんがこいつは男だ。」

「おっとそりゃすまない。」

「ええ、いいですよ…。いつものことですから。」

「そんな落ち込むなって。んで何か用か? 」

「俺たちは今日王都へ着いたばかりなんだ。王都のこととか色々と教えてほしい。」

「わかった。俺にわかることなら。そうだな前言ってなかったな。俺はキーンだ。」

「大和だ。よろしく。」

「白です。よろしくお願いします。」


キーンはいろいろと教えてくれた。

まずこのギルドに来る依頼について。

今は王都周辺の警備を軍が行っているため、軍の手が届かない地方での仕事が多いという。

魔王騒動になる前よりも、王都での依頼が増えここを拠点にしている冒険者が多いとのこと。

なので、これだけ多くの冒険者が集まっているというわけだ。

そして王都軍について。

王都軍は基本的に王の命令に従い任務をこなすとのこと。

また、軍に入るためには入隊試験と、軍隊長の許可がいるらしい。

最近は魔王騒動で、王都の守護を厚くしているようだ。


「じゃあ王都軍が地方に派遣されないのは王都を重点的守っているからですか? 」

「ああ、多分そうだが。それ以外にも厄介なことがあってな。」

「厄介なこと? 」

「ああ、この王都より東にレゾルト山脈というものがあるんだが、そこを縄張りにする山賊たちに軍は手を焼いているらしい。」

「山賊か…。」

「なんでも王都からレゾルト山脈を越えて物資を送ったり、逆に物資を向こうから送られてくるんだが、山賊たちにその貨物を襲われる被害が増えているそうだ。」

「ただの山賊に軍がそんなに梃子摺るのでしょうか? 」

「それがな、その山賊は獣人を中心に構成されているらしい。」

「獣人…?」


獣人についてキーンが説明してくれた。

獣人とはその名の通り、獣と人両方の性質を併せ持つ存在のことを指すらしく、

獣由来の身体能力に加え、人間に劣らない知能を持っているという。


「なるほど。魔王騒ぎに乗じてその獣人の山賊たちが悪さをしているわけか。」

「ああ、王都軍は魔王騒ぎと山賊の対処の板挟みになっているらしい。」

「冒険者たちに山賊対処の依頼は来ないのですか? 」

「来てはいるが、誰も行きたがらない。奴らはとても強く頭もいい。魔物を討伐していたほうがよっぽど楽だからな。」

「そうか…。いろいろとありがとう。キーン。」

「おう。また何かあったら何でも言ってくれ。」

「恩に来ます。」


大和と白はキーンにお礼を言って、ギルド内の掲示板へと向かった。

キーンの話の通り、山賊退治や荷物の護衛の依頼が多数来ている。


「キーンの言っていた通りですね。」

「そうだな。ゆくゆく王都軍を味方につけるとなると、この山賊たちを放っておくわけにはいかないな。」

「そうですね。獣人…。一筋縄ではいかなそうですけど。」


大和と白は冒険者ギルドを後にした。

宿へ戻る道中、大和と白は疑問に思ったことを話した。


「なあ白、キーンの言っていたことはわかるが少しおかしくないか 」

「ええ、僕も引っかかっていました。王都周辺の王都軍の数、今日王都の中でもたくさんの兵士を見ました。とても山賊たちに手を焼いている風には見えませんでしたね。」

「ああ、王都を重点的に守っていることは間違いないと思うが、本当に王都の守護と山賊の対処で地方に軍が回せないものか? 」

「今の情報だけでは何とも言えませんが…。地方に応援を回せるぐらいの余裕はありそうに見えましたね。何か意図を感じます。」

「ああ、宿へ戻ったらそれらも含めてみんなと相談しよう。」

「そうですね。」


大和と白は少しの疑念を抱きながら宿へと戻った。


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