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第二十話

ピリピリとした緊張感の中、大和とアロンは同時に動き出した。

ものすごいスピードで接近する両者。

そして一進一退の攻防が始まった。

強化されたアロンはスピードとパワーで執拗に攻めてくる。

大和はそのスピードに適応し、アロンの攻撃に対応していく。

そしてじわりじわりとアロンへと攻撃を当てていく。


「もう見切ったか人間。」

「ああ。」

「じゃあこれはどうかな?」


アロンは勢いよく跳躍し上空から大和へと詰め寄る。

そしてその勢いに任せ無数の突きを大和へと浴びせる。

大和はそれを躱そうとするも、ほんの数センチ掠ってしまった。


「くっ…。掠ったか。うっ…。」

「クックック。攻撃に当たったら最後、本当は叩き潰す予定だったが、これはこれでいい。毒によって貴様は終わりだ。」

「大和! 」

「はぁはぁ…。」


大和はアロンの毒によって体が痺れ始めその場に膝をついてしまった。

ぜぇぜぇと肩で息をしながら動けないでいる。

その時砦の扉が開き、白たちが駆け付けた。


「大和ぉ! 外は片づけたぞ! 」

「大和さん! これを! 」


大和に渡されたのはティナお手製の毒治しであった。


「大和さん! 飲んでください!」

「わかった…。」


大和はその薬を飲むと体の痺れが取れ、動けるようになった。


「ありがとう。ティナ。」

「くそっ。人間共めぇぇぇぇぇぇ!」

「アロン。終わらせよう。」

「死ねぇぇぇぇ!」


アロンは大和に対して猛スピードで突っ込む。

そして渾身の一つ気を放とうとした。

その時、大和の薙刀がアロンの顔面を捉える。


「なっ…。」


大和は間合いの外から薙刀で攻撃をしていた。

薙刀を手から離し、膝で突きアロンへと薙刀を飛ばしていた。


「これで終いだ! アロン!」

「くっくそぉぉぉぉ!」


大和はアロンの顔面に突き刺さった薙刀を手に取り、そのまま下へと振り下ろした。

そしてアロンの体は左右に真っ二つに分かれ絶命した。

ついに激闘の末、敵大将アロンを打ち破った。


「大和! やったな!」

「流石です。」

「すまない…。」


白とエドは大和に肩を貸す。

そして砦から出て冒険者たちに拳を突き立てた。

某毛穴者たちは歓喜の雄たけびを上げた。


「これで一件落着ですかね? 」

「ああ、これでここ周辺の魔物による被害はなくなるはずだよ。」

「でも今日倒したやつら以外の奴らもいるんじゃねーか? 」

「それは大丈夫なはずだ。主を失った魔物達は新たな主を求め移動するだろう。それに一緒に戦ってくれたたくさんの冒険者がいる。彼らがいれば安泰だろう。」

「ああ、そうだな。よしみんなセイルに帰るぞ! 」


激闘を終えた冒険者たちはセイルへと帰っていく。

あるものは大和たちを労い、あるものは今日の依頼の報酬を楽しみにしていたり、お互いを讃えあったりと、魔物達討伐成功の喜びに浸り、盛り上がっていた。

傷ついた冒険者たちもティナたちの懸命な回復のおかげで死者も出ていない。

大和たち率いる冒険者軍の大勝利でこの戦は終わった。


「改めて、君たち本当にありがとう。君たちがいなければアロンを倒せていなかった。」

「いえいえ。それに戦線にアロンが出てこなかったのはルマリーザさんのおかげですから。」

「そうだな。おかげでこっちはそんなに苦労しなかったぜ。」

「これからもよろしく頼む、ルマリーザ。」

「ああ。こちらこそ。」


大和たちはセイルに戻るとジャストンへと報告に向かった。

後日、セイル周辺とアロンが拠点としていた砦へとジャストンと共に魔物達の討伐の成果確認をしに行くことになった。

報告を終えた大和一行は宿に戻り、一日の疲れを癒すことにした。


「いやーさすがに疲れたな。」

「そうですね。僕たちだけだったら多分無理だったでしょうね。」

「冒険者の皆が手伝ってくれて助かった。」

「ですですっ! 」

「いやーでも君たち本当に強いね。他の冒険者が居たとは言え、ほとんどの戦果は君たちばかりじゃないか。」

「おーおー褒めてもなんも出ねーぞ? 」

「いやいや純粋にそう思っただけさ。これからも頼むよ。さあ今日は休むとしようじゃないか。」


大和たちは今日の激闘を振り返り、深い眠りについた。


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