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狐様小説の情報保管庫  作者: 狐っ子舞々
異世界『グレヴィトス』の情報
9/11

ギルド制度や大まかなランクについて。

 

 異界グレヴィトスの各国にはギルドが設立されている。


 そのギルド施設で出来ることは様々。


 〜


 ◆加入や脱退の申請


 これと言った制限はなく力を持たない住人でもギルドに所属することは可能。


 ただ長い間、依頼の完了⋯⋯功績や魔物討伐などが見られなければギルドから追放告知が届いたりと、そう簡単にギルド施設の恩恵を受けられる訳でもない。


 そして加入の際には己の血が必要とし、加入した場合は採取した血を使って作られる『血贄の紅印』と言う身分証明証が発行される。


 所属した場合には、他国や都市に入る時に証明証を提示しなければなくなり、ちょっとした手間が増える。


 もちろん、都市に立ち入ろうとする人物が敵ギルドに所属する者なら門前払いを食らってしまうが。


 大半の国は中立や同盟の場合はお咎めなしで入れるが、少数の国はたとえ同盟であろうと別国のギルド所属者の立ち入りを許可しない場合もある。


 〜


 ◇討伐やその他の依頼


 困った事があれば何でもおまかせ、ギルドの依頼掲示板。


 ギルドを介して依頼が可能だ。


 住民やどんな身分でも依頼自体はお金さえあれば可能、依頼内容によっては依頼者側の必要金額が増え、依頼を受けた側の人間もそれに応じて報酬が変化。


 必要素材の調達、ちょっとした情報のやり取りなど様々な依頼が掲示板に貼られていて、受ける側も依頼を自由に選べる。


 討伐する魔物が上級だったり、調達する素材や物品が手に入りづらい代物だったりすると、依頼する側の負担もそれ相応の物に。


 〜


 ◆魔物などから取れる高価な素材や鉱物の売買


 ギルド施設では依頼とは別途で、素材やお宝、鉱物の買い取りも行っている。


 そこらの商店より高く買い取ってくれるため、ただの住人もギルド施設に売りに来たりする。


 たま〜に超貴重な武器やポーションに必要な魔物の素材などが並ぶ事があるみたいで、その際は早い者勝ち。


 もちろん魔物から取れる素材も買い取ったり売られたりもする。


 物によっては国宝レベルとなるが、あまりの高値に冒険者達は手を出さずに、そのまま貴族の元へと流れて言ってしまう現状がある。


 〜


 ◇食堂としての機能も果たしていて、ギルド所属者は割引。


 国からの支援を受けるギルドだが、それだけでは足りないギルド維持費のため、ちょっとした食堂も経営している。


 各国、そのギルド施設の名物料理があり、それを求めて国を旅するグルメ家もいるとかいないとか。


 国によって取れる食材も異なり、ルーメン王国にある料理が他国にあるとも限らない。


 〜


 ◆ランク


 全国のギルドはランク制度を実施していて大きく分けて8つ。


 五級(スラム級)


 四級(平民級)


 準三級(底辺剣士級)


 三級(戦士、魔法使い級)


 準二級(騎士級)


 二級(騎士団長級)


 準一級(勇者級)


 一級(英雄級)


 階級によってギルドから支給されるお金も増え、それに伴い名誉も上がる。


 五級に関しては功績などを上げていない⋯⋯いわゆる『乞食者』という者たちに付与されるもの。


 加入時はどんな地位に立っていたとしても皆、四級からスタート。


 国とギルドへの貢献度や魔物の討伐、依頼の完了などをこなせばランクアップが可能でその際には試験が必要。


 〜


 ◇ランク昇格試験


 ランク昇格の際には試験が実施され、それはランクに相応する実力があるかどうかをチェックするもの。


 3つのテスト項目があり、その中の2つに合格出来れば晴れてランクが昇格だ。


 ────そのテスト項目とは。


 ・1つ目は剣技や魔法の実力。


 ギルドが捕獲したランクによって異なる魔物を討伐できるかどうかのテスト。


 昇格するランクで魔物の手強さが変わり、上に行くほどドンドンと強さが上がっていく。


 一級と準一級に関しては、その国の一級レベル実力者と手合わせをし、その対戦相手から合否が出される。


 ・依頼達成のノルマ


 試験日にギルドが出す依頼を何個完了できるか、それを図るテスト。


 この際、市民の依頼を試験に使わない理由としては差異が生じるため。


 予めギルドが用意した依頼を時間内に全てこなすことができれば合格が貰える。


 ・判断力と思考力。


 これは簡単なテスト、ギルドが出すクイズや心理を攻めた質問に適切な答えを出せば合格が可能。


 ギルド上位に上がる人が馬鹿では元も子もない、それを案じてギルド設立者はこの制度を実施したらしい。


 〜


 ギルドに所属した際に伴う危険性。


 国が支援するギルド⋯⋯しかし、その大半は国の最高権利者が目をつけている。


 優秀な冒険者がギルド脱退を申し出た場合、国は安易に冒険者を手放そうとはしない。


 冒険者にとっても捨てがたい条件を出し、ギルドへ滞在させるやり方がどの国でも多発していて、最高権利者の必死さが伺える。


 手放そうとしない理由は主に2つ。


 ・戦力保持のため。


 異界グレヴィトスでは前述した通り、戦争が相次いで発生する他、他国との領土や資源の奪い合いが横行している。


 そのため国としては冒険者を1人でも多く引き留めることが勝利につながり、戦力の確保を積極的に行っている現状がある。


 ギルドに関しては王や最高権利者には無論、逆らうことも出来ないので命令が下された場合は、ギルド側が所属者に通達を送る。


 半ば強制的に戦争に参加させられる事が嫌で、あらゆる実力者達はギルドを脱退し、無所属としてのパーティーを形成していたり、人々によってやり方が違う。


 とはいえ、パーティーにとってギルドから支給される資金や武器の素材の支援などは欠かせないものであるが故に、滞在を余儀なくされる場合がほとんど。


 ギルドと国の関係性は闇深いものであり、奥に首を突っ込んだものは生きて帰れないなんて噂もあるほど。


 もうひとつはギルド上位層に限ったことであるが理由としては⋯⋯。


 ・機密情報が漏洩することを避けるため。


 ギルド上位層⋯⋯ランクで言えば準二級からで、それに該当する人間には、微々たるものではあるが国の実態を教えられることがある。


 国はギルド上位層にその実態を拭ってもらうという、知らず所で差別が発生している。


 もしその情報を持ったままギルドを脱退すれば、国から目をつけられ刺客を送り込まれるなんてこともある。


 上位層になれば必然的に脱退不可能になるが、その分支給される資金や素材もより上等のものに変わるが⋯⋯。


 その国につくか、脱退して異国に逃げ込み身を潜めるかは冒険者次第。


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