アインク騎士団・人物
誇り高きアインク騎士団団長
『ウィリアム・アインク』
己が管理する騎士団の最高権利者であり、ルーメン王国屈指の実力者。
騎士団長という身分の高さでありながらも、彼は自分の部下や、貴族ではない住人と旅人などを蔑んだりはしない。
◆容姿
雄黄に輝くサラッとした髪を持たれし、眩燿のように強い光を持つ刀身の白剣を背負っている。
男身であり嫉妬は見苦しいものと称していた和也でさえ妬むほどに美しいその容姿は、騎士団長としての威厳も感じさせてくる。
どんな時でも騎士団の鎧を外すことはない彼だが、その理由は女性のように肌が白く目立つのを避けるため⋯⋯とも言われている。
ちなみに正体が女性ということはなく、正真正銘の男性。
◆性格
慈悲深く、誰とも平等に接するというぐ気さくな性格の持ち主と騎士団では評判。
気さくに話しかけてくれるその平等たる性格を理由に、騎士団に所属するほぼ全騎士からの信頼も熱い。
騎士団長として欠かせないその場での判断力と思考力を巧みに利用し、相手の素性を徐々に明らかにしていく。
信用に値する者には優しく⋯⋯敵になり得る者には容赦はしないと言った感じのハッキリとした性格を持っていて、ナコも彼の性格には一目置いている。
◆実力と武器
ルーメン王国では一二を争う王国屈指の実力者。
騎士たちの噂では、彼の斬撃から放たれる攻撃は受けたものの体を一瞬で切り刻み、瞬く間に戦闘不能状態に持ち込むという。
彼の武器はシデラスが己の限界突破に挑戦した際の一品であるが故、和也の持つ光煌なる聖剣に負けず劣らずの武器を所持している。
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阿吽の呼吸の右手
『ラディン・ディボルク』
ウィリアム・アインク直属の部下兼側近。
騎士団長に命をかけるほどの絶対的な忠誠を誓っているかなりの忠義者である。
◆性格
戦国時代の侍、または武者のような口調をしている騎士。
ウィリアム卿に絶大な忠誠を誓うほどの忠義者であり、たとえその命が絶えようとも彼を守るという頑固たる意志を持っている。
アインク騎士団の面々含め、団長に似て身分が下のものを貶したりはせず、それが敵であろうと相手の実力を評する清き心の持ち主。
しかしそれが王国発展の妨げになる、またはウィリアム卿に不遜を働く者に対しては容赦ない言葉を投げかけることも。
他の騎士や住人と他愛もない世間話をしたりと、騎士とは思えない少しひょうきんすぎる一面もある。
◆実力と武器
騎士団の中ではウィリアムに次いで、2番目の実力を有しているアインク騎士団主戦力の一員。
重厚な鎧を着ている中でも忍者のような素早い動きをすることが可能で、和也に不意をつかれた場面でも不利な状況を覆した。
騎士団は総じて魔法のようなものは使わない。
ウィリアムのような自己流の剣技を持つ者は魔法に似た剣の波動を繰り出すが、ラディンとカルドウェルは物理攻撃に長けている。
武器は一般の騎士達に支給される変哲もない片手剣であるが、彼はそれを好んで使用しているらしい。
自分達に贔屓は無用と呈し、専用の武器製作を申し出たシデラスに断りを入れる程、支給の武器を使っているが⋯⋯。
────その真意はウィリアム卿の忠誠を表すためのもの。
シデラスが特別に武器を製作したのは、騎士団の中でもウィリアム卿のみとのこと。
忠誠を誓うウィリアム卿の存在は唯一無二でなければならない、そう言った理由で彼とカルドウェルは片手剣を使用している。
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阿吽の呼吸の左手
『カルドウェル・ルーハン』
ラディン同様ウィリアム直属の部下であり、彼の優秀な訓練相手。
ウィリアム卿と伴って騎士団を指揮し、追随を許さない頭の回転の速度で騎士団を勝利へと導く。
◆性格
ラディンの武人のような口調と性格に対し、彼はどちらかと言えば無駄な戦いを拒む活眼の士
である。
分かりえる全ての状況や敵の境遇を頭に入れて、敵の視点で物を考えることが出来るアインク騎士団指揮官の逸材。
その深い考えを持つことが仇となり、まれに敵に対して情が移ると言う情深い性格を持ち合わせている。
ウィリアム卿からは、その性格を大切に⋯⋯と称揚されているが、戦闘面で不利を背負うことからか彼はその性格を直したいらしい。
◆実力と武器
当然、多少の不利を背負っていたとしても彼には指揮官に似合う実力も兼ね備えている。
ラディンと同じく支給の剣を使用し、ウィリアム卿に忠誠の意を示す。
その頭の回転の速さを活用し、半身のラディンには状況に適した戦術を教え込むことで戦闘では常に優位に立つ。
己の欠点と称している敵の視点で物を考える事はしっかりと戦闘面でも活かされており、魔法のような読心術を使う彼は、敵にとってかなりの驚異となり得るだろう。
騎士とは思えぬ俊敏力を持つラディンと圧倒的な知性で相手の策を見破るカルドウェル。
2人の抜群なコンビネーションは他国でも名声多く知られ、巷ではギリシャ神話に登場する戦を司る神『アレス』と呼ばれている。
ちなみにラディン程ではないが、剣技や戦闘面にも長けているため⋯⋯敵としてはラディンよりカルドウェルの方が手強いのかもしれない。
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水鞠如し沈着人格
『マミュネス・アーチュレン』
アインク騎士団に所属する神官とは別の僧侶、または聖女。
◆性格
冷徹かつ明鏡止水の心を持ち、任務をこなす粛々な一面が彼女の全て。
感情に左右されない冷たき心を持つせいで、常に騎士団からは孤立。
数少ない騎士団に所属する仲間の僧侶や騎士達からは不審がられ近寄られない。
根本的な馴れ合いを拒む性格のようで、和也が彼女に話しかけようとした際にも、マミュネスは言葉を交わそうとはしてくれなかった。
何を考えているかはわかるはずもなく、その不遜な態度を理由に、ナコはマミュネスを心の底から嫌っている。
一方の和也は傷を癒してくれた恩義もあるため、嫌ってはおらず積極的に心を通わせようと奮闘している。
◆実力と武器
任務を着々とこなし、論理的な考えをする彼女は、同じ僧侶の身であるスアビスと互角に渡り合う程の治癒魔法を使える。
スアビスが木々を彷彿させる魔法のエフェクトに対し、マミュネスは水のような柔らかいエフェクトが特徴的。
僧侶には各々の特殊な能力があり、多種多様な力がある中、彼女が持つ僧侶特有の力⋯⋯それは。
『体力促進』
回復を施した際、直ぐに戦闘復帰が行えるように身体のだるさや疲れを無くすことが出来る能力。
この力から、不審な性格とは別として実力は他の僧侶よりも高いと騎士達では評判。
水色の杖を用いており、彼女の杖は僧侶の中でも特別で魔力の浪費を最大限に抑えることが出来る。
※対するスアビスの特殊能力は判明しておらず、紹介ページにも記載はされていません。
本編にて解説され次第、更新予定です。