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狐様小説の情報保管庫  作者: 狐っ子舞々
異世界『グレヴィトス』の情報
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ギルドのランクや証明証

 

 ◆ギルドの戦績と証明証(ギルドカード)


 ギルドに所属した者には個別にランクが付与され、証明証(ギルドカード)には自らの割り当てられたランクが記載される。


 ランクによって報酬や権利の高さ等が変化し、上に行けば行くほど価値が上がり、冒険者としての名誉も相応の物に。


 魔法や実力が秀逸した人物のランクは瞬く間に向上し、あるいは上級魔物を討伐すればそれも当然、戦績に反映される。


 ここではランクと戦績についての説明をしていく。



  ・戦績


 まず戦績とは⋯⋯簡単に言えば己の()()()価値を表すもの。


 戦績は『強さの象徴』とも言われていて、ギルドに所属する者は皆それを上げようと、日々精進している。


 魔物を討伐したり退治すると、自身に発行された手元にある証明証に戦績がどんどんと記載される。


 依頼と討伐は別々の戦績として区別され、もちろん依頼をこなせば戦績として残るが⋯⋯討伐戦績ほど称えられるものではないらしい。


 証明証に乗っている戦績はギルド管理部に全て筒抜けであるため、相応の戦績を出せば管理部からランク昇格の通達が来る。


 そして、その証明証に使われるハイテクな技術は、ギルドを管理する人のみぞ知る内密な情報であり、ギルドに命を下せる本国ですらその情報を把握し切れていない。


 また、技術を隠し持つ各国全てのギルドを全面的に支持するギルド支援協会と言う物が存在する。


 詳しい情報に関してはこの場でも説明を割愛するが、基本的にどの国のギルドにも平等に支援し、偏った加担はしないとのこと。


 〜


 ◆ギルドの支援


 ギルドに所属すると、様々な支援がギルド側から施され、冒険者達の戦闘や冒険を支えてくれる。


 細かな物もあるが、今回は主要の支援を5つ上げていこうと思う。


 その細かな支援は小説本文にてさりげなく紹介される場合があるので探してみてね。


 〜



 ・武器や防具の支給



 まずこれがないと始まらない、職に応じた武器や防具の提供だ。


 ギルドが提供する武具は質が高いものが多く、四級で支給されるものですら、そこらの鍛冶屋や防具屋より優れている物が多い。


 剣士系の職なら体型に応じた剣や盾、鎧など。


 ヒーラー系の職だと聖杖や、結構値が張りあまり店には並ばない修道服を提供してもらえる。


 階級によって支給される武器防具の質が向上し、特別な力を有したギルド特有の特殊武器が提供されるなんて噂も⋯⋯。



 ・ギルド管理下の宿場町



 異世界クレヴィトスには宿場町が街道沿いにあり、旅人と旅商人などの人々に宿を提供する。


 近くの都市に手紙を送ったり、早馬を送らせることが出来るので、地方の状況を王国に知らせる事で治安を守るにかかせない場所でもある。


 そんな宿場町を構築し管理しているのは、ギルド支援協会であり、どの国にも宿場町は存在しているらしい。


 ギルド支援協会は国を超えての協会で、国同士の戦争に加担はせず、あくまで冒険者や旅人を支援するのみ。


 早馬を送らせるのは、国に築かれたギルドで支援協会の方ではない。


 話が逸れたが、その宿場町ではギルドに所属している人物には5割引で寝床や食事を提供してくれる。


 万が一に備え、戦争時や魔物の襲撃に対しても素早い対応ができるよう、宿場町にも騎士団の拠点が設けられてある。


 冒険者を守るのがギルド支援協会の使命で、ギルドは冒険者が国に貢献できるよう築かれたもの⋯⋯らしい。


 ファンタジー小説で出る一般的なギルドとは設定が少し違うので、あしからず。



 ・ダンジョンの情報



 数え切れないほどのダンジョンが存在しており、冒険者が必要ならばギルドはその情報を教えてくれる。


 高レベルなダンジョンは戦死するものもいる故、情報提供の際には注意を促してくるが⋯⋯大半のギルド所属者はそれを聞き流す。


 で、ほとんどボロボロになって帰ってくるか戦死の二択。


 依然として攻略されていないダンジョンは至る所にあるのは当然。


 それを初めて攻略した物には相応の功績が加えられ、かなりの報酬金も給与されたりする。


 とは言え、無駄死にされるのはギルド側としても御免⋯⋯だからこそ、ダンジョンの情報を提供するのは準三級から。


 金と名誉に目が眩み、適正じゃないダンジョンに突入して死んでいく冒険者はやはりどの国にも多いらしい。



 ・ポーションや薬のレシピ



 三級からはギルドが開発したポーションや薬のレシピを販売してくれるようになる。


 薬屋や商店の物と比べ、ギルドのポーションと薬の効力と必要素材は人一倍上級のもの。


 所属者の中には、ギルドが限定して販売するポーションを買い占め、倍の値段で闇市場に売り飛ばすという何とも掟破りなことをする輩も存在している。


 無論、ギルドにその悪行がバレたら厳重に処罰され、悪質かどうかを審議されたのち、軽い場合は追放のみ、酷い場合は牢にぶち込まれる。


 ポーションの種類については別で紹介します。



 ・上級魔物の情報



  二級より上に該当する者には、数少ない上級魔物の情報が通達される。


 上級魔物は素材が高く売れる上に高い戦績を取れるため、準二級の者達は進んで討伐に向かうのだが⋯⋯大抵はボロ負け。


 ギルドはこの支援を再検討していて、準二級の評価を下げるべきかと懸念されている。


 まれにギルドから討伐依頼をされることがあり、依頼を完了すれば莫大な金と戦績を手に入れることが出来る。


 しかし、ギルドが依頼するはドラゴンなどギルド上位が束にならないと勝てない相手⋯⋯当然、ギルドに見込まれたパーティーにしかオファーが来ない。


 〜


 ◆ギルドのランクについて。


 ギルドランクは大まかに8つで分けられており、低い順から紹介していく。




 ・冒険者ランク五級(スラム級)



 ギルド既定の最低ランクで、実力が乏しい冒険者やギルドに貢献しない人物に当てられるランクである。


 四級から下がることは滅多にないが、あまりに酷い戦績⋯⋯または上から『乞食者』と見なされれば、あろうことか五級に落とされてしまう。


『乞食者』とは、ギルドに貢献する意志がないにもかかわらず所属し、ギルドの給与や支援を一方的に受ける人々の事を指す。


 ランクや名誉に差はあれど、五級の給与は四級と大差ない。


 支援を受けるスラム街の住人や貧しい人が大半を占めている五級は、ギルド職員と所属者には白い目で見られている。


 五級はいわばギルドからの『注意喚起』で、行動に改善が見られなければギルドから追放すると言うささやかな示唆。


 これは実質だが、スラム街に目を向けない国の冷酷さがギルドに支障をきたしていることになる。


 いつかギルド側が権利と住民の支持を手に入れ、国が乗っ取られる日は()()()()のかもしれない。



 ・冒険者ランク四級(平民級)



 ギルドに所属した全ての冒険者に与えられる階級。


 この階級はギルドが実力を見定める試験階級のようなもので、このランクにいる実力が高い人物は相応の階級に移行させられる。


 無論、ランクが上がるにつれて全ての支援の質が上がっていく。


 実力主義の異世界クレヴィトスではランクと地位が物を言うため、家柄に恵まれなかった冒険者はランクで地位を確立しようとしている。


 四級は基本の支援が受けられ、質の高い武器や防具を支給してくれる情報を知って所属しようとする冒険者も多い。


 だからこそ四級はどのランクよりも人口が多いらしい。



 ・冒険者ランク準三級(底辺剣士級)



 まともな戦いや貢献ができるものと見なされたものに割り当てられる試験を合格した証のようなランク。


 晴れて本当の冒険者となれた準三級の冒険者達は、遂にダンジョン情報の提供を受けられるように。


 準三級からはパーティーメンバー募集掲示板を有料で利用できるようになり、冒険者にとってはこの上ない利便性の向上。


 しかしギルドの上位層は自分と同じレベルとパーティーを組んでいるためか、準三級が一級と同じメンバーになる⋯⋯ということはほとんど無い。


 とは言っても、便利なのは変わりないが故に利用する人も多いが。


 パーティーに欲しい職を指定することも可能で、パーティー加入を求めている職の冒険者の証明証に通知が届く。


 募集階級も無論選択可能、荷物持ちとして五級をパーティーに入れる人もいるみたいだが⋯⋯。



 ・冒険者ランク三級(戦士、魔法使い級)



 ようやく1人前として立場が確立できるランクで、飛び出た実力を持っている訳では無いが、安定感のある冒険者のランクがここ。


 ギルドからのちょっとした依頼が届くようになるレベルで信頼されるようになり、ギルド所属者の中でも少し尊敬される。


 特にこれと言ったことが可能になるわけではないが、地位と名誉が上になるだけでも十分である。



 ・冒険者ランク準二級(騎士級)



 まずこのランクになれば準二級から一級までの所属者しか招待されない会談に入ることが可能になる。


 ギルドが知りうる国の裏事情や現状の実態を教えられ、ここからはギルド所属者だけではなく、王の存在に近い人物と変化。


 無論、準二級になり国の裏事情を知ったまま脱退を申し出れば⋯⋯国王や傭兵から死ぬまで追われ続けられる生活に早変わり。


 その分、待遇も格別のものとなり、支給される武器や防具の一部には、特殊な力が宿っている魔器と言う武具も選択肢に入る。


 そして王城へのアクセスが可能になって、王との謁見も夢では無いものとなる。


 馬や馬車も無料で提供して貰えることから、国に魂を売る代わりに金と地位を取るか⋯⋯などとその闇を知る無所属冒険者から皮肉られ、馬鹿にされている。


 ⋯⋯もちろん、選択は冒険者次第。



 ・冒険者ランク二級(騎士団長級)



 その国では伯爵に匹敵する地位を持つランク。


 地位を持つとは言っても、王家から貴族のように領土を持つことは許されてはいないが、それでも国への貢献度はかなりのもの。


 気前のいい国なら、二級の者やパーティーに都市ひとつ任せることもあり⋯⋯それは国によって異なっている。


 都市を任されただけで領土を手に入れた訳では無いので、都市以外の場所を開拓や指示するのは越権行為とされる。


 ここからは上級魔物の情報を仕入れることが出来る冒険者達だが、大抵の者たちはこの地位に満足してしまう。


 だからこそ上級魔物を積極的に討伐するのは、自分の地位が危うくなった時。

 長い間国やギルドに貢献しなければ、ランクを下げられることもあるらしい。



 ・冒険者ランク準一級(勇者級)



 国に多大な貢献をし、準一級に成り立った場合は国からギルドに所属する貴族と任命され、場合によっては異なるが、伯爵としての貴族地位を授与される。


 本物の貴族として成り立った冒険者は、国から領土を分け与えられる。


 もちろん、それを何に使おうが本人の自由。


 地位を手に入れた大半の冒険者は一緒に戦ってきたパーティーを脱退し、メンバーを見捨てるに至ることも多い。


 それは人間の貪欲さと醜さの表れとも言われている⋯⋯。



 ・冒険者ランク一級(英雄級)



 伝説の存在で、各国のギルドで1人いるかどうかのレベルの人間となる。


 与えられる権利や領土の面積⋯⋯はたまた、どんな支援を受けられるかなどは総じて不明。


 ギルド上位層の者からも『()()()()()』と呼ばれ、成り立つには国を救うなどの偉業を起こさなければならないと言われている。


 単なる実力だけだと辿り着くのは不可能⋯⋯ちなみにルーメン王国には一級の冒険者はいないらしい。


 〜


 ギルドのランクとは別に、魔物のランクも存在してますがそれは別の話にて乗せる予定であります。

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