オリジンヴァンパイアVSケイティス
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「このままでは埒が開かないな」
「…」
オリジンヴァンパイアは【蝙蝠化】を使い、無数の蝙蝠に変化した。そのまま、ケイティスに体当たりを行う。
「…」
その攻撃をケイティスは【神速】【空歩】でかわすが、防ぎきれないものは剣で対抗する。
「英雄と呼ばれるだけあるな…」
「…」
オリジンヴァンパイアは体当たりだけではなく、隙を見て【吸血】も行っていく。
さすがに剣だけでは対処できないと感じたケイティスは剣に【爆発付与】を行う。
「・・・何でしょうか」
すると剣に蝙蝠が触れた瞬間に小爆発が起きる。そして爆発に巻き込まれた蝙蝠が消滅してしまった。
「くっ…。これはなかなか…」
一度【蝙蝠化】を解除し元の体に戻るが、数体の蝙蝠が消滅したため体の一部が欠けていた。
「大丈夫か!? オリジンヴァンパイア!」
「問題ない」
【超回復】と【自己再生】を持っているため、すぐに修復していく。
「…」
それをただ見ているだけのケイティスではなかった。今度は【爆発付与】がつけられた【飛斬】で攻撃を仕掛けたのだ。これに当たると先ほどと同様に、小爆発が起きる。
「ふっ…」
オリジンヴァンパイアは先程のように拳で相殺するのではなく、かわすことに徹する。そのため、オリジンヴァンパイアの後方は爆発により穴だらけになった。
その後も空中で激しい攻防が続き、打開策がないままであった。
「頑張れ! オリジンヴァンパイア! ユキのためにも、早くケイティスを落ち着かせるんだ!」
「・・・そうだな。ここで出し惜しみをする必要もないだろう。では、久々に使うとしよう。・・・【色欲】」
【色欲】は眷属にしたものの人数によって自分の力を強化することができる。しかし、これを使うと【眷属化】によって眷属になっていたものが解消されてしまうと言うデメリットもある。
「では行くぞ」
「…」
オリジンヴァンパイアは先程の数倍早い速度で移動し、数倍強い拳を繰り出す。
「おら!」
「…」
さすがのケイティスでも全てに対処する事はできず、何発か受けてしまった。ケイティスは【空歩】を使う元気がなくなり、地上に降り立った。
「そろそろ終わりにしよう…」
「…」
オリジンヴァンパイアが力を込めて、殴る姿勢をとる。すると、ケイティスが新たに【爆発付与】を使用する。
「お前…」
なんとケイティスは自分の体に爆発を付与したのだ。攻撃を受ける事で爆発してしまうため、相手もろとも爆発の衝撃を受けることになる。
「…」
「マスター…」
「どうしたんだ? オリジンヴァンパイア」
「・・・少し手荒なことをしても良いか?」
「ケイティスが死ななければいい」
「・・・わかった」
ケイティスの体で爆発が付与されているのは、手足と腹、背中である。そこに刺激が与えられなければ爆発はしない。
「では英雄さん。終わりにしますね」
【身体超強化】【色欲】で自分を強化し、【瞬歩】でケイティスに近づく。そして首に歯を突き立てる。
「…!」
【吸血】でケイティスの体力を奪いつつ、【眷属化】をする。眷属にするためには自分の血を相手に注入する必要があるため、【吸血】と同様に血を注入できる歯を相手に突き刺す必要があるのだ。
眷属にすることで、ケイティスの自由を奪い【爆発付与】を解除する。
「・・・あぁ」
ついに【眷属化】が完了し、オリジンヴァンパイアがケイティスの自由を奪った。
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