ケイティス
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「・・・マスター。命を狙われるようなことでもしたのか?」
「そんな事はないはず。オリジンヴァンパイアがいてくれて良かったよ。ありがとう」
エリザベスが襲ってきた男に聞く。
「あなたは誰なのですか」
「…」
一度【鑑定】をしてみようか。
・・・【鑑定】。
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種族:ヒューマン(冒険者)
名前:ケイティス
スキル:【剣術・達人】【魔法盾】【身体超強化】【神速】【空歩】【挑発】【爆発付与】【飛斬】
冒険者レベル8
状態異常:呪い
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「・・・ケイティスって」
「確かにケイティスのようじゃのう。こやつは有名人じゃから広く顔は知られておる」
ガイア達が話している間も、ケイティスはガイアに向けて攻撃を仕掛けるがオリジンヴァンパイアが全て防いでいた。
「ケイティスって何者なんだ?」
「英雄じゃよ。21のダンジョン管理者を倒したとされておる」
「英雄!? ポーラさん、そんな人と冒険してたのか…」
ポーラとはガーマ村で共に魔物と戦った黒ローブの魔術師だ。ケイティスはそのポーラが探している人である。
「マスター。この男を処分してもよろしいでしょうか」
「殺すのはダメだ! その人も勇者に呪いを受けた被害者だからな」
「なるほど。承知した」
「…」
まずケイティスが【飛斬】でいつもの斬撃を飛ばしてくるが、オリジンヴァンパイアがそれを全て殴り相殺する。
「・・・先程の魔物達よりも強そうだ」
「…」
両者ともに【身体超強化】を使用して赤黒いオーラを見に纏い、剣と拳のぶつかり合いとなる。お互いの力が強すぎるため、ぶつかり合うたびに空気が振動している。
「早すぎて見えないな…」
「さすがオリジンヴァンパイアじゃ」
見ているガイア達は実力が違いすぎて、手助けをすることができなかった。
「今のうちにルロイさんとエリザベス様は王城へ向かってください」
「戦いに夢中になっている今しかないか」
「では、先に行きます。ありがとう。あなた達は王城のことはいいからダンジョンに向かって」
「分かりました。ありがとうございます」
ルロイとエリザベスは戦いをしているケイティスから身を隠しながら、王城の跡地へと向かった。
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